永久保存版1時間スペシャル

2006年2月25日(土)放送
瀬戸内海と世界遺産望む世界一の家
広島県廿日市市・伊藤邸
敷地面積          266平米(80坪)
建築費:3500万円     坪単価:75万円



パリのデファンス地区にある新凱旋門を思わせる外観。駐車場の曇りガラスのところは、道行く人にも海が見れるようにと、透明ガラスでしたが、鳥が勘違いして激突するため、曇りガラスに変更したそうです。

なんと5メートルもの玄関扉。ステンレス製。思ったより軽く、開け閉めも簡単です。玄関ホールには奥さんの希望でらせん階段を設置。

1階には愛猫用のベランダが作られています。ここから海風と潮の香りを感じられるわけです。浴室からも見えるのは空と海。ジャグジー風呂。気持ちよさそうですねえ。

2階は瀬戸内海に向かって全ての壁がガラス。絶景です。穏やかな春の瀬戸内海、空、十重二十重の島々。そして日本三景のひとつ宮島も見えます。


世界遺産、厳島神社。海に浮かぶ朱塗りの大鳥居、部屋の中から、この世界遺産を見えるとはなんとも贅沢ですね。


広島の名産といえばカキ。伊藤さんのお宅からもカキの養殖の様子が見えました。伊藤さんは気の合う友達を呼んでは、よくオイスターパーティーを開くそうです。

窪田 勝文
 
1957年   山口県生まれ
1981年    日本大学工学部建築学科 卒業
    (株)K構造研究所 勤務
1988年   窪田建築アトリエ 設立
現在   山口大学非常勤講師
     
受賞歴
2005年   バーバラ・カポチン国際建築賞 住宅カテゴリー最優秀賞
    まちなみ住宅100選 (社)日本建築士会連合会 会長賞受賞
2005,2001,1999年   グッドデザイン賞受賞
2004年   デダロ・ミノス国際建築賞 特別賞受賞
2002,1999,1996年   日本建築学会賞作品選集
2001年   第3回広島建築文化賞 優秀賞受賞
1999年   平成11年度ひろしま街づくりデザイン賞 入賞
1996年   国連居住会議「ハビタット2」日本代表
     
窪田建築アトリエ
 
■ATELIER 1
連絡先   〒740-0017 山口県岩国市今津町1-8-24 FORM 2F
TEL   0827-22-0092
FAX   0827-22-0079
■ATELIER 2
連絡先   〒730-0042 広島県広島市中区国泰寺町1-9-32
TEL   082-247-0108
FAX   082-240-2256
E−mail   info@katsufumikubota.jp
 
厳島神社の対岸、美しい瀬戸内の海を目前に臨む住宅です。 道路側を除く3方全てから海が望めるという、日本の宅地としてはとても稀な敷地であり、この恵まれた環境を最大限に活かした開放的で居心地の良い住宅を目指しました。 1階には、ゲストルームとバスルーム、そして要望のあった3台分の車が止められる駐車場、そして2階には、リビングダイニング、キッチン、ベッドルームがあります。生活の全てを海に向かって開き、流動的な空間構成や、白い紙を折り曲げてつくったような軽やかさが、海の上での浮遊感と強く共鳴し、大いなる自由を感じさせるのです。 天井がそのまま延び出したような長い庇が夏の強い日射しをカット、太陽高度が低い冬には室内に暖かさをもたらします。また、空気の流れを考えた窓の配置や、全部屋に設置された温水式の床暖房等によって、一年を通して快適な室内環境を得ることができました。 オーナーご夫妻には自由で解放感に満ちた生活を、思う存分楽しんで欲しいと心から願っています。



2006年2月25日(土)放送
一万冊の本に囲まれた1300万円の家
東京都杉並区・平湯邸
敷地面積        43平米(13坪)
建築費:1300万円  坪単価:70万円



1階はご夫婦のワークスペース。ずらりと本が並んでいます。建築費を抑えるために、塗装仕上げはせず、納戸の戸も工事用のシートになっています。

「海底二万海里」のノーチラス号の図書館風にしたかったというご主人。丸窓は潜水艦をイメージしてつけたそうです。

たまたま手に取った本は、なんとご主人が演劇をやっていたときに使った小道具のダミー本でした。他は全て本物の本です

ガラス張りの浴室。湯船に浸かりながら見上げると本。本好きにはたまりませんね。


2階は間仕切りなしの空間。壁は全て本です。哲学書からマンガまで、からその数、なんと1万冊以上。これは断熱材の代わりにもなります。コストダウンにもつながるわけです。 


ここにもご主人の遊び心が発揮されていました。「樹を照らす」を押せば、デッキのやまぼうしがライトアップ、「樹を照らさない」を押せば消えます。これには驚きました。

杉浦 伝宗
 
1952年   兵庫県神戸市生まれ愛知県半田市 生まれ
1974年   東京理科大学 理工学部 建築学科 卒業
1974年〜1983年   大高建築設計事務所
1983年   (株)アーツ&クラフツ建築研究所  設立
1992年〜1999年   日本大学 生産工学部 非常勤講師
2002年〜   東京理科大学 理工学部 非常勤講師  現在に至る
2005年〜   工学院大学 非常勤講師   現在に至る
     
受賞歴
1985年   第10回 軽金属協会建築賞
    第1回 横浜まちなみ景観賞
    昭和60年度 住宅建築賞
1986年   第2回 吉岡賞
1989年   昭和63年度 住宅建築賞
    関東甲信越建築士会ブロック賞
1990年   平成元年 住宅建築賞
    第16回 東京建築賞
1993年   半田市都市景観賞
1996年   第3回 愛知まちなみ建築賞
    第2回 健康な住まいコンテスト
1999年   第11回 TEPCO快適住宅コンテスト
2001年   第12回TEPCO快適住宅コンテスト
    家づくり賞
2005年   第9回実施作品コンペ ウッドワン主催優秀賞
     
株式会社アーツ&クラフツ建築研究所
 
連絡先   東京都港区北青山2-12-23Uビル302
TEL   03-3402-5315
FAX   03-3402-5316
E−mail   arts-crafts@alpha.ocn.ne.jp
 
施主の希望は「本が1万冊収容できる家。本が一覧出来ること。」であった。そして土地は13坪、予算も厳しいものであった。必然的にプラン、構造、仕様、材料、納まりは極々シンプルなものになった。その中で「透ける、兼ねる、抜ける」という空間3原則をキーワードに、そして施主の希望を取り入れ、限られたボリュームにいかに広く快適な空間をつくるかをテーマにプランを組みたてた。



2006年2月25日(土)放送
若夫婦の9坪ハウス 5層で広がる空間
東京都杉並区・角谷邸
敷地面積        66平米(20坪)
建築費:1700万円   坪単価:73万円



パズルを組み合わせたようなオブジェ風の外観。波板のガルバリウム鋼板に強化ガラス。2階のキャンティーレバーの下は駐車場になっています。

半階ずつ高さの違うスキップフロアー形式の角谷邸、キッチンからはリビング。リビングからは浴室、キッチン、階段室が見えます。床面積以上の広がりがありますね。

最上階は浴室。真ん中にバスタブ。アイランドキッチンならぬ、アイランドバスといった感じです。お風呂好きの奥さんの希望で作られました。ここからリビングも見えます。

半地下には寝室が作られています。建築基準法では、一定の基準を満たした地下室は容積率に加算されません。限られた敷地には家を建てる際は有効ですね。

瀧 浩明
 
1965年   東京生まれ、横浜育ち
1987年   横浜国立大学工学部建築学科卒業
1992-1995年   フェイズアソシエイツ勤務
1995年   瀧浩明建築計画事務所/studio blank設立
     
受賞歴
1990年   SDレビュー入選
     
瀧浩明建築計画事務所/studio blank
 
連絡先   〒156-0043 東京都世田谷区松原1-33-3
TEL/FAX   03-3322-7872
E−mail   taki@studio-blank.com
 
今回の施主はお若い夫婦です。「屋根のある駐車場」と「環境のいい浴室」という2つのご 要望に、必要床面積と建ぺい率、高度斜線とコストという諸条件を照合すると、半地下を 含めて5つの床レベルがあるスキップフロアという形式になりました。
それぞれのゾーン の面積が小さいため、設計ではそれぞれの部屋に個性を与えながらも、空間がお互いにゆ るやかにつながっていく、のびやかで気持ちのいい家となるように心がけました。竣工後 1年になりますが、とてもきれいに、楽しく住まわれているようで、嬉しく思っています。