人気の秘密は根強い忍者ブーム。「忍者シューズ」とじわじわと口コミで広がり定番の日本土産に。外国人向けの新宿の観光マップで「地下足袋が買える」と紹介されている、西新宿にある作業服専門店「万年屋」さんを訪ねてみると、店内には地下足袋（3500円）を試着する外国人の男性の姿が。アメリカで大工さんをやっているというこの男性は、アメリカにはないから、という理由で購入したといいます。また、前日に浅草で人力車を引いていた人が履いていて一目惚れしたという別の男性は、シューズタイプの地下足袋（3900円）を購入。「100％最高！美しい！」と絶賛していました。さらに取材中、原宿で黒の道着に地下足袋を履きこんだ、まさに忍者スタイルの旅行者と遭遇！足袋は足のどんな動きにも合うから、分厚い靴下を履いているような気分でダンスやジョギングのときに最適だと教えてくれました。ちなみに、彼はそのファッションのまま2週間の日本旅行に出る予定だと話していました。

「海外で広がる寿司ブームと合わさって、和の味である“わさび味”が外国人に非常に人気です」というのは、「柿の種　わさび味」を製造する亀田製菓の海外事業部・高松裕介さん。業界大手の亀田製菓の「亀田の柿の種　わさび味」は海外でも販売されていて、その人気は、年々高まっているといいます。上野・アメ横にある外国人がよく訪れるお菓子屋さんでも、わさび味が目立つように陳列されています。お土産としても大人気で一度に何袋も買っていく人も多いそうです。

アジアなどお米が主食の食文化圏からの旅行者に人気なのが、炊飯器。人気の秘密は、何と言っても日本製炊飯器のレベルの高さです。今年5月に新宿東口のビックロ地下1階にオープンした免税品コーナーでは、はち巻や包丁など、定番のお土産がところ狭しと並ぶなか、なんと20種類以上の炊飯器が並ぶ売り場が大々的に設けられています。売られているのは一見すると見慣れた炊飯器ですが、よく見てみるとどの炊飯器にも使用電圧の表示が貼られています。そのほとんどが海外仕様の220V〜230V。さらに、操作スイッチを見てみると表示が中国語と英語。そう、それらは海外専用に作られた炊飯器なのです。また、家電量販店の免税品コーナーでもうひとつ外国人に人気なのが温水洗浄便座です。売られているのは、いろいろなサイズのトイレで使える海外専用の洗浄便座「パナソニック　DLEE　31JP＜トワレ　ツーリストモデル＞」で、使用電圧はこちらも220V。操作スイッチはやはり英語と中国語で表記されていて、さらに日本らしい桜の花びらが描かれています。こちらの便座、ビックロの免税価格で5万9800円（税別）です。

人気の理由は、海外にはない細部にまで作りこまれた緻密なおもちゃ！外国人観光客の集まる街・秋葉原にある「ガチャポン会館」にはガチャガチャがずらり！何が出てくるかわからないドキドキ感と中身のおもちゃの作り込みの細かさが外国人に人気のポイントで、連日大勢の外国人旅行者がやってくるといいます。

日本は、傘の先進国で種類がとても多く機能が充実していて、特に折りたたみ傘の種類は世界ダントツだといいます。しかも、バリエーションが豊富なうえ、海外のものに比べてもコンパクトなのも人気の秘密。なかでも外国人が驚く折り畳み傘が、ワンタッチで開く折り畳み傘。ワンプッシュで開く機能のある折り畳み傘は海外では売られていないため、お土産にとても喜ばれるといいます。

浅草にある「はんこ屋さん21（にじゅういち）」では、外国人向けにオリジナルの漢字表記のハンコを作ることができます。こちらを訪れたのは、スペインからやってきた「ルディ」というご主人と「イリス」という奥さまのご夫妻。カタログから自分の名前の音に合った好みの漢字を選んで注文します。すると、なんと1時間程度ではんこにしてくれるのです。このスピーディーさもお土産として人気の理由です。2時間後、はんこを受け取ったご夫妻は、「すごくかっこいいね！文化的な価値もあるし、素敵なお土産だよ！」と喜んでいました。お値段は1本5000円程度ですが、とてもよく売れているといいます。さらに、多くの外国人が訪れる文房具店、銀座・伊東屋などでもはんこを作ることができます。

日本では41年前から人気のロングセラーお菓子「キットカット」は、世界70ヵ国以上で販売されているワールドワイドな人気商品。なかでもその「抹茶味」が、タイからの観光客を中心に大人気となっています。実はタイでは首都・バンコクを中心に抹茶ブームが巻き起こっています。外国人観光者向けの冊子を開いてみると、キットカット抹茶味がどこで買えるのかが載っているほど。今回、取材で訪れたアメ横のお店では、友人に頼まれたと言って購入するタイからの旅行者も。お店の人によると、箱買いする人が一番多いといいます。また、秋葉原にいたカナダ人は関東・静岡限定の「わさび味」や「チーズケーキ味」を購入するなど、全国各地にある「ご当地キットカット」も、外国人観光客に大人気となっているのです。ちなみに中国では、福岡で生まれた「あまおう」が大ブームとなっていて、その芳醇な味が楽しめる九州限定「あまおう苺」味も人気となっています。

小さいサイズがあってカラフルかつバリエーションも豊富で、とにかく「かわいい！」と人気なのがランチボックス。実は今、海外でBENTO（弁当）ブームが起こっていて、それに伴いBENTO　BOXの認知度も上がっているといいます。最近は、保温性を保てるものの種類も増えていて、海外からの旅行者の間でも人気が高まっているのです。また、今年10月には東京で「インターナショナルBENTOコンクール」が開催され、世界中から出場者が集結し、自作のBENTOレシピで競い合いました。ジャパニーズBENTOは、まだまだ世界で盛り上がりを見せそうです。

人気の理由は、切った爪が飛び散らないこと！海外で使われている爪切りは、カバーがついていないものや、ニッパー型のものが多いため切った爪の処理が大変なのです。また、海外の人からするとビックリするほど「とてもよく切れる」ことも人気の理由だといいます。東急ハンズでは、1500円前後する「匠の技シリーズ」が外国人によく売れているそうです。

人気のきっかけとなったのは、イギリスの伝説的バンド・Blur（ブラー）のベーシスト、アレックス・ジェームス。彼が来日旅行記のなかで、“これはスナック菓子界のゴジラだ！”と絶賛したことをきっかけに、外国人の間で人気になったといわれています。

人気の秘密は、日本風なエキゾチックな文字が簡単に書けること。オーストラリア人の女性は、楷書風の文字に特別感があるといい誕生日カードなどを書くときに使うといいます。また、漢字を練習しているというドイツ人の女性は、より正確に書くために筆ペンを使っていると話していました。ここ数年、海外で漢字が大ブームとなっていて、なかには自分で書いてみたいという人も。そんな人たちの間でも筆ペンは人気となっています。東急ハンズなどでは、色付きやラメ入りのものなど、さまざまなバリエーションの筆ペンが売られていて、こちらも外国人に人気となっています。

人気の理由はとにかく伝線しにくいこと！さらに、海外製にはあまりない足を細く見せる機能や、防寒機能に優れたもの、柄付きのものなど、豊富な種類のラインナップがあるのも人気のポイントとなっています。何十枚単位で購入する人もいるといいます。

実は、「フリクションボール」はすでに世界およそ100カ国で販売され、シリーズの世界累計販売本数が10億本を突破（※2014年3月末時点）している人気商品なのです。それにもかかわらず、なぜ外国人は日本で買うのでしょうか。それは日本では色のバリエーションや蛍光ペンなど、一度で揃えることができるから！そのため、東急ハンズや伊東屋など品揃えがよいフリクションコーナーには、外国人が連日訪れています。

和の味、抹茶のお菓子がダイソーでもやっぱり大人気！

可愛いデザインで多機能のピーラー。切れ味もしっかりしていると大量買いしていく外国人も。

お土産でいっぱいになったスーツケースを整理する便利なアイテムとして大人気！