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#371(2010.4.24 OA)

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袖が長い岡村さん、袖が短い香取さん…

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超貴重映像満載!岡村隆史さんをゲストにお迎えして動物ドキュメンタリー映画&DVDベスト10をオンエア!!

初登場!岡村隆史さんをゲストにお迎えした今週のスマステーション。特集は、動物大好きな香取編集長&岡村さんにピッタリの『大迫力!動物ドキュメンタリー映画&DVDベスト10』をお送りしました。
『BBCワイルドライフ・エクスクルーシヴ シリーズ』は、イギリスの公共放送局BBCが長年かけて製作した野生動物ドキュメンタリーのDVDシリーズ。警戒心が強い野生のジャイアントパンダを12台の隠しカメラで撮影した貴重な映像や、象のフンに似せたリモートコントロールのカメラで超至近距離から撮影したアフリカゾウの決闘など、めったに見ることができない動物たちの姿が楽しめます。一方、15年もの歳月をかけて昆虫たちを観察し、そのドラマティックな瞬間を切り取ったのが『ミクロコスモス』。カタツムリの求愛シーン、テントウムシが飛び立つ瞬間、ヨーロッパ最大級の昆虫・ヨーロッパミヤマクワガタの縄張り争いなど、貴重な映像が次々と登場します。SMAPの稲垣吾郎さんが日本語版のナレーションを担当したことでも知られているのが、1頭のホッキョクグマを追い続けた映画『北極のナヌー』。酷寒の地・北極で10年にも及ぶ長期取材を敢行し、ホッキョクグマ『ナヌー』の成長を記録した傑作ドキュメンタリー映画です。同じく、フランスで280万人を動員したのを皮切りに、全世界でヒットを記録した『WATARIDORI』(空を飛ぶ鳥たちと同じ目線で撮影された映像が秀逸!)や、北極から南極まで、全世界200ヵ所以上でロケを行い、4500日も撮影に費やして弱肉強食の生命の営みを追った『アース』、世界で最も過酷と言われる皇帝ペンギンの子育てを記録した『皇帝ペンギン』も必見の傑作ドキュメンタリーですよね。そして、忘れてはならないのが2005年に公開された海洋ドキュメンタリー映画『ディープ・ブルー』でしょう。日本でも80万人を動員し、動物ドキュメンタリー・ブームの先駆けともなった本作は、20チームの撮影隊が7年にわたり、200ヵ所ものロケ地で撮影を敢行した映画。なかでも圧巻なのは、深海およそ3000メートルという、未知の世界に生きる生物をとらえた映像の数々。独自の進化を遂げた奇妙な生物たちの姿に驚いた方も多かったのではないでしょうか。次々と登場する動物たちの貴重な映像を堪能した岡村さんも「何回もやろう、この動物のやつ。そのとき、僕(ゲストで)来るから!」とおっしゃっていましたが、ホントに凄い映像ばかりでしたよね。
早いもので、4月ももうすぐ終わりです。次回5月1日の放送は、ゴールデンウィークSPとして『安くて楽しい!最新!穴場アウトドアスポット』&『月イチゴロー』の2本立てでお送りします。ゲストは久本雅美さんです。ご期待ください!!

映画『ディープ・ブルー』の大ヒットに象徴されるように、最近では、大自然に生きる動物たちのありのままの姿をとらえた、ネイチャードキュメンタリー系映画やDVDが人気を博しています。そんななか、特に人気の高い作品の「何度でも見たい名シーン」をプレイバック!興味はあるけど見たことがないという人はもちろん、大好きでよく見るという人にもオススメの、大迫力映像が目白押しです!


スマステーション特別企画
『大迫力!動物ドキュメンタリー映画&DVDベスト10』


第10位
「BBCワイルドライフ・エクスクルーシヴ シリーズ」

イギリスの公共放送局BBCが長年かけて製作した野生動物ドキュメンタリーのDVDシリーズ。さまざまな野生動物の生態が、工夫をこらしたカメラアングルでとらえられています。

ココがスゴイ!(1)
警戒心の強い野生パンダを無人撮影!!

野生のジャイアントパンダは警戒心が強く、その姿が撮影されたのは10年ぶりだといいます。その貴重な姿をとらえた撮影方法は、無人撮影というもの。地面や、パンダの好物の竹に隠しカメラ12台、鏡張りで姿を隠すミラーカメラも設置し撮影に成功しました。無人カメラがとらえたのは、笹の葉を器用に丸めて葉巻のようにして食べる食事風景や、これまで誰も撮影することができなかった野生パンダが縄張りを示すために行う「マーキング」も。より高い位置に尿の匂いを付けるため、逆立ち状態でマーキングを行うと考えられるパンダの姿が、初めて撮影されました。

ココがスゴイ!(2)
アフリカゾウの決闘を超至近距離から撮影!

陸上最大の動物アフリカゾウ。このDVDでは、危険な野生のアフリカゾウ同士の戦いを、超至近距離のアングルから撮影することに成功しているのです。ゾウに踏み潰されそうな位置から絶妙なアングルを保ちながら撮影された映像は、ラジオコントロールカーを使用して撮られたもの。なんと、ゾウのフンに似せたリモコンカメラが、有人カメラでは決して近づくことのできない至近距離やアングルから撮影をしているのです。これによって、めったに見ることのできないアフリカゾウの荒々しい戦いを伝えることができたのです。




第9位
「ミクロコスモス」

大自然のなかに生きる昆虫数十種類と、そこに共存する植物や鳥類たちの姿を、特殊カメラでとらえたドキュメンタリー映画。人間の目には映らないような、小さな生き物たちの生態をドラマティックに描き出します。

ココがスゴイ!(1)
15年間のリサーチにより撮影シーンを決定!

この作品を監督したのは、生物学者であり映像作家でもあるふたりのフランス人。彼らはこの映画を撮影するにあたり15年間もの年月にわたり徹底的に昆虫たちを観察し、虫たちの最もドラマティックな瞬間をリストアップ。こうして厳選されたのが、カタツムリの交尾など、超貴重で感動的なシーンの数々となっているのです。

ココがスゴイ!(2)
スローモーションで明らかになる未知の世界

一生をほんの数日間で終える昆虫たちも少なくありません。そんな虫たちの時間感覚を表現するために使用されたのがスローモーション撮影。テントウムシが空に向かって飛び立つ姿や、小さな虫にとっては脅威となる雨粒が降りかかる瞬間などを、超スローで撮影。虫たちの間に流れる時間を感じることができます。

ココがスゴイ(3)
巨大クワガタの戦いを迫力の臨場感で撮影!

ヨーロッパ最大級の昆虫、体長およそ8cmのヨーロッパミヤマクワガタ。そんなクワガタ同士の戦いも、超クローズアップで描かれています。餌場の縄張りをめぐって激突する2匹のクワガタ。まるで闘牛の戦いを見るかのような、大迫力の戦いを見ることができます。




第8位
「北極のナヌー」

過酷な北極で育つホッキョクグマのナヌーの成長を描いたドキュメンタリー。日本語版では、SMAPの稲垣吾郎さんがナレーションを担当しました。北極近くの雪山で生まれたホッキョクグマの子供ナヌー。ナヌーは、母グマと弟グマとともに、北極の厳しい自然の中でたくましく成長していきます。

ココがスゴイ!(1)
長期取材でとらえた悲しみの瞬間!

この作品を撮影するため、スタッフは北極にキャンプをはり長期取材を敢行。その期間はなんと10年にもわたったといいます。その膨大な取材のなか、カメラはめったに見られない瞬間もとらえています。それが、死んでしまった子グマに寄り添い続ける母クマの姿です。この子グマはナヌーとともに生まれた弟でしたが、北極の厳しい冬の日々のなかで食料が得られず、やがて寒さと空腹のために動けなくなってしまいました。子どもに寄り添う母の表情が、なんとも悲しげに見えます。

ココがスゴイ!(2)
母親になったナヌーを巣穴の中で撮影!

試練を生きぬいたナヌーはやがて大人になり、子グマを産むことになります。この作品は、そんなナヌーの子育てのようすを巣穴のなかから撮影することにも成功。これは、非常に珍しい映像だといいます。撮影は、ナヌーが不在の間に巣穴に小型の暗視カメラを設置することで可能となったのです。これにより、生まれて間もない子グマを大事そうに抱くナヌーの姿など、めったに見ることのできない子育てのようすが撮影できたのです。




第7位
「ミーアキャット」

ミーアキャットは、アフリカの南部、カラハリ砂漠にすむマングースの仲間で体長30cmほどの小さな動物です。後ろ足2本と尾で直立する姿でおなじみの彼らは、高度な社会性を持つことで知られ、親はもちろん兄弟をふくめた家族全員で子育てを行うという習性があります。サバンナの美しい大自然のなか、そんなミーアキャットの生存をかけた過酷な戦いが、彼らの目線の高さである地上30cmで撮影されたドキュメンタリー映画の傑作です。

ココがスゴイ!(1)
人間を意識しないミーアキャットのリアルな生活を撮影!

警戒心の強いミーアキャットを間近で撮影するため、スタッフは巣穴の近くにダミーカメラを設置。さらに、彼らの呼び声を真似しながら、一日中、ミーアキャットのそばで生活し自分たちが危害を加える存在ではないことを分らせました。そのためだけに3ヵ月間をかけたことが功を奏し、人間の存在を意識しない、ミーアキャットのありのままの生活を撮影することができたのです。

ここがスゴイ!(2)
天敵が襲いかかる決定的瞬間の撮影に成功!

ミーアキャットの家族のみに7ヵ月もの間密着したこの作品には、天敵が彼らに襲い掛かる決定的瞬間も収められています。子守役の兄が食べ物探しに夢中になっている隙をついて、ミーアキャットの天敵の猛毒をもつケープコブラが幼い弟たちに忍び寄ります。ミーアキャットを守る巣穴も、このヘビの侵入は防ぐことができません。絶体絶命の幼い弟たち!とそのとき、異変に気付いた兄のミーアキャットが一目散に巣穴に戻ります。襲い掛かる獰猛なコブラにもひるまず向かっていく兄。その姿を、地中に張り巡らされたトンネルに潜入した超小型暗視カメラがとらえます。穴の中で繰り広げられる息詰まる死闘の結果、なんと兄はコブラを追い払うことに成功したのです。




第6位
「ディスカバリー・オブ・オーシャン シリーズ」

海を生活の場とするさまざまな動物たち。通常、人間が見ることを許されないその生態に迫る、ドキュメンタリーシリーズ。勇敢な水中カメラマンが世界中を訪れ、シロクマ、ペンギン、ヒョウアザラシ、イルカ、シャチ、クジラなど、あらゆる海の動物たちに挑んでいます。

ココがスゴイ!(1)
海のギャング!巨大シャチを超至近距離から撮影!

その獰猛な性格で“海のギャング”とたとえられるシャチ。北極の入り江に現れた、そんなシャチの姿を潜水撮影でとらえています。体長8メートルという巨体が相手のため、ちょっとした接触が命取りになる可能性も。まさに決死の覚悟で臨んだ撮影で、カメラのわずか50cm先をシャチが通り過ぎるという迫力満点の映像が収録されました。

ココがスゴイ!(2)
南極海の猛獣がとったまさかの行動!

アザラシと聞けば、愛くるしくおとなしい動物というイメージがありますが、同じアザラシの仲間でもヒョウアザラシは非常に獰猛なことで知られる猛獣です。南極の海にすみ、ペンギンや小型のアザラシを捕食し、ときには人間を襲い死亡させることもあるというこの猛獣に挑むのは、ベテランのアイスダイバー、ヨラン。ヨランのカメラの前に現れたヒョウアザラシは、彼に対し激しい威嚇を見せます。しかし、その後もヨランは危険をおかし、このヒョウアザラシを追跡。そんなことを続けたある日、ヒョウアザラシが驚きの行動を取ります。なんと、ヨランにプレゼントをくれたのです!自分がエサとしてとらえたペンギンをヨランに差し出したヒョウアザラシ。彼らの間に、奇妙な友情が芽生えた瞬間でした。




第5位
「WATARIDORI」

100種類以上の渡り鳥の空の旅に密着したドキュメンタリー映画。2001年に公開されるとフランスで280万人を動員したのを皮切りに、全世界でヒットを記録しました。

ココがスゴイ!(1)
鳥と同じ目線で撮影するための、驚きのアイデア!

この作品で話題となったのは、鳥と同じ目線で撮影された空を飛行する鳥の姿。この映像は、この作品のために作られた超軽量飛行機で、鳥と横並びになって飛びながら撮影されたもの。しかし、鳥たちは、どうして飛行機から逃げないのでしょうか。実は、鳥は生まれて初めて見たものを自分の親だと認識する「刷り込み」という習性があります。これを利用し、スタッフを親だと思わせ、さらにヒナの頃から飛行機の姿や音に慣れさせることによって、人や飛行機を怖がらない鳥を育てたのです。こうして育てられた鳥は実に40種1000羽以上にもなるといいます。飛行機のほかにも気球や、モーターボートで飛行中の渡り鳥に接近し、これまでだれも見たことがない鳥目線の飛行映像を撮影することに成功したのです。パリの街中、フランスの世界遺産・モンサンミッシェル、ニューヨークの市中、さらには、ヒマラヤ山脈、シベリアのツンドラ地帯、グリーンランドの湿原などなど、世界各所の風景のなかを優雅に飛ぶ姿は、美しいの一言に尽きます。この作品を監督したのは『オーシャンズ』でもメガホンをとったジャック・ベラン。彼はこの作品の大ヒットにより、後の動物ドキュメンタリーブームの先駆者として名を広めました。




第4位
「クヌート」

ドイツ・ベルリン動物園で生まれた、ホッキョクグマのクヌート。母親が育児を放棄してしまったため、人工哺育で育てられましたが、その様子が世界各国で報道されると、かわいらしい仕草が話題となり、たちまち雑誌の表紙を飾るほどの人気者となりました。

そんなクヌートの、かわいらしい成長の記録をご紹介しましょう。

ココがカワイイ!(1)
クヌート はじめての外出
この日、クヌートは生まれ育った部屋を出て、外の世界を体験することに。生まれて初めてみる世界におっかなびっくりのクヌートでしたが、慣れてしまえば、いつものように遊びに夢中。

ココがカワイイ!(2)
クヌート 動物園デビュー
クヌートはすくすくと成長し、お客さんにその姿を披露する日がやってきました。クヌートの姿を一目見ようと大勢のお客さんが集まりましたが、クヌートは臆することなく、初めてのお披露目は大成功。

ココがカワイイ!(3)
クヌート 泳ぎを覚える
母親のいないクヌートに泳ぎを教えるのは飼育員のトーマスさん。時間をかけて徐々に水に慣らし、遊びながら泳ぎを覚えさせます。ところが、足が届かない動物園の大きなプールを怖がって泳ごうとしないクヌート。そんな彼の恐怖心を払拭するため、トーマスさんは一緒に泳いであげました。本来、ホッキョクグマは泳ぎが得意。一度コツをつかんでしまえば、あとはお手の物です。

クヌートは現在もベルリン動物園で元気に生活していて、今もその姿を見るために、多くのお客さんが集まっています。




第3位
「アース」

北極から南極まで、様々な生き物たちの姿を映し出す地球縦断の旅。2008年に公開され、当時のドキュメンタリー映画史上最高となる24億円の興行収入を記録しました。ロケ地は全世界200ヵ所以上、決定的瞬間をとらえるため撮影に費やした日数はなんと4500日。弱肉強食の世界の生命の営みを描いた貴重な映像が、惜しげもなく映し出されます。

ココがスゴイ!(1)
決定的瞬間をハイスピードカメラがとらえる

この作品では自然界の決定的瞬間を撮影するため、自動車の衝突テストなどで使われる超ハイスピードカメラを野外撮影用に改造し、一瞬の撮影に備えました。ケニア・マサイマラ公園で撮影された、チーターの狩りの瞬間。時速100km以上、地上最速のスピードでも視線がぶれないよう、顔の高さを一定に保ち続ける滑らかな走りは、一流のアスリートのよう。この美しい瞬間を、技術の粋を結集した超スローモーション映像が、筋肉の動きといった細部までとらえています。この1シーンを撮るのに要した時間はおよそ1ヵ月。スタッフの執念が実を結んだ決定的シーンです。また、水面に遊ぶオットセイを狙うホオジロザメが水中から一気に浮上し、オットセイの真下から襲い掛かるという衝撃のシーンも。ホオジロザメの姿は海上からは確認できないため、広い水平線のどこから飛び出すか分かりません。そんななかオットセイにカメラを向けて待つこと2週間。こちらも粘り勝ちで奇跡のシーンを収録することができました。

ココがスゴイ!(2)
カメラが初めてとらえたライオンのゾウ狩り!

この映画の目玉のひとつが、ライオンがアフリカゾウを襲うという驚愕のシーン。ライオンがアフリカゾウを襲うのは、もっぱら夜中だったため、これまでなかなか映像に収めることができませんでした。この作品では、暗視カメラをサバンナに持ち込んで撮影を敢行したのです。アフリカゾウを襲うのはおよそ30頭のメスのライオンたち。ゾウの皮膚は最大3cmもの厚みがあり、鋭いツメを持つライオンの一撃でも大きなダメージを与えることができません。とはいえ、30頭ものライオンに襲われると、さすがのアフリカゾウにもなす術はありません。やがて、ライオンたちはアフリカゾウをしとめたのですが、その映像はあまりにショッキングなため、本編には収録されなかったといいます。

ココがスゴイ!(3)
脅威の自然現象を最新技術で撮影

この映画では、地球上でみられる驚異的な自然現象にも迫っています。たとえば、奈良・吉野の桜の開花もそのひとつ。カメラの動きをコンピューターでコントロールすることができる、モーションコントロールカメラという撮影機材を使い、次々に開花する千本桜の様子をカメラに収めていきました。これにより、桜の開花の瞬間を時間を超えて体験することができます。




第2位
「皇帝ペンギン」

南極大陸に住む皇帝ペンギンの、世界でもっとも過酷といわれる子育てを描いたドキュメンタリー映画。撮影されたフィルムは、なんと8880時間分にも及んだといいます。皇帝ペンギンは、南極の夏の終わりとなる3月頃になると20日間をかけて、海辺から100km以上離れた内陸へ移動。そこでパートナーを見つけ、身ごもったメスはひとつだけ卵を産みます。

そんな皇帝ペンギンの世界一過酷な子育てをご紹介します。

ココが過酷!(1)
わずかな時間で卵が凍る世界

卵が産まれるとまず行われるのは、母親から父親に卵を受け渡す儀式。しかし冬の南極では、少しの油断が小さな命を奪うことに。卵の受け渡しに手こずってしまうと、大事な卵が凍りついてしまうことも。

ここが過酷!(2)
命がけの食料調達

父親に卵を託した母親は、再び100km先の海へ向かい、子供のために魚を採ります。しかし、そこには恐ろしいヒョウアザラシが待ち構えているのです。

ここが過酷!(3)
待つのも命がけ

一方の父親は、断食状態でブリザードに耐えながら、ひたすら卵を守り続けます。南極の冬は一日中太陽の出ない日が続き、気温はマイナス40℃にも達します。母親が戻るまでのおよそ2ヵ月間、まさに命がけで待ち続けなければならないのです。撮影隊は、丸一年間、南極の基地に滞在し、吹雪で凍傷を負いながら、まさに命がけで撮影を続けました。

ここが過酷!(4)
生まれた瞬間から試練が・・・

卵から孵った可愛いペンギンのヒナたち。体が小さくまだ寒さに弱いヒナたちは、生まれてからも親の腹の下で過ごします。しかし、そんなヒナたちにも等しく試練が訪れます。春になっても南極には吹雪が吹き荒れ、多くのヒナが寒さのため命を落してしまうのです。そんななか、試練を耐え抜いたヒナたちは夏が訪れるころには大きく成長し、南極の海へと旅立っていきます。




第1位
「ディープ・ブルー」

世界中の海を舞台にした海洋ドキュメンタリー。2005年に日本で公開されると、ドキュメンタリー映画としては異例の80万人を動員し、動物ドキュメンタリーブームのさきがけとなる大ヒットを記録しました。この作品では、20チームの撮影隊が7年にわたり200ヵ所ものロケ地で撮影を敢行。撮影したフィルムはなんと7000時間にもなったといいます。

ここがスゴイ!(1)
サンゴ礁の知られざる一面

南太平洋のサンゴ礁の海は、たくさんの生命が集まる海中の楽園です。そこにはアオウミガメやジンベイザメの姿を見ることも。しかし、そんな楽園も夜には、昼とは違った一面を見せるのです。それが、サンゴの縄張り争いです。なんと、造型サンゴと呼ばれるサンゴは、自分の縄張りを守るために、触手のようなものを伸ばし隣のサンゴを食べてしまうのです!日の光から栄養を得る造型サンゴは、日当たりのよい場所をめぐってそんな戦いをするのです。

ここがスゴイ!(2)
ほとんど人が訪れたことのない深海の世界

この作品では、太陽の光が届かない深海の世界にもスポットを当てています。潜水艦の照明に照らし出されているのは独自の進化を遂げた奇妙な生物たち。さらに、今まで訪れた人間がほとんどいないという、深海およそ3000mの未知の世界にも迫ります。そんななかで撮影されたのは、300℃の熱水が湧き出る噴出孔。そしてカメラは驚きの光景をとらえます。地上のおよそ300倍の圧力がかかる過酷な環境のなか、エビやカニなど、なじみのある生物が生息していたのです!

ここがスゴイ!(3)
偶然撮影された大迫力のクジラの食事!

海中に現れた数万匹のマアジの大群。マアジは外敵の出現に密集隊形で防御を図る習性があります。しかし、時速100kmのスピードで泳ぐキハダマグロには敵わず、格好の餌食となってしまうのです。そんななか現れたのは、30tの巨体を誇るイワシクジラ。そのイワシクジラの捕食風景は、撮影隊が4500日間の撮影最終日に偶然出会ったという奇跡的なワンシーンです


A.宇宙に行かなければならない
B.深海に潜らなければならない
どっちがいい?

「深海、かなり怖いですね。知っているからですかね、海に潜って息できない具合とかを…。宇宙だって怖いとは思うけど、実感としての怖さがないじゃないですか。それに、宇宙の未知の世界って、何かこう、広がりがあるようなイメージだけど、深海3000メートルとか、映像を見ているだけで苦しくなるような感じがしますよね。打ち合わせで話しているときも、深海は宇宙よりも知られていない部分がある、っていう話になって。行くに行けない…宇宙に行けるようになっても、まだ深海に行けない、って。しかもそこには、光っているあいつらとかがいるわけじゃないですか。岡村さんが『エイリアンだよ、これは』って言ってたけど、宇宙じゃなくて深海にああいうエイリアンのような生き物が存在してて。まだ見つかっていないものが存在しているとしたら、そこにもっと凄い、人間くらいのがビカビカしててもおかしくないわけじゃないですか。ちょっと深海、怖いですね。だから、パッと雑に考えてですけど、ボクはAですね。深海よりは宇宙かな…」。あなたはどちらがいいですか?是非、ご意見をお寄せください!


岡村隆史さん
彼女ができなくなるので、動物を飼うのはあきらめました

今日は、「俳優モード」でご登場されましたが、初出演はいかがでしたか?

凄く楽しかったです。オンエアでも言いましたが、先週予告を見たときから、楽しみにしていましたので。動物ドキュメンタリーの数々、とても見ごたえありましたね。もっと、もっと見たいと思いました。

岡村さんは動物がお好きだそうですね。

小さい頃から好きで何かしら動物を飼いたかったんですが、親に「飼い切らないから」と言われて飼わしてもらえなかったんです。今でも飼いたい気持ちはあるんですけど、例えば今、犬を飼ったりすると彼女とかもできなくなってしまいますので、もうギリギリのところで我慢しています(笑)。

動物ドキュメンタリーもお好きで、よくご覧になるそうですね。

CS放送の「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」とか「ディスカバリー・チャンネル」を、よく見ています。動物ものも好きですけど、昆虫ものとかも好きです。昆虫ものとかって、結構、ハードな内容のときもあるんですよ。毒をもっている昆虫ばかりを集めて、その獰猛な性格を紹介する番組ですとか。そういうマニアックも好きですし、かわいらしい動物を紹介したものも好きですし、とにかく動物ものは全般、好きでよく見ますね。

岡村さんといえば、ダイバーとしてもおなじみですが、ダイビングの目的はやはり海の生物を見ることですか?

最初は魚ばっかりでしたけど、映画をやってからはサンゴも見るようになりました。数年ほど前には、でっかいサメに遭遇したこともありました。頭上をグルグルと旋回したあとにスーッと去っていったんですが、僕の横にいたダイバーさんがナイフを抜いていたので、ちょっと不安になりまして。陸に上がってから「ずい分、大きいサメでしたけど…」って聞いたんですが、彼は「大丈夫、大丈夫」って感じなんですよ。でも、その後2年くらいしてから、「実は、あのとき危なかったんだよ」って聞かされて。地元のダイバーさんでも、めったに遭遇しないほどの大きさだったそうです。

それでもダイビングをお止めにならないほど、海は魅力があるのでしょうね。

潜っている間の40〜50分は、仕事のことも何も考えなくていいんですよね。そういう時間をもつことが自分にとってのリフレッシュになるな、と感じているんです。そうやって一度頭のなかを空っぽにすると、また仕事も頑張れる、という感じなんですね。だから、夏休みをもらえないと頑張れないんです(笑)。

そういう意味で今回主演された映画『てぃだかんかん』は、趣味の部分も満たされるお仕事だったのでは?

何年もダイビングをやっていて海中でサンゴは見ていましたけど、その生態についての知識は何もなく、海藻や岩と同じくらいのもの、と思っていたんです。しかも、僕がよく行く沖縄で、そのサンゴの移植と産卵を世界で初めて成し遂げた人がいるなんて、まったく知らなくて。恥ずかしい思いをしましたが、今では魚だけではなくサンゴも興味を持ってみるようになりましたし、生態にも関心が出てきました。

世界初のサンゴの産卵に挑んだ男性とその家族、そして仲間たちとの絆を描いた真実の物語は、心温まる作品、との評価が高いですね。

映画の90%以上が本当の話なんです。映画に出てくるメールの内容から僕が演じた役のスピーチの言葉にいたるまで、ほとんどすべてが金城(浩二)さんという実在の男性の言葉そのものなんです。サンゴの話はもちろん、家族、仲間との心の交流なんかも、全部、実話です。実際に、こんな人たちがいて、彼らが描く夢はまだ途中なんです。そんなことがあるってことを知ってもらうだけでもうれしいな、と思います。僕のお芝居はともかく(笑)、松雪泰子さんをはじめとした素晴らしい役者のみなさんがガチッと固めてくださり、素晴らしい作品になったと思っていますので、ぜひ、見ていただきたいと思います。

 岡村隆史さん主演映画
「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」
公開中

岡村隆史さん主演映画
「てぃだかんかん 〜海とサンゴと小さな奇跡〜」
公開中


動物の一生とは子孫を残し食べ物を探す旅

動物ドキュメンタリーの特集、迫力ありましたね。私は、月イチで『皇帝ペンギン』『アース』『WATARIDORI』『北極のナヌー』を見て感動した記憶がありますが、今日見ても、やっぱり凄いと思いました。それにしても思うのは、動物の一生とは子孫を残し食べ物を探す旅なんだということ。暖かく食料が豊かな地域はいいけれど、北極や南極といった氷に閉ざされた世界に生きる動物は本当に過酷な人生を送らなければならないんですよね。ブリザードのなか、皇帝ペンギンのオスはエサを探しにいったメスを2ヵ月も断食状態で待ち続けるんですよ。なんて過酷なんでしょうか! もしも、メスが帰って来なかったら、オスと子どもはどうなってしまうんでしょう。いろいろと考えるうち、「生きるとは?」なんて根源的なことを考えてしまいました(笑)。そして、自然は豊かで美しいものだということも痛感しました。動物たちのためにも、あの美しい世界を人間が狭めてしまっては絶対にいけませんよね。ああいう作品を見て、ひとりでも多くの人が環境を守ることに興味を持つようになればいいな、とも思いました。そんな特集にピッタリなゲストが、動物ドキュメンタリーが大好きだという岡村隆史さん。バラエティー番組では見たことがないような、穏やかでやさしい素顔がとても素敵でした。そんな岡村さんが主演を務めていらっしゃる映画『てぃだかんかん』は、本当に素晴らしい作品でした。世界初の珊瑚の産卵を成功させた男性とその家族を描いた実話なんですが、展開は知っているのに、もう泣けて、泣けて。しかも、岡村さんがあまりに役にピッタリで、感動しっぱなしでした。絶対に見て損はない作品ですので、みなさんもぜひご覧になってみてください!

何故、人間は動物ドキュメンタリーに引き込まれてしまうんだろう?

◆動物ドキュメンタリー映像、引き込まれました。改めて、見たくなりました。それこそ、ブルーレイを大画面とかで…。まあ、映画館で見た方がもっといいでしょうけどね。

◆やっぱり、撮影日数10年、って本当に凄いですよね。ひとつのもの、ひとつのことにすべてをかけて10年撮り続ける、ってどういう感覚なのかな、って不思議にも思うんです。成功するとも限らないわけでしょ。先もわからない状態でのその思いというか熱意というか…。ボクはよく、インタビューとかで「俳優になるんですか?それとも歌手ですか?」「最終目標は?」とか聞かれたりするんですけど、逆に言えば、それが決められないからSMAPでいて、いろんなことをやらせてもらっている――そんなボクから考えると、10年っていう時間で、例えばホッキョクグマを追いかけてその姿を撮り続けて…。その結果出来上がった作品は、もちろん凄いし、感動的なものですけど、その10年でボクはどれだけいろんなことをやれるのか。そこの考え方は面白いな、とも思いました。しかも、マイナス40度とかの世界だったり、気の遠くなるよな時間がかかったりして、どう考えても苦しそうですよね。それでも撮る、って……凄い!

◆岡村さんも動物好きだそうで…何度も「好きなんですか?」って聞いてしまったのは、何かこう、ちょっと似合わないというか、結びつかないようなイメージがあったからなんですよね。岡村さん、実は家では静かそうなイメージが少しあるじゃないですか。でもそこに、動物が好き、っていうのはついてこない方向のひとりというか…。でも、最後「可愛い!」って言ってくれたんで(笑)

◆ボクもよくCS放送とかの動物ドキュメンタリー番組を見ているんです。なんなんだろう、あの引き込まれ感。何故、動物を見たいんだろう? それって、どっか本能的なものなのかもしれないですね。「面白い映画、見たい!」「CG、スゲー!!」っていうこととはちょっと違う、それこそ、弱肉強食の世界だとわかっていながらも、そこに引き込まれてしまうのは、人間の中にある本能の部分がそうさせているっていうのもあるんじゃないかな?残虐なシーンだって、たくさんありますからね。でも、さすがに象を襲うライオンのシーンは、映画にも入らなかった、っていうことでしたけど…

◆岡村さんもおっしゃってくれてましたけど、動物ドキュメンタリー特集のパート2、パート3も是非やりたいですね。