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2005年9月10日(土)放送
江戸川区・加藤邸 - 下町の路地暮らし 縁側で花火楽しむ家- |
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2003年8月完成 敷地面積 74平米(22坪) 建築面積 44平米(13坪) 延床面積 118平米(36坪) 鉄骨造 建築費:3000万円 坪単価:84万円 |
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佐藤 文(さとうあや)+鹿嶌 信哉(かしまのぶや) | |||||||||||||||
佐藤 文(さとうあや) |
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1961年群馬県前橋市生まれ 1984年日本大学理工学部建築学科卒業 早川邦彦建築研究室、芦原建築設計研究所を経て1990年K+Sアーキテクツ設立 千葉大学非常勤講師を経て現在日本大学、関東学院大学非常勤講師 |
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鹿嶌 信哉(かしまのぶや) |
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1959年愛知県名古屋市生まれ 1983年京都工芸繊維大学工芸学部建築学科卒業 芦原建築設計研究所を経て 1990年K+Sアーキテクツ設立 日本建築家協会、日本医療福祉建築協会会員 |
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受賞暦 |
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スタジオ・カーサコンペ最優秀審査委員賞+建主賞同時受賞 群馬の家設計コンクール優勝賞受賞 宮城県・保健医療福祉中核施設構想提案競技佳作受賞 建築士会建築設計競技ーコミュニティーコアとしての小学校の再生ー佳作受賞 |
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K+Sアーキテクツ | |||||||||||||||
東京都世田谷区玉川台1ー5ー10あか尾ビル4F
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この住宅は今だ下町風情が残る一角に建っています。敷地面積22.4坪という決して広いとは言えない敷地に広がりのある住宅を創るために、路地を積極的に利用しようと考えました。幸い路地を挟んだ対面は夫婦の実家で、親世帯と2人の兄の家族がにぎやかに暮らしています。路地は母屋との間の『中庭』であり、『屋外のリビングルーム』であると考えることもできます。そこで1階の両親が友達を招くためのスペースは、路地に向かって大きな縁側を設け思いっきり開くことにしました。道行く人達は私有地の中を通るかのように遠慮がちに通って行くそうで、見えるけど見ないという下町のルールはここでとても役に立っています。2階から上は子世帯のスペースで、2階からロフトまで全部が吹き抜けのワンルームになっています。食事の支度をしながらでも子供達の声が聞こえ、いつも家族の気配を感じることができます。また吹き抜けを介して3階から光を取入れています。日中は寝室と子供室のある3階をファミリールームとして利用できるように寝室にはタタミを採用し、布団を揚げることで寝室と子供室が続き間として広々と使えるようになっています。今は兄弟の子供達が一緒になって遊んだり勉強したりする格好のスペースになっています。夜はふすまで仕切る事によって落ち着いた寝室に戻ります。それぞれの家族間の関係や敷地境界といったいくつかの垣根(境界)をほんの少し低くすることによって広々と自由に生活する、それがこの住宅で考えたことです。 | |||||||||||||||
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昔懐かしい路地空間、そこに加藤さんのお宅は建っています。22坪の土地にこれだけの器がを作るとは驚きです。機能的でありまがら、どこか懐かしい感じを残しています。外観は、白壁、黒壁、和のエッセンス。そこにセットバックして、縁先を設けてあります。うれしいですね。道行く人がほっとできるだけでなく、室内から外を眺めても広く感じます。それにしても、路地空間、見直したいですね。 | |||||||||||||||
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