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#356(2009.12.12 OA)

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森本慎吾郎

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タッチ、ベルばら、ガンダム、フランダースの犬…最終回で涙が止まらない泣けるアニメを一挙紹介!!

初登場、女優の岸惠子さんをゲストにお迎えした今週のSmaSTATION!!。特集は、『最終回で涙が止まらない!泣けるアニメセレクト15』です。数多の名作アニメの中から、涙なしでは見ることができない最終回の名シーンをセレクトしました。今回、ご紹介したのは、「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも…」という告白シーンが感動を呼んだ『タッチ』、1974年に放送され、人気を博した『アルプスの少女ハイジ』(クララが車イスから立ち上がるという有名なエピソードは実は最終回の2話前のお話)、同じく1974年に放送され、沖田艦長の衝撃的な死が描かれた『宇宙戦艦ヤマト』、香取編集長が「いつみても反応してしまう作品」という『昆虫物語 みなしごハッチ』、フランス革命の時代を舞台に、オスカルとアンドレの悲劇的な恋を描いた『ベルサイユのばら』など、いずれ劣らぬ名作ばかりです。そしてVTRのラストを飾ったのは、泣けるアニメといえばもう絶対に外すことができない名作『フランダースの犬』。たったひとりの肉親であるおじいさんの死、風車小屋放火の疑い、絵画コンクールの落選…最終回では、すべてを失ったネロが憧れ続けていた画家・ルーベンスの絵がある大聖堂にたどり着きます。そこで、今まで一度も見ることができなかったルーベンスの絵をついに目にするネロ。そんなネロの足跡を追ってやってきたパトラッシュは、床に倒れ込んだネロに寄り添い…。天国へと旅立ったネロとパトラッシュの姿には、誰もが涙したことでしょう。実はアニメを全く見たことがない、という岸さんは、最終回特集といわれてもわからないことだらけで「?」な感じもあったようですが、「人を容認する、っていう優しさがアニメにはあるなぁ、と思いました」とおっしゃっていました。
2009年最後となる次回12月19日の放送は、ゲストにロンドンブーツ1号2号のおふたりをお招きして、『ウルトラマンの秘密』をお送りします。お楽しみに!!

名作といわれるアニメは数知れずありますが、そのなかでも、特に「最終回が泣ける」という名作を15本厳選してお届けします。子どもの頃、テレビに釘付けになって見たあのシーンが、感動のプレイバック!あの頃の気持ちを思い出して、もう一度、涙してみませんか?


スマステーション特別企画
『最終回で涙が止まらない!泣けるアニメセレクト15』


(1)タッチ(1985年放送開始)

双子の兄弟、上杉達也と和也、そして浅倉南は幼なじみ。野球部でエースの和也は、思いを寄せる南を甲子園に連れて行くのが夢でした。ところが、地区大会決勝戦の日、和也は交通事故で亡くなってしまうのです。その後、弟・和也の代わりに野球を始めた兄・達也は、エースとしての才能が開花。やがて、地区大会を勝ち進むことに…。そして、地区大会で優勝。和也と南の夢だった甲子園出場を果たしたのです。そして、物語は視聴率30.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録した最終回を迎えます。甲子園出場を果たしたものの、なぜかモヤモヤした気持ちのまま球場に到着した達也は、ある決意を胸に南に電話をします。そこで達也は、「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも」と、ついに南に思いを告げたのでした。




(2)銀河鉄道999(1978年放送開始)

少年・鉄郎は謎の美女メーテルと共に999号に乗り、死んだ母親と約束した永遠に生きられる機械の体を求めて旅に出ます。しかし、旅を続けるうち、鉄郎は、機械の体になることに疑問を持つように…。そして、最終回。鉄郎とメーテルは、機械の体になることができる終着駅・惑星プロメシュームに到着します。しかしそこは、メーテルの母が治めている星だったのです。メーテルはそのことを鉄郎に告げずにいましたが、それを知った鉄郎は、機械の体になることを拒否、捕らえられてしまいます。そんな鉄郎を見たメーテルは、母を裏切り鉄郎を救出。やがて、生身の体のままでいることを選んだ鉄郎と共に、地球へ帰ると約束します。そして、大人に成長した鉄郎にキスをします。ところが、メーテルは鉄郎に手紙を残し、別の銀河鉄道で旅に出るのでした。




(3)アルプスの少女ハイジ(1974年放送開始)

アルプス・アルムに住むおじいさんの元に預けられた明るく元気な女の子、ハイジを描いた物語。その名シーンといえば、足が不自由だったクララが車椅子から立ち上がるという、あまりにも有名なシーンが思い出されますが、実はこれ、最終回ではなく最終回の2話前のお話なのです。最終回では、ハイジとクララが仕掛けるハッピーサプライズが描かれます。クララは、立てるようになってからハイジと一緒に歩く練習をしていましたが、自分が歩けるようになったことをお父さんとおばあさんに隠していたのです。そして、そのふたりが迎えに来る日に、自分が歩く姿を見せふたりを驚かせたのです。その後クララは、必ずまた会いに来ることをハイジに約束して家に帰っていきました。




(4)宇宙戦艦ヤマト(1974年放送開始)

沖田艦長、戦闘班長古代進、森雪などが乗り込む宇宙戦艦ヤマトが、放射能で汚染され滅亡寸前の地球のために、放射能除去装置があるイスカンダルを目指すという物語。実はこのストーリーの原型は、中国に伝わる西遊記で、三蔵法師が天竺に経典を取りにいくエピソードからヒントを得て作られたと言われています。そんなヤマトの泣ける最終回は…。放射能除去装置を手に入れたヤマトは、地球に向けて出発しますが、そこに死んだはずの強敵デスラー総統が現れ、あろうことか船内に放射能を放ち始めるのです。森雪は、手に入れたばかりの放射能除去装置を作動しますが、そこで予期せぬ事態が起こり、雪は毒ガスを吸い倒れ、さらには病症に伏していた沖田艦長も亡くなってしまいます。しかし、その瞬間奇跡が起き、森雪はよみがえったのです。




(5)ベルサイユのばら(1979年放送開始)

フランス革命の時代を舞台に、女性なのに男として育てられたオスカルと幼なじみのアンドレの友情と愛を描いた壮大なストーリー。その最終回、障害を乗り越えついに結ばれたオスカルとアンドレ。幸せをかみ締めたその矢先、アンドレが王国軍に撃たれてしまいます。愛するアンドレが撃たれ、死を看取ったオスカルは、悲しみに暮れながらも指揮をとる戦火の中で自らも狙撃されます。最愛の人アンドレを思い、静かに息を引き取ったオスカル。愛し合うふたりは、同じ運命を辿ったのです。




(6)昆虫物語みなしごハッチ(1970年放送開始)

スズメバチ軍団に襲われ生き別れになってしまったママを探して旅にでるハッチ。その道中、様々な昆虫たちと出会い交流していくことで成長していく姿は涙を誘いました。その最終回、宿敵・スズメバチとの戦いの末、ついにハッチはママがいるお城に辿り着くのですが、そこはすでにスズメバチの大群に占領されていました。万事休すと思えるなか、ハッチの名前を呼び、集まってきたのはハッチが長い旅の途中で出会った仲間たちでした。彼らと力を合わせスズメバチの大群を撃退し、ついにママとの対面を果たすのです。




(7)ひみつのアッコちゃん(1969年放送開始)

魔法のコンパクトに呪文を唱えることで、どんな姿にも変身できるアッコちゃん。ある日、鏡の精に魔法のコンパクトをもらったことで、変身できるようになったのです。ちなみにこのコンパクトは商品化され、当時爆発的な売り上げを記録。そんな最終回は…。大きな台風の接近により、アッコちゃんのパパが船長を務める日本丸が、海上で沈没の危機に瀕していました。そんななか、アッコちゃんが最後の魔法を使い船を救ったのです。これで、魔法は使えなくなりましたが、それでもアッコちゃんは幸せそうでした。




(8)あらいぐまラスカル(1977年放送開始)

動物好きの少年スターリングは、森のなかで赤ん坊のアライグマを助け、ラスカルと名づけ育て始めます。その泣ける最終回は…。ラスカルを育て続けたスターリングでしたが、都会への引越しが決まり、ラスカルを森へ返すことに。寂しさをこらえ、かわいいラスカルを放す別れのシーンは、涙を誘いました。




(9)キテレツ大百科(1988年放送開始)

キテレツは、先祖キテレツ斎様が残した設計図を元に、様々な発明品を創作するのが得意な少年。からくりロボット、コロ助も彼の発明品のひとつでした。その最終回は…。タイムマシーン「航時機(こうじき)」に乗り、江戸時代に来たキテレツたちは、先祖のキテレツ斎様に出会います。感動の対面もつかの間、無実の罪で追われていたキテレツ斎様は、コロ助に衝撃の真実を語ります。なんと、コロ助は、幼くして亡くなったキテレツ斎様の息子がモデルとなっていたのです。衝撃の事実を知ったコロ助は、キテレツ斎様とともに江戸時代に残る決意をするのでした。




(10)ハクション大魔王(1969年放送開始)

クシャミをすると壷から飛び出すドジなハクション大魔王と、わがまま放題のご主人様カンちゃんが繰り広げるギャグアニメ。二度目のクシャミのときには、魔王は壷へと戻らなくてはいけません。そんな最終回は…。魔法の国の決まりで、国に戻らなければなくなった魔王。次のクシャミで壷の中に入ったら、100年間は人間界には戻れなくなるため、カンちゃんたちは必死に我慢するのですが、ついに、そのときはやってきて魔王は壷の中に戻ってしまいます。




(11)妖怪人間ベム(1968年放送開始)

妖怪人間のベム・ベラ・ベロは、日々悪い妖怪達から人間たちを守りながら、本物の人間になれる日を夢見ていました。しかし、そのおどろおどろしい容姿のため、たびたび人間から誤解を受けていました。そんな彼らを待ち受ける悲しい結末とは…。魂を食らう妖怪から人間たちを命がけで守った3人でしたが、人間は彼らが妖怪であるため警察に通報し、警察は3人がいる家に火を放ったのです。人間とは分かり合えない、とあきらめた3人は、燃え盛る炎の中で運命の幕を引く決意をするのです。




(12)母をたずねて三千里(1976年放送開始)

少年マルコが、連絡の途絶えたお母さんを探してイタリアからアルゼンチンまで旅する物語。マルコとお母さんの感動的な再会は、最終回の1話前。旅のなかで様々な辛い体験をしてきたマルコは、ついにお母さんがいる場所にたどり着きます。ついに、ふたりは感動の再会を果たし、物語は最終回へ。愛する母と帰路に着くマルコは、出会った人々に感謝の言葉を述べ、人々もマルコと母の再会を祝福します。そして、ふたりは、家族が待つ家に帰ってきたのです。




(13)機動戦士ガンダム(1979年放送開始)

メカオタクで内向的な少年アムロ・レイは、ガンダムを操りライバル"赤い彗星"ことシャアの操るモビルスーツと幾度となく戦闘を重ね成長していきます。そんな最終回は…。死を覚悟して最後の戦いに臨んだアムロでしたが、敵を倒したところで要塞が爆発してしまいます。仲間たちが心配そうに見守るなか、アムロは燃え落ちる要塞から無事、生還を果たしたのです。




(14)魔法使いサリー(1966年放送開始)

魔法の国からやってきた小学5年生の女の子サリーちゃんは、「魔法の力」であらゆる難題を乗り越えていきます。そんなアニメは、アメリカのホームコメディ「奥さまは魔女」の登場がきっかけで作られるようになりました。その最終回は…。魔法の国に帰らなければならなくなったサリーは、周囲に自分が魔法使いだということを隠していたため、このままでは友だちをだますことになる、と悩んでいました。そんなときに、学校が火事になったのです。そこで、サリーはみんなの前で魔法を使い無事に火を消し止めるのです。自分の正体を明かしみんなに理解してもらい、魔法の国へと帰っていったのです。




(15)フランダースの犬(1975年放送開始)

心やさしい少年ネロは画家になることを夢見ながら、おじいさん・そして愛犬パトラッシュと貧しいながらも幸せな日々を送っていました。ところが、そんなネロに次々と不幸が襲い掛かるのです。おじいさんの死、風車小屋への放火の疑い、絵画コンクールの落選、と少年が受け止めるには辛すぎるものばかりでした。そんな最終回では…。すべてを失ったネロは、パトラッシュを預けてひとり吹雪の中に姿を消します。そんなときネロが辿り着いた場所は、憧れ続けていた画家ルーベンスの絵がある大聖堂でした。そこで、今まで一度も見ることができなかったルーベンスの絵を目にします。そんなところへ、ネロの足跡を追ってパトラッシュがやってきます。床に倒れ込んだネロに寄り添うパトラッシュ。やがてふたりは、眠るように天国へと旅立っていくのでした。


1から10まで知ってこそ、その作品を知ったことになる。

今週の格言は、もちろん岸さんのお話です。予備知識ゼロでアニメの最終回だけみたら…。「ごもっともだな、って感じでした。改めて言われることがあまりないもので…。ボクも知らない作品とかあるけど、最終回だけでも見られるとお得感みたいなものをどっかで感じていたんですけど、30分近くVTRを見ていて、その最後に『知らないし…』って言われたときの、ちょっと面白いというか、新しい意見が…。そこは、今後のSmaSTATION!!も、ちょっと大事にしていこうと思いました(笑)。日本で暮していれば、きっとどっかしらで見たりすることがあると思うんです。それこそ、こういう特集で最終回だけでも見たことがあったりして…。だから、作品は見たことがなくても、なんとなくどんな話かは知ってて、最終回だけは見たことがあるから、安心感みたいなものもちょっとあるものだと思うんです。でも、岸さんのような方は、そうじゃないから…。初見で最後のシーンだけを見せられても…衝撃的ですよね、それは。それが15本も続くんですからね(笑)。でも、今回、岸さんにお会いできて嬉しかったです。日本が誇る大女優の岸惠子さんと、アニメ最終回っていう特集をふたりで見ながら、『これはこういう話で…』とか話せるときがあるなんて、思いもしなかったです。また是非、遊びに来てほしいです!」。

岸惠子さん
アニメの魅力が少しわかった気がします。

ほとんどご出演されることのない、生放送のバラエティー番組に出演されていかがでしたか?

最初は、抵抗があったんですよ。こういう番組に出たことがないので、何をどうお話しすればいいのかわかりませんでしたし、アニメを知らないでしょ。だから、失言をしてしまうんじゃないか、と心配していたんですが、香取さんがとても明るく、お上手に接してくれましたので、楽しい時間を過ごせました。あっという間でした。

アニメをまったくご覧になったことがないのに、アニメ特集でした。

泣ける、泣けると言われて、最終回だけ見せられても、よくわかりませんでした(笑)。ただ、積み重なっていく最終回を見て思ったのは、アニメとは人生の深いところを描いているもの、哲学があるものなんだということ。だから、みなさんに人気があるんでしょうね。文章とは違った、大変直接的な方法で人生の物語を語っているからいいんだな、と思いました。今まで、アニメというものに興味がなかったんですが、今日で、少しわかった気がしました。

今後、ご覧になることはありそうですか。

きっと、見ないでしょう(笑)。私には、ほかに興味のあることがいっぱいありますから。でも、今日、出演させていただいたのは無駄ではなく楽しい時間でした。私は、いろいろと取り違えてダメでしたけど。「5月革命」を「フランス革命」と言ってしまったり、「西遊記」を「猿飛佐助」と間違えてしまったり…。あれには参りました、自分ながら(笑)。

香取さんとも楽しそうにお話をされていました。

大変いい印象を持ちました。香取さんには今日、初めてお会いしましたけど、以前からきっと感じのいい方だろうと思っていたんです。でも、実際にお会いしてみたら、想像以上に感じのいい方でした。

さて、岸さんがご出演の『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』が公開となりました。岸さんが思われる見どころを、教えていただけますか?

私がいいと思ったのは、人々が持っている差別や偏見の気持ちをやわらかく取り入れているところです。不寛容さが生む悲劇というものを、ああいう作品で見せるのは大切なことだと思います。今の若いお子さんたちも、きっと思うところがあると思いますので、ご覧になったらいいんじゃないかな、と思います。

岸惠子さん出演映画
「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」
全国公開中


「苦労しているほうが若い」は興味深かったです。

アニメを1本もご覧になったことがないという、岸惠子さんをゲストにお迎えしてのアニメ特集、最初はどうなることかと思いましたが、香取さんのお見事な解説もあり、楽しんでいただけたとのこと、ホッといたしました。それにしても、岸さんは本当にエレガントでお美しかったですよね。若さの秘訣を聞かれて、「苦労しているほうが若い」とおっしゃっていたのは興味深かったです。日々、緩むことなく緊張感を持って生きていらっしゃるんでしょうね。そして、フランスでのお暮らしが長い方らしく、気さくで率直なのも印象的でした。今日、岸さんにお目にかかって、憧れの気持ちが膨らむとともに、励まされた気分にもなりました。そうそう、そんな岸さんもご出演の、森本慎太郎さん主演の映画『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』も、今日の特集同様、泣ける映画なんです。「フランダースの犬」がモチーフなのですが、スノープリンス役の森本くんは、ネロの美しさを自然と表現していて感動します。ピュアな美しさに、きっと心を揺さぶられると思います。それはそうと、森本くんは現在12歳なのですが、12歳といえば香取さんがSMAPとして活動をはじめた年齢でもあるんですよね。そんな話を聞いて、以来、ずっと一線で活躍している香取さんがいかに凄い方か、改めて感じ入ってしまいました。さすが、香取さんですね!

かわいいキャラクターにかわいい声…『フランダースの犬』はいろんなものがハマった感じがします。

◆アニメの最終回特集…やっぱり『フランダースの犬』はハンパじゃないですね。もう別格ですよ。何なんだろう…要因としてはまず、アニメの主人公の少年、ネロがかわいい。顔がね。しかも、声優さんの声も凄いかわいい。そこがもう合ってるんですよ。あと、パトラッシュの声もいい感じなんですよね。「クゥ〜ン…」っていう鳴き声とか…。いろんなものがハマった感じはしますよね。もう、比べ物にならない。なんか、『ハクション大魔王』に申し訳ないっていう(笑)。同じところに並べちゃって…みたいな(笑)

◆『フランダースの犬』のラストシーンは、いままでも何回も紹介されてきたけど、やっぱり何度見ても泣けます。でも、岸さんの言うこともよくわかります。「何、最後だけ見せてんだ?」という(笑)。知らない人からすれば、よくわからない、というのは当たり前ですよね。ほとんど知らないのに、最後だけ全部見せられても…。アニメを知ってる人なら、もちろん楽しいと思うけどね。あと、「フランスでの五月革命のときに、日本では『妖怪人間ベム』をやっていた、っていうのがちょっと複雑な気持ちです」って岸さんが言ってたのは凄すぎますね。1968年はプラハの春の時代だ、っておっしゃってて、そのときもフランスにいた、って…。それこそ、教科書とかでしか知らないような時代を、現実にフランスで体験していらしたそうなので、「そのころ妖怪人間ベムですいません…」っていう気持ちも(笑)

◆個人的には、やっぱり『フランダースの犬』には負けますけど、改めて「ボクは結構好きなんだな…」って思ったのは『みなしごハッチ』。あのアニメに対する食いつきは、「慎吾くん、何だか大きいな…」って感じです。そういえば、いつも食いついているんですよ、ボク。最後にみんな登場、っていうあのコラボ具合が好きなんですよ。毎回見てて、登場したキャラクター…まあ有名どころでいうと、カブトムシのヤツとかが最後に助けにくるという、あの辺の感じがいいですよね。それと、やっぱりハッチの声がいい!声優さんの声って、やっぱり大事ですね!