愛知県・名古屋市。近鉄線戸田駅から歩くことおよそ10分のところにある「焼肉屋まっちゃん」。取材に訪れた日の正午から午後1時の男子率は、およそ60％でした。こちらで食べられる“男子ランチ”が「ハンバーグ定食」。男子に大人気の理由、それはまずはお値段。最高級黒毛和牛のハンバーグがドンとダブル、さらにご飯のおかわりは無制限！サラダとスープ、キムチもついて、お値段…なんと850円という安さ。夜は、ハンバーグだけで1,160円相当ということを考えても、破格なランチなのです。その安さの秘密は、肉の仕入れ方法。焼肉に使用するためのブロック肉を切り分けた時に出る細かい部分を、特別にハンバーグ用に仕入れているのです。地元愛知県のブランド牛の「みかわ牛（うし）」を初めとした国産黒毛和牛の最高級A5ランク（※仕入れ状況によりA4ランクに変更になる場合あり）肉のミンチに、炒めたタマネギと生卵を加えて混ぜ合わせ、ハンバーグが膨らみ過ぎないように、空気を抜きながらタネをふたつ作ります。そのまま焼き上げていくのかと思いきや、なんと生の状態のままお客さんに提供するのです！これがもうひとつの人気の秘密です。お客さんは、目の前の焼肉用の網にのせられた鉄板でハンバーグを自ら焼くのです。肉質に絶対の自信を持っているからこそ、お客さんそれぞれの好みの焼き加減に対応できると、このスタイルになったといいます。鉄板ごと網にのせ、焼きあげれば何もつけずに食べても箸が止まらなくなるほどの美味しさです。

東京都・港区。東京メトロ神谷町駅から歩くことおよそ3分のところにある「虎ノ門3206」。取材した日の正午から午後1時の女子率はおよそ70％。そんなお店で食べられる“女子ランチ”が、「デビルドエッグサンド」です。昨今のサンドウィッチブームの中、こちらはボリュームたっぷりのサンドウィッチを数多く取り揃えていることで注目を集めるお店。中でも看板商品となっているのがデビルドエッグサンドなのです。パンは小麦粉に塩などを加えて熱湯で混ぜた「湯だね」を使い通常より生地の水分の量を多めにすることで、しっとりモチモチとした食感を実現。これを具材の食感を損なわないよう、1.3cmと薄めにカット。からしバターを塗り、カットした半熟のゆで卵をたっぷり隙間なく乗せていきます。その数なんと卵5個分！さらにここにお店特製のクリームチーズをトッピング。はちみつなどを加え、ほんのり甘めに仕上げたクリームチーズに加えるのは、またもや卵！卵に相性がいいのは、やっぱり卵なのです。これを豪快に盛り付け、パンで挟み込み、カットすれば完成！幾重にも重なり合った半熟卵にほのかに甘い特製クリームチーズを合わせることで、女性でもペロリと平らげてしまうほどのすっきりとした後味を実現しています。

東京都・文京区。東京メトロ後楽園駅から歩くことおよそ1分、春日通り沿いにある行列店「MENSHO TOKYO」。取材した日の正午から午後1時までの男子率は、およそ80％！そんなお店で味わえる“男子ランチ”が「まぜひつじ」です。こちらのお店は、「麺や 庄の」など数々の個性的な創作ラーメン店を大ヒットさせてきたラーメンクリエイター庄野智治さんが経営する大人気店。庄野さんは、新しいラーメンを模索する中、羊がもつ旨みに注目。何百回もの試行錯誤を繰り返し、羊に特化したラーメン店としてこちらをオープンしたのです。中でもリピーターが続出するほど人気となっているのがまぜひつじなのです。人気の秘密は、羊の旨味を最大限に引き出すために徹底的にこだわり抜いた調理法。まずチャーシューに使用する羊肉は、臭みが少なく柔らかい子羊の肉、ラム肉。レモンやブラックペッパーなどを調合した特製の塩だれを加えてよくもみこみ、これをそのまま真空パック！こうすることで塩だれの旨みを染み込ませることができるだけでなく、レモンの爽やかな風味でラム肉の匂いも抑えることができるといいます。そしてこれを鍋に張ったお湯で加熱していくのですが、庄野さんによるとこの時温度が65℃を超えるとラム肉から出る匂いが強くなってしまうといいます。そのため徹底した温度管理のもと、65℃以下で5時間じっくりと煮込むのです。こうして出来上がったジューシーなチャーシューをサイコロ状にカットし、これを豆板醤をベースとした特製辛味ダレであえ、ようやくメインの具材の完成！しかし、羊を美味しく食べる工夫はこれだけではありません。自家製の麺はラム肉の味に負けないようパスタなどに使われるデュラム小麦を使用。これを昆布や魚介など15種類もの素材の旨味を合わせた特製のしょうゆダレやラム肉から抽出した香味油の上に盛り付けます。そして、そこに乗る具材もラム肉との相性を試行錯誤してたどり着いた10種類。特製のラム肉チャーシューを中心に相性抜群のパクチーやまろやかさをプラスする卵黄など、その全てが羊の旨味を引き立てるための完璧なバランスとなっているのです。仕上げにゴマラー油を回し入れ完成！具材とともに麺を混ぜれば、ラム肉の旨味とスパイシーな辛味がヤミツキになるまさに至高の一杯です。ちなみに、ご飯に胡椒がかかった、スパイシーな胡椒飯を無料でサービスしています。残った具とタレに混ぜ合わせて食べれば、また違った世界が体験できます！

東京都・新宿区。東京メトロ東新宿駅から歩くことおよそ3分、大久保通りから細い路地に入ったところにある「蕎麦カフェ＆バルBWCAFE」。取材した日の正午から午後1時の女子率は、およそ60％でした。こちらは、野菜をふんだんに使った女性向けの創作そばを数多く提供する大人気のそばカフェ。その中でも一番人気となっているのが、「夏とうもろこしの豆乳スムージーつけ蕎麦」なのです。女子に大人気の理由は、蕎麦と相性抜群の、野菜たっぷりのスムージー！スムージーの作り方を見てみると…冷やしたトウモロコシ、枝豆、オクラを入れ、そこに豆乳や生クリームを加えます。そしてここに加えていくのが、昆布出汁をベースにしたお店特製の塩出汁！これらをミキサーにかけるのですが、その時間は20秒ほど。あえて野菜の食感を残し、それを楽しんでもらうためです。また、使われるそばは、そば粉6割、小麦粉4割を使用した特注品！野菜のスムージーと合わせることを考えて、濃厚な野菜の味がよく絡むそばを追求した結果、この配合にたどりついたのだといいます。スムージーにくぐらせて一口食べれば、野菜の爽やかな風味が豆乳のクリーミーなコクとともに広がります。

東京都・渋谷区。JR渋谷駅から歩いておよそ5分のところにある雑居ビルの2階にある「TEXMEX FACTORY　渋谷神南店」。取材した日の午前11時30分から午後12時30分の女子率は、およそ60％でした。こちらは今話題のテクス・メクスフードを楽しめる、昨年8月にオープンした大人気店！
テクス・メクスフードとは、アメリカ風にアレンジされた、メキシコ料理のこと。ナチョスやブリトー、チリコンカンにいたるまでメニューは多岐にわたり、その代表格はタコス！女子に人気の理由は、およそ20種類もの具材の中から自分好みのタコスを何個でも作れる、まさにエンドレスなタコスだから。角切りにしたトマトやタマネギなどを、酸味を利かせたレモンソースと共に混ぜ合わせた「ピコデガヨ」や鶏の胸肉ともも肉をニンジンやタマネギなどの野菜とともに圧力鍋で煮込みホロホロに柔らかくした「チキンフィリング」、さらには本場メキシコから取り寄せたサボテンの水煮など、豊富に取りそろえた具材の中から好きなものを選び、自分だけのオリジナルタコスを作ることができるのです（※季節によって食材が変わる場合があります）。しかもドリンクも飲み放題！さらに、驚くべきことにランチタイム終了の15時まで無制限に食べることができるのです。これだけのサービスでありながらそのお値段は…1,080円。女性でも驚くほどの量を食べる人が続出しているそうです。

東京都・港区。JR品川駅から歩いておよそ2分のところにある「酒処　つがる」。取材した日の正午から午後1時の男子率は、なんと驚異の100％！そんなこちらで食べられる贅沢“男子ランチ”が、「ベーコンステーキ定食」です。男子に大人気の理由は、なんといってもボリューム。
およそ5kgものベーコンの塊から、厚さ1cm、長さ25cmほどに切り出されるベーコンは大迫力！
それをフライパンでこんがり焼きあげ、ブラックペッパーとしょう油でシンプルに味をつけたら完成。ジューシーなベーコンステーキは、ご飯との相性が抜群。2枚もあったらご飯が足りない…と思ったあなた、ご飯はお代わり無料なんです。さらに、お味噌汁・小鉢以外に、卵と納豆（ひとり1個まで）、そして海苔も、取りに行けば無料でもらえます。常連さんは、ベーコンで少し脂っぽくなった口の中を、納豆、海苔、卵ごはんでリセットし、またベーコンを食べる…というルーティーンを繰り返すのだといいます。こちらの1,200円の大満足ランチは、ランチ限定のメニューで、ベーコンを1枚にすると900円で食べることができます。

大阪府・大阪市。阪急梅田駅から歩くことおよそ7分、高架下に軒を連ねる「てつたろう　梅田中崎町店」。取材した日の正午から午後1時の男子率はおよそ70％！居酒屋であるこちらで食べられる“男子ランチ”が「天丼ランチ」です。男子に大人気の理由は、何と言っても天ぷらのせ放題という太っ腹なサービス！天ぷらの種類を見てみると、なすやれんこんといった野菜から、ホウボウや鱧（はも）といった海鮮類、さらには関西ではおなじみのしょうが天やたこ焼きなどのちょっと変わり種のものまで、15種類の中から好きなだけのせることができるのです（※半熟玉子は1個のみ）。ただし、自由に載せられるのは最初の一回限り（※天ぷらの種類は在庫が無くなり次第終了。仕入状況により種類は異なります）。この日一番多く乗せた男性は、なんと42個！こんな夢のような天ぷら乗せ放題ランチのお値段は、破格の800円！あまりの人気のためお店では毎日大量の天ぷらを揚げていて、多い日には1日でおよそ2000個にもなるといいます。また、特製の天つゆや塩などのほかに、日替わりでちょっと変わったソースも用意しているため、最後まで飽きずに楽しめるのも人気の秘密です。

東京都・目黒区。東急東横線、自由が丘駅から歩いておよそ6分のところにある「NEW NEW YORK CLUB」というカフェ。取材した日の正午から午後1時までの女子率はおよそ70％！こちらで食べられる“女子ランチ”が、「チキンオーバーライス」です。チキンオーバーライスとは、その名の通り、ご飯の上にチキンをのせた、ニューヨークでは屋台で売られているポピュラーな食べ物。こちらのお店の作り方を見てみると、お米はタイ米の中でも特に香りの高いジャスミン米を使用し、ターメリックなどを加えて炊き上げます。さらにここに乗せていくチキンは、鶏の胸肉ともも肉をおよそ5時間弱火でじっくりと煮込み、ホロホロに柔らかくなったものをさらにフライパンで炒め、そこにガラムマサラなど5種類以上の香辛料をブレンドしたお店特製スパイスと合わせます。これをご飯の上にのせたら、いよいよ最後の仕上げです！ここにたっぷりとかかるのが、お店自慢のダブルソース！まずは真っ白いホワイトソース。プレーンのヨーグルトに生クリームやガーリックパウダーなど5種類以上のスパイスを加えてブレンド！酸味とコクの絶妙なバランスに仕上げたこのホワイトソースをこれでもかとかけていきます。チキンのスパイシーな味わいとこのホワイトソースの相性は抜群です。そしてふたつめのソースが、レッドソース！強烈な辛みが特徴のトウガラシの一種、カイエンペッパーをベースとした辛みと酸味を利かせたこのソースをホワイトソースと合わせて食べれば、まろやかさと後を引く強烈な辛みが合わさりクセになる味に変化するのです。

福岡県・福岡市。福岡市地下鉄、六本松駅のすぐ目の前にある行列店「五穀」。取材した日の正午から午後1時30分までの女子率はおよそ80％！そんなこちらで食べられる“女子ランチ”が、「メンオムランチ」です。こちらは、1999年の創業以来、福岡で行列の絶えない超人気レストラン。不動の一番人気メニューがこちらの明太子オムライス、通称“メンオム”です。お米は熊本県産のヒノヒカリに、国産の大麦を2割混ぜて炊き上げた麦ごはんを使用。そしてここに合わせる明太子は、辛みが強いものとプチプチとした食感を楽しめるものをブレンド。これを贅沢に使用し、バターと共に麦ごはんと混ぜ合わせていきます。さらに型に入れた後、底の部分と上の部分にも、明太子を塗っていけば明太子ライスの完成！女子に大人気の理由は、明太子ライスと相性抜群の、プルプルオムレツ。卵に牛乳、さらにはモッツァレラチーズを加え、フライパンに一気に流し込んでいくのですが、残念ながらその詳しい焼き方は企業秘密。ご飯を包み込まず、オムレツを上に乗せることで、極限まで柔らかく仕上げた卵の食感を損なわないままお客さんに提供できるといいます。こちらのメンオムランチ、サラダやスイーツまでついて、お値段は970円です。

東京都・千代田区。都営地下鉄小川町駅から歩くことおよそ3分。オフィス街を抜け、見えてきた「四川一貫」。取材した日の正午から午後1時の男子率はおよそ60％でした。そんなお店で食べられる“男子ランチ”が「ハルチャー」です。このハルチャーは、名前の通り、中華料理の人気定番料理、麻婆春雨とチャーハンが合体したもの。こちらのお店は創業38年を誇る、長年、地元の人たちやサラリーマンを中心に愛されてきたお店。その看板メニューがハルチャーです。まず、春雨に使用されるひき肉は主人自らが毎朝お店で挽いたものを配合。この特製のひき肉をカリカリになるまで炒めることで香ばしさを最大限に引き出すのだといいます。これを豆板醤やニンニク、ショウガと共に春雨と合わせていきます。ここに隠し味として投入するのが、ザラメ！これを入れることで辛さの中にもほのかな甘みが加わり、チャーハンとの相性が格段にアップするのだといいます。これにあわせるチャーハンは、炒める前に卵とよく混ぜることでむらのない味とぱらぱらの食感に仕上げた、塩しょう油味のごくごくシンプルな物。チャーハンはあえてシンプルにすることで麻婆春雨の味がよく馴染みハルチャーとしての完成度があがるのだといいます。このハルチャー、誕生の秘密をひも解いてみると…先代の時代に常連の金子さんが、突然、「麻婆春雨とチャーハンを一緒にしてほしい」と無茶なリクエストをしたのが始まりとのこと。当時を振り返り金子さんは「若い時に春雨定食とチャーハンを頼んでいたの。そうするとお金が余計にかかるじゃない？それで先代のおやじが我々の小遣いを気遣って作ってくれたの」と言います。ハルチャーは、先代の、若者を思う優しい気持ちが生んだメニューだったのです。

女子と男子のチョイスが微妙に違って面白かったです。

映画『いつまた、君と 〜何日君再来〜』でご夫婦を演じていらっしゃるゲストの尾野真千子さんと向井理さんは、お互いの試食メニューを交換したり、お話される時も息がピッタリで、本当のご夫婦のようでほほえましかったです。しかも、いい食べっぷりでしたね。尾野さんが一切れ完食された卵のサンドイッチは、パン好き、サンドイッチ好きの私にはたまらないものでしたが、今日はなぜか肉の気分で、男子ランチのハンバーグに軍配を上げさせていただきました。豆乳スムージーにつけてたべるそばと羊肉のまぜそばも、迷いましたが、羊肉にひかれてまぜそばに上げました。味が想像できない分、余計に食べたくなりました。それにしても、女子が選びそうなもの、男子が選びそうなものが微妙に違って面白かったです。女子は新しもの好きで、男子はお腹がいっぱいになる王道という感じでしたよね。私が男子ランチ、香取さんが女子ランチに挙げていたのも、ちょっとおかしかったです。そして、尾野さん、向井さん主演の映画は、本当に見てよかったと思えるものでした。終戦前後の時代、みなさんが大変な苦労をされながら生きていらしたことで、私たちや今の日本があるということをもう一回知ることができる作品です。尾野さん、向井さんが演じるご夫婦も、苦労はいっぱいあるんだけど、とっても愛に満ち溢れていて、お互いを思いあっていて、本当に素敵なんです。おふたりの演技も素晴らしかったです。そして、遺作となった野際（陽子）さんは、表情がまるで「人生そのもの」を表現していらっしゃるような、演技を超えた演技という感じがしました。香取さんもおっしゃっていましたが、そんな野際さんを見られたこともすごくよかったな、と思いました。