五反田駅から東急池上線で２駅目にある戸越銀座駅。その駅を出て、目の前に一直線に広がる商店街が「戸越銀座商店街」です。店舗数は400、1日の通行人数は1万人という商店街を歩いてみると目につくのが店名に「とごしぎんざ」とついた看板。そもそも戸越銀座商店街は、90年前の1923年に今や全国各地にある「○○銀座」と名のつく商店街のなかで最初にこの名前をつけたと言われています。さらにこちらでは、全国の商店街初となるオリジナルブランドも開発したと言われている。戸越銀座の名前が入ったソースやサブレ、チーズケーキなど実に30種類以上の商品を販売しています。そんな戸越銀座の大きな特徴のひとつがその長さ。実際に歩いてみると、大きな幹線道路を渡りさらに道は続き…その距離はなんと1.3km！普通に歩いても15分はかかる東京で一番長い商店街なのです。そんな戸越銀座商店街の最新注目商品は、21店舗で展開する絶品アイデア｢コロッケ｣。おでんを中心に惣菜などを販売している「後藤蒲鉾店」で一番売れているのも、おでんではなく、おでんの出汁がしみ込んだジャガイモに一口大のダイコンなど、おでんならではの具が入った｢おでんコロッケ｣です。このように、戸越銀座商店街では最近コロッケを使った町おこしで盛り上がっていて、「鮨・居酒屋 あっちゃん」の「まぐろのホホ肉コロッケ」、「洋食工房 陶花」の「フォアグラコロッケ」、さらに「餃子の王将」の「トマトあんかけコロッケ」など、精肉店や総菜店以外にも全21店舗で趣向を凝らしたオリジナルコロッケを販売しています。

JR山手線、巣鴨駅。その正面口を出て5分程歩くと見えてくるのが「巣鴨地蔵通り商店街」。店舗数およそ200、1日の通行人数は2万2000人、ご存じ「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる商店街です。こちらの定番中の定番が、｢和菓子店 みずの｣の「塩大福」。「みずの」は、巣鴨名物・塩大福を最初に売り出したお店。その塩大福は、もちもちの皮の中には甘さを抑えほんのり塩味を効かせた餡がたっぷり。平日で2000〜3000個、毎月4のつく日の縁日の時には1日7000個が売れるといいます。また、この商店街だけに4店舗を構える婦人衣料の店「マルジ」。こちらでおなじみなのが、「赤パンツ」。赤パンツ専門の4号店では、オリジナルの刺繍入りパンツがずらりと並び、お隣メンズ館の男性用と合わせて実に100種類の赤パンツが販売されています。そんな巣鴨地蔵通り商店街の最新注目商品が、ご婦人方にも大人気、｢ときわ食堂｣の｢超特大えびフライ定食｣です。「ときわ食堂」は昼時ともなると、老若男女で大賑わい。お客さんの大半のお目当ては｢超特大えびフライ定食｣（ご飯1杯おかわり無料）です。使用するのはその日魚河岸で仕入れた新鮮で大きなエビ。それにパン粉をつけて揚げていくのですが、あえて水分の多い生パン粉を使うことで、サックリ柔らかな食感に仕上がるといいます。もうひとつの最新注目商品が、10分でできるという｢原田の耳かき｣の｢オーダーメイドの耳かき｣です。観音様で知られる商店街の一角にある高岩寺。その境内にある露店では、オーダーメイドの耳かきが大人気となっています。しかもわずか10分で作ってくれるといいます。こちらの白濱さんは昭和20年代から続くこの店の3代目。お客さんの耳の形を目で確認し、カーブの度合いやサイズを調整。1本あたりおよそ10分で作り上げます。その人の耳に合わせて作るため、使い心地がいいと大評判なのです。

池袋から東武東上線で3つめにある大山駅。その南口を出てすぐ目の前に現れるのが「ハッピーロード大山商店街」。店舗数およそ220、1日の通行人数2万5000人というこちらの商店街は昭和52年、大山駅寄りの大山銀座商店街と川越街道寄りの大山銀座美観街のふたつの商店街が合併、板橋区最大の商店街として誕生したのです。そんな商店街の定番スポットが「全国ふる里ふれあいショップ とれたて村」です。販売されているのは地元に行かないと手に入りにくい日本各地の新鮮野菜やご当地食品。商店街振興組合が各地の市町村と提携し、現在、全国15市町村の1300程の産地直送品を販売しています。そんな「ハッピーロード大山商店街」は、スイーツ好きにはたまらない商店街でもあるのです。創業68年の「松屋甘味店」では、具がキャベツだけの昔懐かしい「焼きそば」や「宇治金時」など全てのメニューが創業当時のまま。そして看板商品は「大学芋」。外はカリッと中はホクホクとした美味しさで、地元の人なら誰もが知る名物です。そして同じく創業68年の「修月堂」にも昔ながらの柏餅や串団子、赤飯や稲荷ずしなどが並びます。さらに、それらに加えて新しい名物も誕生。それが「福地蔵どらやき」です。その特徴は、あんこの上にトッピングされたクリームチーズ。まろやかな自家製あんこに濃厚なクリームチーズが絶妙にマッチしています。また、人気のスイーツ店｢ピエロ｣はクレープで知られる名店。当初20種類程度だったメニューが、お客さんのリクエストを受け増え続け今では200種類以上になっているといいます。そんな商店街の最新注目商品は、24時間営業の手作りサンドイッチ店「K'sキッチンハッピーロード店」のサンドイッチ。人気の理由は、こだわりの具材。サンドイッチの具材を全部集めた「スペシャルサンド」、枝豆サラダをたっぷり挟んだ「枝豆ハムサラダ」など、趣向をこらしたサンドイッチ30種類が店頭に並びます。

新宿駅からJR中央線で4分ほどの場所にある中野駅。その北口を出て5分程歩くと現れるのが「中野ブロードウェイ商店街」。店舗数およそ300、1日の通行人数は2万6000人という商店街は実はマンションのなかにあるのです。中野ブロードウェイは1966年、10階建てのマンションの地下1階から4階部分に作られた珍しいビル型商店街。そんな中野ブロードウェイで有名なのが「まんだらけ」。漫画やゲームのお店からヴィンテージのおもちゃやコスプレといったマニアックなお店までブロードウェイ内になんと23店舗を展開し、まさにサブカルチャーの発信拠点となっています。そんな中野ブロードウェイの最新注目スポットが、値段が一桁足りないというほど激安の洋服店｢キクマツヤ｣。ブロードウェイ1階にある紳士服専門店ですが、こちらの売りはその安さ。なかでもスーツ1着6800円、礼服5000円といった驚きの価格がズラリ。取引先を厳選することでこの価格が実現するといいます。さらに、レディスファッションの激安店｢らこっと4号店｣では、ワゴンとその向こうに並ぶ服がすべて1着210円という安さ。独自のルートを駆使して仕入れを行ってこの値段を実現しているといいます。また、地下1階、食料品店が立ち並ぶ一角にある点心専門店では、店頭で手作りされている大きなシューマイが大人気。多い日には1日2500個が売れるといいます。さらに、肉まんは1日限定300個が毎日完売する名物商品となっています。

目黒駅から東急目黒線で2つ目にある武蔵小山駅。駅を出て1分ほど歩くと見えてくるのが「武蔵小山商店街PALM（パルム）」です。店舗数およそ250、1日の通行人数3万人、日本屈指の本格アーケード商店街として知られるこちらは、美味しくてユニークなグルメが充実。駅前にある老舗焼き鳥店「鳥勇」は、武蔵小山に2店舗あり、商店街の奥にあるのが本店。創業は、今から87年前の昭和元年。国産鶏肉を使った焼き鳥を、初代から受け継がれる秘伝のタレに自分でつけて立ち食いするのがこちらの定番。そして、商店街の中ほどにあるケーキ屋さん「王様とストロベリー」の人気は、その名も「キングパフェ」という巨大パフェ。高さ60cm、重さは3.5kgのパフェの中身は、たっぷりのソースに、コーンフレーク、そして25個分に相当するというソフトクリーム。お店の方によると、5人ほどで食べるのがちょうどいいそうです。そんな、｢武蔵小山商店街PALM（パルム）｣の最新注目グルメが、カレー王が手がけるカレー屋さん「スパイスカフェ 87（サタースィー）」です。こちらのお店のオーナー金子さんは、テレビ番組で2度チャンピオンに輝いたことのある"カレー王"として知られる人物。その金子さんが手掛けるこの店ではなんと、本格インドカレーと日本のカレーライス、その両方が食べられるのです。しかも、その種類はなんと50！カレー好きにはたまりません。また、3年前にオープンした「とよんちのたまご」は、その名の通り、たまごの専門店。卵の種類は3種類あり、一番人気は濃厚で色鮮やかな黄身が特徴の「王卵」で、そのお値段10個で400円。そんな専門店が手がける大人気のスイーツが「とよんちのたまごのなめらかプリン」。一番人気の王卵を使った贅沢なプリンです。

武蔵野市にあるJR中央線・吉祥寺駅。その北口を出て1分ほど歩くと現れるのが、店舗数130、1日の通行人数4万人、住みたい街7回連続ナンバｰ1の吉祥寺の｢吉祥寺ダイヤ街｣です。住みたい街に選ばれる理由のひとつが、何でも揃う便利なこの商店街があること。例えば、連日行列が絶えない精肉店「吉祥寺さとう」。その行列のお目当ては、1日3000個も売れるという名物の「メンチカツ」です。使用しているのはこだわりの国産黒毛和牛。高温でじっくりと揚げたメンチカツは、外はカリッと、なかは肉汁たっぷりで病みつきの美味しさだといいます。またこちらの2階は、ステーキレストランになっていてこちらも大盛況。一番人気は、ランチ限定の「さとうステーキ」。極上のステーキを1500円という価格で食べることができます。そんな「吉祥寺ダイヤ街」の最新注目キーワードが「女性向けファッション天国」。ダイヤ街の中ほどにあるサウスゾーンには、若い女性をターゲットにしたファションのお店が実に16軒も並んでいるのです。洋服屋さんはもちろん、バッグ、靴下、下着など上から下まで全てのものがこの通りだけで揃ってしまうのです。

東京の北の玄関口、上野駅。その不忍口を出て横断歩道を渡ると見えてくるのが「アメ横商店街」です。店舗数およそ400、1日の通行人数6万8千人。年末には50万人の人が訪れるアメ横は、終戦後にできた闇市が発展したもの。かつて闇市は新宿、渋谷、池袋の駅周辺にもありましたが、今でもその面影を残すのは、東京ではアメ横だけなのです。「志村商店」では、アメ横名物チョコレートの叩き売りが健在！国内外のチョコレートを次々と袋の中に入れていき、おまけおまけと大量に入って1000円という安さ。鮮魚店の「金沢食品」では、イワシ13本300円、車エビ45匹500円、刺身イカひと盛り500円、という安さで大人気となっています。そんなアメ横商店街の最新注目ショップが世界中のスパイスが揃う専門店｢大津屋商店｣。実はここ、スパイス業界では一目置かれる専門店なのです。というのも、インドカレーに使うスパイスをはじめ、中華料理に使う八角、韓国産唐辛子、さらに世界一辛いといわれるジョロキアまで世界各地のスパイスが120種類以上も揃っているから。スパイスの知識がなくてもお店の人が的確にアドバイスしてくれるので安心です。続いての最新注目グルメは、｢もつ焼 大統領｣、｢やきとり 文楽｣という2大居酒屋の絶品もつ煮。まずは、「やきとり 文楽」。特製ニンニクだれに付けた焼き鳥や、味噌和えにんにくを乗せた焼き鳥が人気のなか、一番人気はもつ煮。牛モツを使った味噌ベースのあっさり味でそのまま飲み干したくなる味わいだといいます。そしてもう一軒が｢もつ焼 大統領｣。こちらは、創業63年の老舗で、店名通り豚もつを使った串焼きも人気ですが、こちらの一番人気もやはりもつ煮。使っているのは馬のモツで、あっさりした中にもコクがあり豆腐との相性も抜群だといいます。