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#38 あの人は今
 世の中は目前のワールドカップ一色。日常会話を聞いていても、みんながサッカー解説者状態。そんな中、天邪鬼な私は今週はオリンピックについて書きます。

ソルトレークオリンピックが幕を閉じて3ヶ月が経ちました。日本メダル2個に終わった今大会は競技よりも審判問題やテロ対策など外の話題が印象的でした。あれから3ヶ月。あの選手はどうしてる?あの問題はどうなった?・・・気になる”その後”はこんなです。

やっぱりオリンピックは選手にとって目標の最終到達点なんでしょうね。オリンピック後現役引退を表明した選手が相次ぎました。日本選手団の旗手を務めたスケートの三宮恵利子選手、清水選手の永遠のライバル堀井学選手、1万m4位の快挙を記録した白幡圭史選手、そしてオリンピックに4回も出たノルディックの荻原健司選手。新聞でもけっして大きく載ることのなかった残念な話。”冬の顔”がいなくなるのは本当に寂しいです。

そしてあの疑惑の判定問題。金メダルを分け合うことになったフィギュアスケートの失態は私も驚きでした。結局あの不正な採点をしたフランスの女性審判はオリンピック後スケート連盟の事情聴取を受け、「3年間の3年間の資格停止」と「2006年トリノ冬季五輪への参加を禁じる」処分が今月発表されました。しかし、本人は抗議しているそうで、まだ解決とはいかないようです。

選手にとっては4年に1回のオリンピック。世の中がサッカーに夢中になっている間にも、2年後のアテネ、4年後のトリノ出場を目指して必死にトレーニングに励むアスリートがたくさんいると思うと本当に頭が下がります。