近々パリに進出する予定の有名ファッションブランド「ケン・モトムラ」。そのオーナーであり人気デザイナーでもある元村健(国広富之)がある日、何者かにボウガンで襲われる。幸い大事には至らなかったが、もし彼の身に何かあれば「ケン・モトムラ」ブランドのパテント(特許)管理をしている電王堂にも多大な損害が及ぶ。黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、誰が何の目的で元村を襲ったのか調べるよう特命を下す。
20年前に「ケン・モトムラ」ブランドを立ち上げた元村は、それまで大して目立った活躍もなかったが、10年前に突然、斬新なデザインを発表して一躍業界の注目を集めた。しかし、その陰険な性格や強引なやり口から敵も多く、今回のパリ進出に関しても同
業者からはかなり嫉妬の目で見られていたという。また、彼は小百合(中澤裕子)という妻を持ちながら、アシスタントの篠原エミリ(穂花)とも深い関係を続けており、エミリの元彼・宇佐美(大沢樹生)から激しく恨まれていたのだ。
一方、森脇(永井大)の調査により、元村と暴力団との黒い関係が浮かび上がってきた。必殺の流し目「只野フラッシュ」でエミリを落とした只野は、元村が「真実を公表しろ。さもないと命はない」という脅迫メールを受け取っていたことを突き止める。さらに森脇によれば、「ケン・モトムラ」が注目され始めた10年前、元村のアシスタントをしていた水森裕子という女性が会社を追われ、自殺していたらしい。行きつけのゲイバーのママ、マヤ(はるな愛)からも「このデザインは絶対に男のデザインではない」と指摘され、只野は元村が死んだ裕子のデザインを盗用し、それを知った人物から強請られているのではないかと疑いを深める。そんな折、なんとエミリが何者かに殺されてしまう。
そこで只野は元村に変装した森脇をおとりに犯人をおびき出すことに。まんまと網にひっかかった犯人の正体は……なんと宇佐美だった。しかし、只野が問いただすと、元彼女だったエミリを元村に奪われ殺された恨みだといい、これ以前に元村を襲ったことはないという。どうやらまだほかにも元村の命を狙う人物がいるようだ。
騒動の中、一大ファッションイベントである「ケン・モトムラ 東京コレクション」が幕を開けた。その中にはなんと3000人の中から読者モデルに選ばれた山吹一恵(蛯原友里)の姿もあった。どういうわけか只野もモデルとして舞台にかり出されるが、ショーは大きな混乱もなく無事終了する。しかし、只野はカーテンコールの壇上から不審者を発見。と、その時、会場に銃声が響き渡る。間一髪、只野の活躍により元村は難を逃れるが、元村の妻・小百合のある仕草がひっかかった只野は、自殺した水森裕子についてもう一度洗い直すことにする。
だが、そんな矢先、黒川会長から入院中の元村が姿を消してしまったという連絡が入る。元村の行方を追う只野と森脇。さらに真由子(三浦理恵子)がファッションショーの映像を解析すると、なんとそこには銃を構えた小百合が映っていた。10年前、元村に
デザインを盗用され、自殺にみせかけて殺されたはずの裕子は一命をとりとめ、姿を整形で変え、再び彼の前に現れたのだ。そう、すべては復讐のために……。
しかし、彼女の計画はすでに元村に見抜かれていた。エミリ殺しの罪を小百合に被せ、多額の保険金と共に殺そうとしたその時、只野が現れた。「バカな男が……金に目くらましやがって。そんなに金が欲しいんだったら少しは額に汗して働いたらどうだ」。
元村の手下である永沢(江原シュウ)のナイフを紙一重でかわして撃退し、怒りの鉄拳で元村を吹き飛ばす只野。「私の人生っていったい何だったのかしら……こんな男に利
用されて、復讐だけを誓って生きて……」。「そんなことはないさ。人間、どんな時でも可能性ってのはあるもんだ。やり直したらいい」。「ありがとう……」。こうして元村は逮捕され「ケン・モトムラ」は消滅。小百合は警察に自首し、事件は無事、解決し
たのであった……。