今年9月、ガリガリ君の新しい味が発売され大きな話題となったのが「コーンポタージュ味」。中には、コーンの粒つぶまで入ったコーンポタージュ味のこのアイスは、発売と同時に飛ぶように売れ、当初用意していた材料が3日でなくなってしまうというハプニングまで起きたといいます。ちなみに現在も、材料の供給が間に合わないため販売停止中ですが、来年春に再開する予定とのことです！

今年9月、ビックカメラとユニクロが合体した超大型店舗が新宿に誕生。オープン初日には4000人の行列ができ、今なお週末には大混雑が続いています。売り場面積は6700坪、テニスコートおよそ50面分というとにかくとんでもない広さなのです。ヒットの理由は、コラボレーションが生み出す相乗効果。店内には、至る所にユニクロの服をきて、電化製品を持ったマネキンが！服を買いに来た人が家電に興味をもち、家電を買いに来た人が服も一緒に欲しくなってしまうという効果があるのです。子供服売り場の隣には、ビックカメラで取り扱うおもちゃが！洋服選びに飽きた子供が遊ぶこともできます。このように、売り場を絶妙にミックスすることで商品のアピールに役立ているのです。

電動歯ブラシのような見た目ながら、その先端にはブラシがありません。手元にあるスイッチを押すと、ものすごい勢いで水が噴射されます。こちらは、その水の勢いで、歯間、つまり歯の間の汚れを一気に吹き飛ばす洗浄機なのです。水の勢いは、なんと時速70km！細かな水滴が汚れが取れにくい場所の歯垢を押し出し吹き飛ばしてくれるので、簡単に歯間ケアができます。

今年、都内で一気に4店舗がオープンしいずれも大行列となっているレストランをご存じでしょうか。その名も「俺のフレンチ」。人気の理由を探るため、今年9月、銀座にオープンした「俺のフレンチ Table Taku」に潜入しました。店内はすでに超満員で、驚くことにほとんどのお客さんは立ったまま食事をしています。しかし出される料理は、ボリュームたっぷりの本格フレンチばかり。そう、人気の理由は、本格フレンチをたっぷりと、しかも超格安で食べられること。作っているのは、超一流レストラン出身の凄腕料理人・飯田卓也シェフ。例えば、ウズラの中に高級食材フォアグラが詰まった「フランス産ウズラのフォアグラ包み トリュフソース」はなんと1,280円！希少部位ザブトンの薄切りを使った「和牛ザブトンのバイヤード（薄切り）赤ワインソース」も1,280円、オマール海老を贅沢にまるごと1匹使った「オマール海老 二種の調理方法で」は1,480円と、ボリュームたっぷりの本格フレンチを1,000円前後で食べることができるのです。ちなみに、こちらのチェーン店は、フレンチのほかにも「俺のイタリアン」を5店舗展開し、大人気となっています。さらに、来年には本格的な日本食料理の店、その名も「俺の割烹」をオープンする予定だといいます。

最近、街でよく見かける格安メガネの販売店「JINS」（ジンズ）。全国175店舗、東京で31店舗と、ここ数年急激に成長しているお店です。そのJINSから発売され、今年100万本を売り上げた大ヒット商品が「JINS PC」。このメガネは、パソコンなどを使用するときにかけるもの。視力が悪くない人にも売れているメガネです。ヒットの理由は、パソコンなどの画面から発せられ、睡眠障害、眼精疲労の原因になると言われる「ブルーライト」と呼ばれる光線を約35％カットできるというのです。（※メガネの種類によって異なります。）そして、もうひとつ人気の理由は、その値段！ひとつなんと3,990円という安さなのです。（※フレームの種類によって値段が異なります。）このほかにも、JINSでは、花粉対策メガネ、ドライアイ対策メガネなど視力が悪くなくても、かけたくなるメガネに力を入れているといいます。

バターを塗ったパンにかけて焼くだけで自宅で簡単に菓子パンのようなトーストが楽しめる"パンのふりかけ"「トーストシーズニング」。味は、カカオシュガー、シナモンシュガーなど7種類が発売されています。こちらは今年2月に発売されたのですが、8月にあることをしたのをきっかけに売り上げが突如、伸び始めたといいます。当初、コショウやカレー粉などと同じ、スパイス売り場で売られていたのを、パンにかけるという新しさに気づいてもらうため、スーパーに頼み込んでパン売り場に置かせてもらったのです。すると、いつものパンに一味加えたいという人たちから圧倒的な支持を得て、あっという間に、そのスーパーでそれまでの15倍という驚異の売り上げを記録したのです。この"事件"を受けメーカーは、パン売り場に商品を置く作戦を全国で展開、全国的な大ヒットにつながったのです。

今年7月に食品衛生法の一部が改正されたことにより、「牛生レバー」の提供が禁止となりました。それを受けてヒットとなったのが、生レバー風のこんにゃく「マンナンレバー」です。これは、コンニャクにイカスミやトマトの色素で色を付け、魚介系の出汁でレバーのような味をつけたもの。ゴマやネギをかけてごま油をまぶせば、見た目はレバ刺しそのもの！個人でも購入できますが、主に売れているのは、居酒屋や焼き肉屋などの卸販売。ちなみに、このマンナンレバー、生レバーが提供禁止になって以来、注文数が40倍に跳ね上がったといいます。

1個105円のガムが、おまけの大人気でなんと1000万個以上の売り上げを記録したといいます。どんなおまけかというと、プラスチックの「兎」の文字がウサギに変身したり、「馬」の文字がウマに、「蛸」の文字がタコに変身したりするもの。ちなみに「蝗」＝イナゴという難解文字も。漢字の勉強にもなると子供から大人まで、幅広く大人気となったのです。

今年、多数の"食品メーカー公認のレシピ本"が出版されたのをご存じでしょうか。ヒットの理由は、食品メーカーならではの驚きのレシピが満載なこと！お茶漬け海苔で有名な「永谷園」公認のレシピ本では、鮭茶漬け一袋でそれ以外の調味料を一切使わずに作る「あさりのワイン蒸し」があったり、お酢で有名な「ミツカン」公認レシピ本には、カシスリキュールにオレンジジュースを注ぎ、そこに穀物酢を加えたカクテル「カシスオレンジビネガー」があったり、と常識を覆すレシピの数々が紹介されています。

今年7月、大阪アメリカ村に長蛇の列が発生！そのお目当ては…デンマークからやってきた格安の雑貨店「タイガーコペンハーゲン」。日本1号店がオープンするや、売れ過ぎて仕入れが間に合わなくなり、わずか3日で臨時休業するほどの大ヒットに！ヒットの理由は、北欧テイストのカラフルでおしゃれなデザイン。しかも、ほとんどの商品が100円から500円とリーズナブルなのです。そんなタイガーコペンハーゲンの人気アイテムベスト3、第3位は、これからの季節にぴったりな「フリースブランケット」（500円）。長さ180cmと大き目サイズで、カラフルな模様が人気！第2位は、ハンドバッグの模様の「バッグ」（300円）。 かわいいだけでなく、軽くて丈夫！買ったものを入れるのに使うお客さんが多いそうです。そして第1位は、「子供用カサ」（400円）。立体的な飾りがかわいい子供用のカサ、なかでも特に人気なのがプリンセス柄だといいます。未だに混雑が続くタイガーコペンハーゲン。来年には東京にも出店する予定だといいます。

今年、野菜などの食材を50℃のお湯で洗うと新鮮さがよみがえるという方法が話題となりました。関連書籍が次々と発売され、雑誌では毎週のように特集が組まれました。それが「50℃洗い」です。その名の通りしおれた野菜を50℃のお湯で洗うと、鮮度と美味しさがよみがえるというもの。実際、購入から5日経ったレタスを50℃で洗ってみると、みずみずしさがよみがえり買った直後のものと違わない見栄えに！しかも、食べ比べをしてもその味はまるで差がありません。なぜこんなことが起こるのか、50℃洗いを考案した平山一政（いっせい）さんによると、野菜がしなびるのは細胞の中の水分が失われることが原因。水分を失った野菜を50℃のお湯につけると、お湯が細胞に入っていき野菜がみずみずしさを取り戻すのだといいます。ポイントは50℃という温度。この温度は、冷たい水より野菜に水分がしみこみ易く、かつ熱すぎて細胞が壊れ、食感が損なわれてしまわないギリギリの温度とのこと。あらゆる野菜で効果があり、イチゴやバナナなど、フルーツも美味しくなるといいます。

今年3月、ガンダムに登場する人気モビルスーツ「ザク」をイメージしたある豆腐が、売上140万個を超えるミリオンヒットを成し遂げました。その名は「ザクとうふ」。販売しているのは群馬県の豆腐製造メーカー「相模屋」。熱烈なガンダムファンである社長が自ら企画し完成させたのが、ザクとうふなのです。ガンダムと豆腐というミスマッチが、ファン心理をくすぐり、予想外の大ヒット。今年10月には第2弾となる、「鍋用！ズゴック豆腐」、「ザクとうふデザート仕様」も発売されました。

昨年大ヒットとなったのが「カップヌードルごはん」。今年は、カップヌードル味の冷凍おにぎり「カップヌードルおにぎり」が大ヒットとなりました。9月に発売されるとわずか3週間で、売れ過ぎて一時販売中止となったのです。ヒットの理由は、この商品のために開発された新規格のカプセル型容器！ひとつずつ小分けにでき、レンジでチンすると、カプセルのなかでごはんが蒸されて、おにぎりがふっくらと仕上がるという新システムです。

今年、国内線にもLCC（ロー・コスト・キャリア）3社が相次いで参入！合計165万人以上がLCCを利用したと言われています。ヒットの理由は、なんといっても賃金の安さ。「ピーチアビエーション」では、大阪-福岡が最安3,590円、「ジェットスタージャパン」では、成田-福岡が最安4,690円、「エアアジアジャパン」では、成田-札幌が最安4,580円という驚きの価格です。機内食を有料化する、機内の座席数を増やすなど、さまざまなコストダウンを図ることで、これまでにない格安の運賃を実現しているのです。さらに今年10月、関西国際空港にLCC専用ターミナルがオープン！その建物は、室内は、天井や柱の金属がむき出しと若干質素ですが、これもコストダウンのため。飛行機に乗り込むときは、もちろん徒歩移動です。来年には、成田空港にもLCC専用ターミナルを作るべく、工事が始まる予定。LCCの勢いは止まるところを知りません。反面、思わぬ欠航や便の遅れなど、様々な問題が発生したのも事実。今後、その改善にも注目が集まっています。

今年5月21日、日本では25年ぶり、東京では173年ぶりとなる金環日食が観測され、それを見るための観測グラスが飛ぶように売れました。金環日食が見られたのは、東北南部から九州南部までの太平洋側と、とても広い範囲。そのため、全国的なブームとなり、観測グラスを作っているあるメーカーでは実に200万個を売り上げたといいます。次に日本で金環日食が見られるのは、18年後、2030年の北海道。東京では、300年後の2312年だといいます。

スマートフォンのアプリケーションソフト「LINE（ライン）」は、インターネットの回線を使って通話を行うアプリで登録している仲間同志だと無料で通話することができるというもの。これまでに、国内では異例の3600万ダウンロードを達成しました。ヒットの理由は、通話だけではない、もうひとつの機能「トーク」。これは、仲間同志で簡単なメッセージを送ることができ、1対1だけではなく最大100人の仲間と、会話するようにメッセージを送りあうこともできるアプリなのです。もちろん、これも無料なのですが、ではLINEはどうやって利益をあげているのでしょうか？LINEには"スタンプ"とよばれる絵文字のような画像があるのですが、人気キャラクターやかわいいデザインのスタンプが1セット170円で売られていて、これが大人気となっているのです。

2012年は、新施設のオープンが相次ぎ、その都度、注目を集めました。そこで、今年話題となった新施設を一気に紹介しましょう！

4月、台場に登場したのが「ダイバーシティ東京 プラザ」、3ヵ月で500万人の人々が訪れました。おなじく4月、渋谷駅東口にオープンしたのが「渋谷ヒカリエ」。オープン1ヵ月で220万人を集客！5月に開業したのが、「東京スカイツリー」。同時にオープンしたに商業施設ソラマチは、4ヵ月間で2100万人が訪れるほどの大ヒットに！そして、10月には「東京駅の赤レンガ駅舎」の復元工事が完了。東京駅の乗降客数がオープン1ヵ月の間、前年より30％も増えたといいます。
また、"ええじゃないか"や"高飛車"など、絶叫マシーンでおなじみの富士急ハイランドに今年7月オープンしたのが日本では珍しい脱出型の謎解きアトラクション、その名も「絶望要塞」。一度に数十人が要塞に入り、数々の謎を解きながら関門を突破し、脱出を目指すというもの。多い日には3時間待ち以上の行列が発生しています。ヒットの理由は、度を超えた難しさ！成功確率はなんと、10万分の1ほどだといいます。オープンから現在までの間で脱出に成功したのは、たったのひと組！スマステーションいち推理小説が好きなスタッフが実際に挑戦してみました。牢屋に入りカギをかけられたところからゲームスタート。第1ステージの制限時間は10分！その間にこのフロアから脱出しなければなりません。まず格子の外にかけられた鍵をゲットし、牢から脱出するのが最初のミッション。スタッフは長い棒を見つけ、およそ1分で脱出に成功！しかし、これはほんの序の口。残り時間は9分を切っています。スタッフは、壁に張られた次の指令を発見！どうやら、このフロアのどこかに隠された秘密の扉と3つの暗号を探さなければ、第1ステージクリアとはならないようです。スタッフが見つけたヒントが「4月の第三土曜日は…？」というもの。フロアのどこかに答えがあるはずなのですが、それが何かはわかりません。と、ここでタイムアップ！結局、ひとつの謎も解くことができませんでした。ちなみに、この回同時にチャレンジしたお客さんはおよそ30人。しかし、第1ステージをクリアできたのは、0人でした。この後には、扉の迷路が続くセカンドステージなどさらなる難関がいくつも残されているといいます。

昨年末、マルちゃんから発売された新しいインスタントラーメン「マルちゃん正麺」。11月には発売からわずか1年でなんと、出荷数2億食を突破！インスタントラーメン業界で、"マルちゃんショック"と呼ばれるほどの空前のメガヒットとなりました。ヒットの理由は、麺に込められた革新的な工夫の数々。まず、なんといっても新しい麺の食感。油で揚げず、生の麺を熱風で乾燥させるという新製法でコシのある正麺に近い食感を実現！そして、麺の長さにも工夫が。麺の長さは一般的なインスタントラーメンより大幅に短い、およそ30cm。こうすることで、子供でも食べやすいようになっているのです。さらに麺の太さにもこだわりが！マルちゃん製麺の味は、醤油、味噌、とんこつ、塩の4種類ですが、スープの味によって最適な組み合わせになるよう、それぞれ麺の太さが変えてあるのです。

個人的な今年のヒットは、高倉健さんにお会いできたことです。

まだスマートフォンにも替えていない流行にうとい私ですから、「2012年のヒット商品」といっても知らないものばかりで…。新鮮な驚きがいっぱいあって楽しかったです。まず、かなり気になったのが「俺のフレンチ」。「あんなに並んでまで？」という疑問が、お料理を見たとたん吹き飛んでしまいました。高級素材を一流シェフが料理するんですから味は間違いない上、あのボリュームとお値段にビックリ！立食形式で回転率を上げて利益を確保しているのでしょうけど、その分、大量に作らなければいけないですよね。それをこなせるシェフを確保するのも大変だろうな、とかいろいろ考えてしまいました（笑）。でも、フレンチって時々食べたくなりますし、そんなときに気軽にガッツリ食べられたら最高ですよね。今度、ぜひお邪魔したいと思いました。それからゲストの米倉涼子さんもお好きだと言っていたCOWCOWさんの「あたりまえ体操」。癒される感じがよくて、テレビから流れてくるとつい見てしまいます。そうそう、そんな米倉さんこそ、「今年のヒット女優さん」ですよね。現在放送中の主演ドラマ『木曜ドラマ ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』も絶好調ですし、先日は、本場ブロードウェイの舞台にも立たれ、ますます輝きを増していらっしゃいますから。今日も、美しさとフランクなお人柄に惚れ惚れしてしまいました。最後に、私個人の今年のヒットといえば、スマステで高倉健さんにお会いできたことです。俳優という、ひとつのことをずっと頑張っていらっしゃるお姿に感動し、とても励まされました。私も仕事を続けていたから健さんにお会いできたんだ、これからも頑張ろう、と力をいただきました。