2007年8月12日(日)放送
埼玉県朝霞市・入江邸
- 都心から30分の田園生活 30坪菜園を楽しむ家 −
2005年12月完成
敷地面積 341平米 (103坪)
建築面積 89平米  (27坪)
延床面積 118平米 (36坪)
木造 地下RC造
建築費:2850万円
坪単価:80万円



玄関前のアプローチを兼ねた大きなテラス。田園風景を眺めながらリラックスできます。赤い色がアクセント。

玄関を入るとすぐにリビング。南北に長い長方形なので、長手方向に視線が抜けて広々感じます。

リビング中央の柱には愛猫のレクリエーション用に綱が巻きつけられています。上の照明の十字型レイアウトも面白いです。

ご夫婦自らが選んだ青いシステムキッチン。やはり目の前の窓からは田園が眺められます。

全ての個室ドアに愛猫用ドアが付いています。寝室は木の色を生かしたデザイン。ハーブを育てる小さなテラス付きです。

螺旋階段の前の大きな窓からも田園風景が。大きなピクチャーウンドウです。2階には母と妹のための第2のリビングがあります。

約30坪の家庭菜園と呼ぶにはあまりも大きい菜園。家の中を通らないとたどり着けない場所です。バーベキューテーブルはご主人自作。

クルマ3台が収まっている地下ガレージ。趣味で自動車レースをしているご主人の大切な場所です。

米村和夫+米村ふみ子
米村和夫
1964年 愛知県生まれ.日本大学理工学部建築学科卒業後(株)辰村組(現.南海辰村建設)設計部,伊藤喜三郎建築研究所を経て1997年より有限会社米村アーキテクツスタジオを米村ふみ子と共同主宰.現在中央工学校建築工学科講師
米村ふみ子
1963年 宮城県仙台市生まれ.国立ミラノ工科大学建築学科卒業後セルジオ モスケーニ建築デザイン事務所を経て1997年より有限会社米村アーキテクツスタジオを米村和夫と共同主宰.赤羽技術専門学校講師
 
有限会社 米村アーキテクツスタジオ
連絡先   〒351-0114
埼玉県和光市本町11-5-203
TEL./FAX   048-468-1447
URL   http://www.yonemura.co.jp/archi/
米村 和夫   kazuo@yonemura.co.jp
米村ふみ子   fumiko@yonemura.co.jp
 

この住宅は,崖地と言うハンディをプラス思考で解決し自然を感じ,自然と共に,家族とペットが楽しく暮らせる空間をつくる事にこだわった住宅です.敷地はバブル期の開発で崖地を造成し13年間放置された敷地です.建築主である入江さんは,大好きな車を思う存分いじれるガレージが既に既存建築物としてあること.敷地が100坪の広さがあるにも関わらず崖地だからと言う理由で周囲の半分以下の値段で購入できることに注目し私どもと相談しながら購入の決断をしました.私たちは技術上の問題点を解決しながら,家づくりで大切な「空間の楽しさ」を付加した提案を行いながら具体化していったのがこの入江邸です.大きなデッキスペースは大屋根の下にあり雨の日でもリビングの延長として楽しめる空間です.ここで夜お酒を飲む時がストレスフリーになれる最高のひとときと聞いています.入江邸の完成でこのエリア一帯が見直され,地価は倍以上に跳ね上がり全て売れてしまったと聞いています.難しい土地の条件を逆に生かした設計をすることで,住み手が生活を存分に楽しめる空間をつくることができました。

 

ご家族4人と猫2匹が暮らすとても大らかな建物です。LDKと部屋の延長のように使えるテラスがダイナミックです。緑豊かな周囲の風景を取り入れる窓のとり方もいいですね。テラスの赤や窓の周囲の青など、色使いもユニークです。
地下には、広大と言ってもいいガレージ。ご主人のホビールームですね、色々なことが楽しめそうです。そして、敷地を1段上がった所にある家庭菜園。自作のバーベキューテーブルも楽しいですね。
生きることを建物が応援してくれている。そんな印象です。