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#350(2009.10.24 OA)

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THIS IS 石井竜也!

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映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』公開直前!石井竜也さんをお迎えして『マイケル・ジャクソン 知られざる7つの真実』をオンエア!!

石井竜也さんをゲストにお迎えした今週のSmaSTATION!!は、『月イチゴロー』&『KING OF POP マイケル・ジャクソン‐知られざる7つの真実‐』をお送りしました。
『月イチゴロー』今月のラインナップは、太宰治の同名小説を、松たか子さん×浅野忠信さんの共演で映像化した『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』、キャメロン・ディアス主演の感動ストーリー『私の中のあなた』、山崎豊子さんのベストセラー巨編を壮大なスケールで描いた『沈まぬ太陽』、通算1000万部以上を売り上げる同名人気コミックを豪華キャストで映像化した『カイジ』、キム・ヘジャ、ウォンビンの共演でおくる衝撃のヒューマン・サスペンス『母なる証明』の5作品。ハイレベルな作品が出そろった今回、稲垣吾郎さんが1位に選んだのは『沈まぬ太陽』でした。「渡辺謙さんの映画に対する執念と、真摯な愛にひれ伏します。日本の映画を照らし続ける、まさに"沈まぬ太陽"となる作品です」と吾郎さん。香取編集長も、吾郎さんのコメントを聞いてますますこの映画が見たくなったそうです。そしてもうひとつの特集、『マイケル・ジャクソン 知られざる7つの真実』では、マイケルが音楽シーンに遺した偉大な功績を振り返るとともに、彼の知られざる素顔に迫りました。今回、SmaTIMESではMTVビデオミュージックアワード(9月16日・ニューヨーク)におけるマドンナのスピーチを完全掲載します。徹夜で考えたという、およそ7分にも及ぶそのスピーチは、QUEENからKINGへの、愛にあふれた言葉でした。

来週28日、ついに全世界で同時公開されるマイケル・ジャクソン『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』。2週間の限定公開ということもあり、すでに前売りチケットは驚異的な売上げを記録しています!そこで今回は、マイケルが残した偉大な功績の数々を一挙紹介!そして、マドンナからマイケルへのラストメッセージ【完全版】も公開!


スマステーション特別企画
『KING OF POP MICHAEL JACKSON ― 知られざる7つの真実 ―』


その1 プロモーションビデオの革命児

幼い頃から大の映画ファンだったマイケルは、映像が持つパワーと可能性を誰よりも早く見抜いていました。時代は折りしもMTV全盛期。マイケルは、華麗なダンスパフォーマンスとあふれるアイデアで『スリラー』『今夜はビート・イット』など、数多くの名作プロモビデオを作り上げました。




その2 数々のワールドレコード

マイケル・ジャクソンは過去認定されたギネス記録だけで実に15個以上の輝かしい記録を持っています。「最高契約金額(ソニーとの契約金8億9,000万ドル)」「最も成功した兄弟」「CM出演料史上最高額(1988年 ペプシ 700万ポンド)」「男性ソリストによる英国最高売上アルバム(『Bad』の3,900万枚)」「全米シングルチャート1位を獲得した最年少歌手(1970年 11歳5ヵ月『I want you back』)」「最も成功したコンサート(1988年のロンドン公演でのチケット7日間分完売)」etc...さらに、「史上最も売れたアルバム『スリラー』」「グラミー賞最多受賞(※個人アーティストとして)」「史上最高額の所得を得たエンターテイナー(1989年1億2500万ドル)などは、今後も破られそうにない大記録です。




その3 圧巻のライブパフォーマンス

長いキャリアをもつマイケルですが、実はワールドツアーは3度しか行っていません。しかしその完成度の高さはまさに伝説。プロモーションビデオ同様に、ライブを「ショー」と考えていたマイケルは、1回のライブに破格の金額をかけ、常に最新の技術を取り入れていたのです。ステージの下から飛び出すポップアップやレーザービームなどの光の演出、ロケット・ベルトの採用 など、マイケルの演出には誰もが驚かされていました。




その4 寄付の総額200億円以上

慈善活動に熱心だったマイケルは、いくつもの多額な寄付を行ってきました。中でも世界を驚かせたのが、ヒール・ザ・ワールド基金の設立。なんと『デンジャラスツアー』の収益、推定26億円をこの基金に全額寄付したのです。そして、これまで寄付した総額は一説に200億円以上にも上るといわれています。




その5 死の真相

2009年6月25日、マイケルが心不全で死亡したとの速報に、世界中が驚き、深い悲しみに包まれました。マイケルの死因に関して、検視局は解剖の結果、死因を鎮痛剤『プロポフォール』の致死量の摂取によるものと判断。マイケルの死を「他殺」と表現しました。このプロポフォールとは、かなり強い副作用を持った薬で、使い方を誤ると、心不全・呼吸停止などの最悪な事態を招いてしまうのです。この薬品をマイケルに投与したのは、専属医であるコンラッド・マーレー医師。捜査が進むにつれ、彼の医者らしからぬ行動が徐々に明らかになりました。本来、心臓を圧迫しても体が沈み込まないよう固い床で行わなければならない蘇生活動をやわらかいベッドの上で行うという医者としては考えられない重大なミスを犯していたのです。




その6 マドンナだけが知るマイケルの素顔

1958年8月29日 インディアナ州で生をうけたマイケル・ジャクソン。彼が生まれるわずか2週間前、隣のミシガン州で生まれたのがマドンナです。後にポップ界のキング、クイーンと呼ばれるふたりは、実はお互いを強く認めあう存在でもありました。MTVビデオミュージックアワードのオープニングにサプライズ登場したマドンナから、マイケルへのラストメッセージが披露されました。




その7 ラストダンスに秘められた想い

来週水曜日に公開される映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」。その内容は7月にロンドンO2アリーナで開催されるはずだった彼のコンサートの舞台裏を追ったもので、100時間以上にも及ぶリハーサルと舞台裏の貴重映像から構成されている。実は、このロンドン公演では新たなミュージックビデオが披露される予定でした。それが、3D版『スリラー』です。リハーサルと同時進行で進んでいたこのビデオの撮影に参加した唯一の日本人、ヘアースタイリストの徳永優子さんは「病気的にとか体的にとかは別に(異変は)感じませんでした。彼のミュージックに対する真髄というか、生き方っていうか、やっぱり命がけだと思います。ワンテイク、ワンテイク、パフォーマンスとしての心構え、エンターテイメントの志っていうのを肌で感じますし、そのオーラを浴びることができたのはすごく光栄です」と撮影のときのようすを語っています。


ちょっとの本気で人は進化できる

今回の格言は、久々に英語に関する話題です。いま、香取編集長は超本気モードなのです。「ミュージカルの稽古で、英語の部分もやっぱりあるんで、その練習していたりするんです。会話に関しては、スマステーションのせいでストップしてしまっているんで(笑)、そんなに成長はないんですけど、最近、セリフとして英語の発音とかを勉強しているせいか、今日のマドンナのスピーチが、いままでのリスニングとは違う感じで、結構言っていることがわかるようになってて…。いま、文法とかの勉強じゃなくて、特に発音に注意しながらやっているんですね。そのおかげか、いままでの英語との付き合いとは違う見え方みたいなものを、マドンナのスピーチを聞いて実感しました。ほんの短い期間だけど、毎日本気で英語のことをやったりしてると進化するんだな、って思いました。ニューヨークがもう近付いてきて…英語の面でいいますと、『ベラベラステーション』『ベラベラブック』に始まったものの、ベラベラという域に達する前にボクはニューヨークでミュージカルをやることになってしまいました(笑)。ベラベラじゃない香取慎吾in NYで、バリバリ働いてきます!!」。

香取さんのランキング
1位:沈まぬ太陽
2位:私の中のあなた
3位:ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜
4位:母なる証明
5位:カイジ 人生逆転ゲーム

今月の「月イチゴロー」は、稲垣さんも「どれも見ごたえ十分でお腹いっぱいになった」というほど、高品質な5作品がラインナップ!スケール感のある5作品ながら、最注目は「映像化は不可能」とまで言われた山崎豊子原作の『沈まぬ太陽』でしょう。果たして、稲垣さんの評価は?

稲垣さんのランキング
1位:沈まぬ太陽
2位:私の中のあなた
3位:ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜
4位:母なる証明
5位:カイジ 人生逆転ゲーム



沈まぬ太陽

2009年(日本映画)
原作:山崎豊子
監督:若松節朗
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子ほか
●TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー

山崎豊子のベストセラー巨編を、壮大なスケールで初映像化!

「白い巨塔」「華麗なる一族」などで知られる山崎豊子のベストセラー巨編を、壮大なスケールで初映像化。巨大組織に翻弄され、歴史的な航空事故、政界をも巻き込む会社再建といった波乱の渦中に身を置いた主人公の生き様を描く。

<STORY>
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺)は、会社に職場環境の改善を求めるうち、海外赴任を命じられる。パキスタンなど路線就航もない任地を転々とさせられる懲罰的な人事だった。しかし、恩地は長きに渡る海外勤務を全うし…。

-イナガキコメント-
渡辺謙さんの映画にかける執念と真摯な愛、力にみんなひれ伏しますね。日本の映画を照らし続ける、まさに”沈まぬ太陽”といえる作品。



私の中のあなた

2009年(アメリカ映画)
原作:ジョディ・ピコー
監督:ニック・カサベェテス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィンほか
●TOHOシネマズ シャンテほかにてロードショー

キャメロン・ディアス主演!家族の絆を描く感動ストーリー!

ジョディ・ピコーのベストセラー小説「わたしのなかのあなた」を映画化。白血病の姉を救うドナーとなるべく生まれてきた少女が、ある決意を胸にドナーにはならないと両親を告訴。家族崩壊の危機に直面した家族の心の葛藤を描き出す。

<STORY>
アナは、白血病の姉を救うために遺伝子操作により作られた子どもだった。幼い頃から姉のために何度も手術台に上がってきたアナは、11歳になったとき姉への腎臓提供を拒み両親を訴える。ふたりの母親サラ(ディアス)は激しく動揺し…。

-イナガキコメント-
ユーモアと明るさを交えて、微笑みながら泣かされちゃう映画。しかも、泣かされたあとの後味が全然悪くない。キャメロン・ディアスの新境地。



ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜

2009年(日本映画)
原作:太宰治
監督:根岸吉太郎
出演:松たか子、浅野忠信、室井滋ほか
●TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー

太宰治の短編小説を、松たか子×浅野忠信主演で映像化!

太宰治の同名短編小説を映像化。放蕩者の小説家と、そんな夫をおおらかに包む妻が織り成す心の機微をと独特の愛の形を繊細に描く。監督は、『遠雷』ほかの根岸吉太郎。第33回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞。

<STORY>
小説家・大谷(浅野)は、才能がありながらも、酒におぼれ、借金と浮気を繰り返す男。ある日、大谷は行きつけの飲み屋から大金を持ち逃げする。警察沙汰になるところを、大谷の妻・佐知(松)が店で働き借金を返すことで収まるが…。

-イナガキコメント-
俳優陣の演技が素晴らしい!特に松たか子さんは、今までの松さんの作品のなかで一番きれいなんじゃないかと思うくらい。



母なる証明

2009年(韓国映画)
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グほか
●シネマライズほかにてロードショー

国民的大女優、キム・ヘジャと復帰作となるウォンビン共演!

『殺人の追憶』ほかのポン・ジュノ監督最新作。とある村を舞台に、息子の無実を信じてひとりで犯人探しに奔走する母親の執念の姿を、スリリングに描き出す衝撃のヒューマン・サスペンス。ウォンビンの兵役後の復帰作としても話題。

<STORY>
トジュン(ウォンビン)は、子どものような純粋無垢な心を持った青年。そんなある日、女子高生殺人事件が起き、トジュンが容疑者として逮捕されてしまう。息子の無実を信じる母(キム)は、自ら真犯人を探しはじめるが…。

-イナガキコメント-
前半は母と息子のヒューマンタッチ、後半はサスペンスになってるんだけど、後半はオチもわかっちゃうし、イマイチかも。



カイジ 人生逆転ゲーム

2009年(日本映画)
原作:福本伸行
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之ほか
●TOHOシネマズ日劇ほかにてロードショー

大人気コミックを藤原竜也ほか豪華キャストで映像化!

通算1000万部以上を売り上げる人気コミック「カイジ」を実写映画化。多額の負債を抱えてしまったひとりの青年が、一夜にして借金を帳消しにできるという究極のゲームに挑むさまを描く。主演は、藤原竜也、監督は、佐藤東弥。

<STORY>
カイジ(藤原)のもとに、遠藤(天海)という女が借金の取立てがやってくる。カイジは、友人の借金の保証人になっていて負債額は200万円だった。返済などできないカイジに遠藤は、大金を手にするチャンスがあると持ちかける。

-イナガキコメント-
自分がカイジと同じ立場に追い込まれるように、映画の魅力に引き込まれた。ただ、ゲーム性を追及するあまり人間ドラマが薄っぺらになっていた。



スマステは、9年目に突入しました!

凄いですね。どんなことでも続けるってことが大変なんですよね。それだけでも素晴らしいことだと思うので、10年、15年目指して頑張ってほしいですね。

今月の月イチは、大作揃いでした。

どれも見ごたえがあって、真っ向勝負でかかっていかないと入り込めない作品ばかりでした。体力も精神力も使いましたけど、本当に楽しめました。

なかでも1位の『沈まぬ太陽』は、「情熱を見に行く作品」と絶賛でした。

あれだけの作品を3時間以上の長さで見せる、というのは制作サイドも勇気がいったと思うんです。それだけでも凄い挑戦なのに、実際、時間を感じさせない作品に仕上がっていたのがまた素晴らしいことで…。作品のもつパワーはもちろん、(渡辺)謙さんから伝わる情熱は、100人いたら100人全員が心に突き刺さるものじゃないでしょうか。

“コトイチ”(今年の一番)と言っても過言はないですか?

そうですね。今のところは、そうかもしれません。ただ、まだ、今年はありますからね(笑)。

渡辺謙さん、『ヴィヨンの妻』の松たか子さん、浅野忠信さんと、日本の俳優陣の演技力の高さにも注目されていました。

みなさん、本当に並々ならぬ努力をされているんだろうし、やはり、そのくらいの覚悟で臨むことが必要なんだろう、と改めて思いました。僕も演じる者として、なんらかの影響を受けたように感じています。

石井竜也さん
マイケルが何を考え、どんな人生を送ったのかが気になります。

今日は、自称“和製マイケル”としてご登場されました。

だから、誰もそんなこと言ってないから(笑)。誰かが言ったとしても、俺は言ってませんからね、絶対!ただ、派手な格好して派手なステージをやっていたというのは、共通点かもしれませんが…。でもまあ、そう言ってもらえたら栄光の極みです(笑)。

特集をご覧になっていかがでしたか?

彼とは同世代ですから、彼の音楽については大体、リアルタイムで見てきているんです。だから、パフォーマンスに関しては今さら驚くことはないんだけど、気になったのは、彼があれほど巨大なマーケティングのなかで、何を考えながら、どういう人生を送っていったのかということ。もはや、ひとりの人間とは思えない巨大なモンスターとなってしまって、音楽以外のプライベートな部分がスキャンダラスに装飾されて、全世界に流されるわけでしょう。そこで彼が何を感じたかなんて、誰にもわかりませんよね。僕は、彼には精神的な逃げ場がなかったんじゃないだろうか、って思うんですよ。彼の「奇行」とされるさまざまな行動は、逃げ場がなかった故のものだろう、って。

一アーティストとしての功績は多大なものがあります。

例えば、ステージひとつにしてもお金をかけて面白いものにしていこう、という流れは80年代、マイケル・ジャクソンに端を発していると言っていいと思います。そこで生まれた流れは現在の日本にも受け継がれていると思いますし、それは偉大な功績だと思います。同じショーを作る人間としてみても、マイケルのショーに賭ける情熱がいかに凄かったかもわかりますし。それから、今日、VTRを見ていて彼の周囲には、もの凄くたくさんの優秀なブレーンがいることも知りました。どんな天才でも、その才能を形にしてくれるブレーンが必要ですからね。彼は、そういう面でも恵まれていたのかもしれないですね。

ちなみに、間もなく公開になる『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』はご覧になりますか?

見ますね。やはり同じミュージシャンとして音楽的な興味もありますし、なんといってもあれほど稀有な人生を送った人間の、人としての生き様が見えそうな気がしますから。最後のステージのリハーサル風景がしっかり見られるとあれば、それは見ないといけませんよね。香取くんも、興味津々そうだったね。

そんなマイケル好きの香取さんにメッセージをお願いします。

実は、僕にとって香取くんは、気になる成長株の役者のひとりなんです。あれだけ体ができていて、力の強い顔をした役者さんって、最近少ないでしょう。時代劇をやってほしいなと思うんですが。黒沢明作品のような映画に出れば、間違いなく未来の三船敏郎ですよ。もの凄いパワーを感じます。期待していますよ!

石井竜也コンサートツアー
GROUND ANGEL〜ONE DREAM〜
12月27日 日比谷公会堂 ほか
問い合わせ 03-3561-6688

米米CLUB
ニューアルバム
「SUNRICE」
発売中

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『沈まぬ太陽』は今年見るべき映画です!

「月イチゴロー」の5本は、どれでも見ごたえのある素晴らしい作品でした。そんななかでも、やっぱり『沈まぬ太陽』は凄かった!主演の渡辺謙さんが原作者の山崎豊子さんに直訴して役をいただいたという話を聞いていましたが、渡辺さんの役にかける情熱や思いがひしひしと伝わってきて。そして、そんな渡辺さんに引っ張られるかのように、ほかのキャストの方も本当に素晴らしいお芝居をされているんです。3時間を超える大作ですが、まったく飽きることなく釘付けでした。この作品が今年映画化されたのには意味があると思いますし、今年見るべき1本としておすすめしたいと思います。そして、「マイケル・ジャクソン」特集も凄かった!VTRから流れるマイケルの動きは、どの瞬間をとっても本当に絵になるんですよね。特に、ファンの間でも人気が高いというMTVアワードのときのパフォーマンスといったら!いやぁ、本当にもの凄い人だったんだ、と改めて思いました。そして、ダンスにしてもファッションにしても、とにかくみんなに楽しんでもらいたいという思いが強く、それを表現するために、緻密な計算と努力をしていた方なんですね。マドンナがスピーチで言っていたように、本当に世界ナンバーワンの才能を持った"キング"だったんですね。そんなマイケルが亡くなってしまったのは、本当に残念ですが、作品は永遠ですから、彼が残したものは、後世にわたり受け継がれていきますよね。そういう意味でも、今日の特集は、保存版にしたいと思いました。


オオシタアナのランキング
1位:沈まぬ太陽
2位:私の中のあなた
3位:ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜
4位:母なる証明
5位:カイジ 人生逆転ゲーム

番組でマイケルを紹介することができて幸せです!

◆今回の月イチは、全体的に評価が高くて、何だか嬉しかったです。自分のチョイスを褒められてる感じが(笑)。その中でも気になったのは、やっぱり1位の『沈まぬ太陽』ですね。渡辺謙さんと山崎豊子さんというおふたりにひかれて…昔の話だとかそういうのは知らずに、あまり情報がないところでチョイスしてみたところ、あれだけ吾郎ちゃんから絶賛されて、ますます興味がわきました。しかも、映画を見ている最中に休憩があると。そういうのも経験がないし、3時間半という時間も、普通だったら「長ぇ〜な…」って思うんでしょうけど、それを感じさせない、って一体どんな映画なんだろうと。3時間座ってたら、普通お尻痛くなっちゃいますからね。それすらも関係ない次元までいっている映画って…是非、見たいです!

◆あと、2位の『私の中のあなた』も…ボクはチラシで選んでいるんで、「あ、キャメロンだ」と。キャメロンで、ちょっと面白そうな雰囲気もあり、その中に感動もあると。吾郎ちゃんがあまり好きじゃない方向の映画かな、って思っていたんですけど、『沈まぬ太陽』がなければ1位、っていうくらいの作品で…。キャメロンが母親役で、「これを見て泣かない人はいない」映画なんて…もう見に行っちゃいますね、これも。

◆ボクも『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のプレミアム試写会、行きたかったです。でも、ボクもすぐにもニューヨークに行かなければいけない…もう稽古も、佳境も佳境なんで、「行っていられないんだ」と自分に言い聞かせています。でも、スマステーションでこうして特集をやらせてもらえて、嬉しいです。自分の中のマイケル・ジャクソンっていうのを持っている人ってたくさんいると思うんだけど、そんな中のひとりとして、何百万人の人が見る番組で、「愛するマイケルはこんな人でした」っていうのを紹介できるっていうのは、なんて幸せなことなんだろう、と思いました。

◆偉大すぎるせいか、今日の特集を見ていても、いろんなことを考えました。「カッコいい!」のひと言では済まないKING…。寄付が200億円以上っていうのも、数字に関しては凄過ぎてわけがわかんなくなっちゃうけど、200億以上の寄付をしている人が世界的に変人だと呼ばれるなんて、どういうことなんだ、と思いました。

◆マドンナのスピーチも感動しました。KINGよ、永遠に…そのときにふと気付いたのは、いまKINGがいなんだな、っていうこと。いまは、KINGがいない世の中なんだな、って。そこに、今日改めて気づいて、スポッと心に穴があいたような気持ちになりました。音楽の世界のKING…マドンナも言ったように、ボクの中では永遠にマイケルがKINGなんだけど、KING不在のいま、誰が後のKINGになるのかな、って。よく「100年にひとりの天才」とかって言われるけど、ボクが生きているうちに、次のKINGに会えるのかな、と。ボクなのかな、と(笑)。