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#333(2009.5.23 OA)

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それ、『君色思い』だよ!

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知らないと恥ずかしい!裁判員制度に関する素朴なギモン30

今週の木曜日、21日からスタートした『裁判員制度』。皆さんは、この制度の仕組みや決まりをちゃんと理解できているでしょうか? 今夜のスマステーションは、この『裁判員制度』の基本の基本、素朴なギモンを弁護士の本村健太郎さん、八代英輝さんの解説を交えながら、どこよりもわかりやすくご紹介しました。ゲストは、2回目の登場、つるの剛士さんです。
殺人、放火、誘拐など、社会の関心が高い事件を対象に、年間2500件ほど行われる見込みとなっている裁判員裁判。ひとつの裁判に参加する裁判員は6人(例外あり)と決められていますので、年間2500件ということは、毎年およそ1万5000人が裁判員として参加する計算になります。ちなみに、一生に一度でも裁判員を経験する確率は67分の1程度と言われていますので、意外と高い確率?で誰もが裁判員に選ばれる可能性があるのです。番組では、「裁判員に選ばれた場合、それを辞退することはできるのか」「具体的にどのような流れで裁判が行われるのか」といったことから、服装や法廷内でのルール、そして最も重要な部分である『評議』(被告人が無罪か有罪か、結論を出すための話し合い)や『守秘義務』(評議の内容については裁判が終わっても絶対に口外禁止)についても解説しました。真剣な表情で○×クイズに挑んだつるのさんは、「人を裁くということは、これほど重要なことなんだな、と思いました。人の人生を左右してしまうわけだから…」と改めてその責任の重さを実感したご様子。香取編集長も「知らないな、わかんないな、じゃダメということ」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりですよね。
次週、5月30日の放送は、1980年代のハリウッド映画ベスト20をお送りします。ゲストは木村拓哉さんです。お楽しみに!!

いよいよ今月21日から導入が始まった「裁判員制度」では一般から選出された裁判員が裁判に参加することになりました。ここまでくると、もう「知らない」「よく分からない」では済まされません。そこでスマステーションは、「裁判員制度」を徹底特集。基礎の基礎からお教えします!


SmaSTATION!!特別企画
「知らないと恥ずかしい!裁判員制度に関する素朴なギモン30」


裁判員制度の基礎の基礎

実は、裁判員が参加するのは、数ある裁判のごくごく一部なのですが、それはどんな事件の裁判なのでしょうか? 正解は、「重大な刑事事件」です。 具体的には、殺人、放火、誘拐など、社会の関心が高い事件が対象となります。また、裁判員裁判は年間2500件ほど行われる見込みとなっていて、ひとつの裁判に参加する裁判員は6人と決められています(例外あり)。年間2500件ということは、毎年およそ1万5000人が裁判員として参加する計算となるのです。ちなみに、一生に一度でも裁判員を経験する確率は67分の1程度といわれています。




●どんな人が裁判員になるの?辞退もできるの?

今年裁判員に選ばれる可能性がある約30万人には、すでに「裁判員の候補者になりました」という通知が送られています。ちなみに、この30万人は各自治体ごとに選挙権を持つ人を記した名簿の中から、コンピューターによる「くじ」で選出されました。裁判員に選出されると送られてくるのが、地方裁判所からの「呼出状(よびだしじょう)」です。そこには裁判の予定(開始日と参加期間)などが書かれていて、実際に参加できるかどうかをたずねる質問票も同封されています。この「呼出状」にはどんな事件の裁判に参加することになるのか、その内容は全く書かれていません。事件にもよりますが、多くの場合3日〜5日程度の参加が求められます。どうしても参加できない事情がある人は、具体的な理由を記入して辞退を申し出ることもできます。辞退が認められるのは、入社試験などの大事な用事、代わりの人がいない育児・介護の都合、重い怪我や病気などの場合、また、学生も辞退が認められています。それ以外に、仕事などで辞退することは可能なのでしょうか。

<弁護士・本村健太郎さんの解説>

基準としては、とても大事な仕事で、代役がきかず、自分が休むと重大な損失が出てしまう、という場合には辞退が認められるということになってます。例えばサラリーマンの場合、大事な取引先との契約があり、どうしても自分が出席しなければならない、といった場合には辞退が認められます。




以下の例を参考にしてください。

■貴重な休みと重なった大下アナは辞退できる? ―→×
※しかし、すでに海外旅行の申し込みをしてしまっているなどの場合は辞退できる可能性があります。

■SMAPコンサートツアー中の香取慎吾は辞退できる? ―→○
※これは先ほどの「もし自分が休んだら仕事に重大な損害がでる」にあたるので辞退できます。

■島田紳助さんと大切な打ち合わせがある、つるの剛士さんは辞退できる? ―→×
※紳助さんとはいえ、打ち合わせはメールでもできますし、日にちの変更もできますので、認められません。

やむを得ない事情があれば辞退はできますが、ウソの申請をした場合には50万円以下の罰金となる可能性もありますし、正当な理由なく無断で欠席しても10万円以下の支払いが科せられることもありますので注意しましょう。いずれにせよ、辞退を考えている人は裁判所に相談してみてください。




●裁判所ではどんなことするの?

裁判員に選ばれ裁判所に行くのは、誰にとっても初めての経験。いったい何を気をつけ、また、裁判所では何をするのでしょう。

まず気になるのが、どんな服装をしていけばいいのかということ。果たして、裁判員の服装に決まりはあるのでしょうか。

特に服装に決まりはありません。ただ、裁判に相応しい格好で来て頂けると、ありがたいと思います。特別な事情のないかぎり、サングラスと帽子の着用は避けていただいています。帽子については、例えば、傷を隠す場合などの特別な事情があれば構いませんが。


<法務省:鈴木さん>

地裁到着後、受付を済ませると、「裁判員候補者待機室」に案内されます。「待機室」には50人ほどの人が集まっています。実は裁判日程が長い場合など、事件によっては100人以上呼ばれ、その中から裁判員6人が選出されるのです。まずは、これから行われることについて15分ほどのガイダンスDVDを視聴します。それが終わると、裁判で扱う事件についての説明が始まります。

職員の方から、「今日の事件は今年○月×日に発生した殺人事件です。被害者は△歳の会社員で…」といった説明があります。これを受けて、その事件関係者を知っているかどうかなどの質問に答え、その後は裁判長、書記官、弁護人、検察官が立ち会っての面談を受けます。どうしても辞退したい人は、ここで直接アピールすることになります。面談の結果、裁判官が認めれば、辞退もできます。また、「最初から有罪と決め付けている」など、「不公平な裁判をするおそれがある」と判断された人は裁判官により外されます。さらに弁護人と検察官は、理由をあげず「不適切」だと思われる人を最大4人まで外すことができます。そして、残った人の中からくじによって裁判員が選ばれるのです。こうして、裁判員6人に加え、補充裁判員、いわゆる補欠が選ばれます。補充裁判員となった人も、裁判員と同じく、最初から最後まで法廷で裁判に参加しなければなりません。一方、裁判員に選ばれなかった人はここで終了となります。ちなみに、裁判員に選ばれず午前中まで参加した人は、日当約4000円+交通費が支給されます。また、裁判員に選ばれた人は、1日最高1万円の日当が支給されます。日当はおよそ1週間後、指定の口座に振り込まれますので、当日は印鑑をお忘れなく。




●法廷でやっていいこと、悪いことって?

裁判員に選ばれた6人がまず行うのは、宣誓。「宣誓。法令に従い公平誠実に職務を行うことを誓います」という誓いをすることになります。そして、次はいよいよ法廷へ……と思いきや、ほとんどの場合、ここでお昼休みに。昼食は用意されていないため、各自、弁当を持ち込むか、近くの食堂ですませることになります。例えば、東京地裁の場合、地下に食堂もありますが、近隣の農林水産省にあるおそばやさんがおすすめだとか。食料自給率の向上を目指している農水省では、メニューにも国産食材をふんだんに使用、国産そば粉を使ったそば、国産米粉を使用したうどんなどが人気だといいます。お値段も、もりそば280円とリーズナブルとなっています。1時間の昼休みが終わったら、いよいよ開廷。緊張の裁判が始まります。

ではここで、誰もが気になる裁判員に関するクエスチョン!
○か×かでお答えください。

■裁判員は希望すればドラマでおなじみ、法服を着ることができる? ―→×
※法服を着るのは、裁判官だけ。裁判員の人は、法服は着ません。

■裁判中、トイレだけは勝手にいってもいい? ―→×
※裁判官に断る必要があります。

■コーヒーやお茶などアルコール以外なら法廷に飲み物を持ち込んでもいい? ―→×
※健康上必要、など特別な事情がなければミネラルウォーターも持ち込むことはできません。

■裁判員同士でも素性を知られたくない場合は仮名を使ってもいい? ―→○
※どうしても名前を言いたくないと、いう場合は、代わりに適当な仮名を使って、参加することもできます。

■開廷直前に行われる法廷内撮影は基本裁判員6人全員参加する? ―→×
※法廷内撮影に写るのは、裁判官だけです。




●法廷の基礎知識

では、ここで法廷内の基礎知識を押さえておきましょう。法廷の正面、壇上に座っている人のうち、真ん中が裁判長。その両隣に裁判官が座ります。そのさらに隣に3人ずつ、裁判員が座ることになります。そして補充裁判員、いわゆる補欠はさらにその後ろあたりに着席します。そして裁判官の真下に座るのが、書記官。裁判長に向かって右が弁護側の場合、そこには被告人弁護人が座ります。その向かい側が検察。ここの人たちはみな、裁判官・弁護人・検察官など司法試験をクリアした、法律のプロたちばかり。そして裁判長に相対する場所にあるのが、証言台。そして柵を隔てて傍聴席となっています。

裁判員制度をきっかけに、法廷での被告人の服装に関するきまりが変更されました。新たに被告人が法廷であるものを身に着けることが認められたのですが、それは一体何でしょう。正解は、「ネクタイ」です。これまで刑事事件の被告人の服装といえばほとんどの場合、ジャージとスウェットが定番。これは自殺・逃亡防止のため、ネクタイやベルトなどひも状のものの装着が禁止されていたから。では、なぜネクタイ着用を認めることになったのでしょうか。

<弁護士・八代英輝さんの解説>

すべての刑事事件は、検察官が有罪を立証するまでは無罪の推定が働くという、「推定無罪の原則」が刑事裁判の大切な原理として考えられています。しかし、人間は「もしかしたらこの人がやったんじゃないか?」という偏見、憶測といったものを持ちかねません。そういったことを軽減させるために、新しい制度としてネクタイの着用を認めるようにしたんです。

また、靴についてはスーツにも似合うよう、スリッパ型の特別な革靴が用意されることになっています。かかと部分がないのは、万が一逃走された場合でも走りにくいように、という工夫なのです。










●裁判ってどうやって進んでいくの?

従来の裁判の基本的な流れは以下の通り。

どんな罪で裁判となったかなどを明らかにする「冒頭手続き」

証人や押収された証拠が登場したり、被告人への質問などが行われる「証拠調べ手続き」

検察側・弁護人それぞれが考えを述べる「弁論手続き」。
ここでは、例えば「被告人を無期懲役にしてほしい」、「わざとではなかったので罪を軽くして欲しい」など弁論することができる。

「判決」

これが裁判員裁判によってどう変わるのでしょうか。

大きく違うのが、「冒頭手続き」と「証拠調べ手続き」の間に入る争点告知。これは裁判で何をめぐって争うのか、争点をはっきりさせるというもの。例えば検察側が「被告は相手を殺そうと考えていた」と主張するのに対し、弁護側は「殺すつもりはなかった」と主張すれば、裁判では「殺意」を中心に争われることになります。このため、裁判員裁判では、事前に、検察官と弁護人、そして裁判官が「何をめぐって争うのか」、そのためにどんな証人や証拠が登場するのか話し合うことになるのです。このことを、「公判前整理(こうはんぜんせいり)」と言います。こうして事前に整理しておくことで、裁判を効率的に短い日程で行えるようにする狙いがあるのです。

では、ここで裁判中の決まりについてのクエスチョンです!
○か×でお答えください。

■被告人さえ写らなければ法廷で自由に写真を撮ってもいい?―→×
※裁判中の撮影は一切禁止です。また、携帯の電源も切ってください。

■メモを取る目的ならば法廷にパソコンを持ち込んでもいい? ―→×
※ペンと紙を持ち込みメモを取ることは可能ですが、それよりも裁判に集中することがまずは求められるようです。

■途中耐え切れずに寝ちゃったら、警備の人が起こしてくれる? ―→×
※起こしてくれる人はいませんので、眠らないでください。

■途中、とても体調が悪くなってしまった場合、裁判長に断って帰ってもいい? ―→○
※途中で帰った場合、以後、裁判員には復帰できません。

■死体写真、解剖の写真などはイヤなら見なくてもいい? ―→×
※すべて大事な証拠ですので、見なくてはいけません。ただし、必要最低限の量にする、時にはイラストを使うなど、配慮もされることになっています。




●難しい法律用語が理解できなかったら・・・?

ではここでニュースにもよく登場する法律用語に関するクエスチョンです。以下の言葉の意味を説明してください。

実刑判決
「執行猶予のつかない判決のこと。実刑判決が出たら必ず刑務所に入ることになります」

控訴
「第一審の判決を不服としてひとつ上の裁判所に訴えること。例えば地方裁判所の判決に不服ならば、ひとつ上、高等裁判所に控訴することになります。ちなみに高等裁判所の判決に不服で、さらに上の最高裁判所に訴える場合は、控訴ではなく、上告といいます」

「略取」と「誘拐」の違いは?
「略取とは、暴行、脅迫といった方法を使って、その人の意思によらずに、強制的にその人を連れ去ることを意味します。誘拐とは、お菓子をあげる、とか、お母さんが待ってる、と言ったような甘い言葉を使って騙して連れ去ることをいいます」(八代さん)


今後、裁判員が参加する裁判では、難しい法律用語は避け、できるだけやさしい言葉に言い換えていく方針。それでも分からない場合は遠慮せず、裁判官に尋ねましょう。

裁判は基本、午後5時には終了となります。

ではここで裁判員に関するクエスチョンです! 1日目が終了したとき、裁判員がやってもいいことはどれでしょうか。

■マスコミの取材に実名で答えてもいい? ―→×
※カメラの前で、実名でインタビューに答えたりすると、自分が裁判員であるということを、大々的にアピールしてしまいますので、厳禁です。ただし、裁判がすべて終わった後ならOKです。

■ブログに今日の仕事内容を詳しくアップする。―→×
※裁判員には、守秘義務があります。

■裁判員同士、飲みに行く。―→○
※自分が裁判員であることを公表してはいけませんが、裁判員同士であれば問題ありません。




●有罪か無罪かどうやって決まるの?

数日にわたる手続きがすべて終わったら、いよいよ被告人は無罪か有罪か、裁判員は結論を出すことになります。そのための話し合いを「評議」といいます。「評議」では、被告人が有罪か無罪かに加え、とても大事なことを決めることになっています。それが「刑の重さ(量刑)」です。

ここで、評議に関するクエスチョンです。○か×でお答えください。

■話し合いは裁判官は参加せず、裁判員6人だけで行う。―→×
※裁判官3人と裁判員6人の9人で話し合いをします。

■有罪か無罪か、悩んだら「わかりません」という答えでもいい? ―→○
※「疑わしきは被告人の利益に」というのが刑事裁判の鉄則です。むしろ、有罪とする場合は、「絶対に間違いない」と確信したときだけ主張してください。

■全員意見が一致するまで何時間でも話し合いを続けなければならない。―→×
※日本の裁判員制度は多数決ですので、全員一致する必要はありません。ただし、被告人を有罪とするには、裁判員だけではなく3人の裁判官のうち最低1人が有罪に賛成する必要があります。逆に無罪の場合は、裁判官の賛成は必要ありません。

「評議」が終了し結論が出たら、いよいよ「判決」です。裁判から被告人に「判決」が言い渡され裁判が終了したら、裁判員としてのすべての職務は終了します。

では、ここでクエスチョンです。
裁判終了後、「評議」で話し合った内容を話してもいいのは、次のうち誰でしょうか。

(1) 家族 
(2) 海外に住む親戚
(3) 裁判員になることが決まった同僚 
(4) マスコミ
正解は……全員×

「評議」で話した内容に関しては、裁判がすべて終わった後であっても口外することは絶対禁止。誰が無罪に賛成した、多数決の票数はこうだった、など外部に漏らした場合は法律で最高6ヵ月以下の懲役、または50万円以下の罰金と定められています。これに時効はないので、まさに「評議」の秘密は墓場まで持っていくことになるのです。これは裁判員を報復から守るための措置でもあり、こうした決まりがあるために裁判員は評議の場で自由に発言できるのです。

そして、気になるのが関係者からの報復を受けないかということ。そんな危険性はないのでしょうか…?

「裁判は公開の法廷で行われ、裁判員は、裁判官と一緒に並んでいるわけですね。そうすると、当然傍聴に来た人からは、顔が丸見えです。ですので、裁判が終わった後で、街を歩いていて、「あのときの裁判員だ」とバレてしまうということはあると思います。ですから、絶対に危険がないということはないと思うんですね。ただ、住所や氏名は絶対に公表されないことが決まってますので、必要以上に心配する必要はないかなと思います」(本村さん)

「法律上の手当てとして、例えば組織犯罪などで、裁判員に報復される恐れがあるという例外的な事件は、裁判官だけで裁判をすることができます」(法務省:鈴木さん)

また、裁判員に対して怖がらせるというような行為は法律で禁止されていて、例えば「お前覚えてろよ!」とすごむだけで、2年以下の懲役、または20万円以下の罰金となるのです。




●裁判員制度に期待するところ・不安なところは…?

「心配な点は、評議の時に、裁判官の意見にどうしても影響されちゃうんじゃないかなということ。裁判員だけで議論するだけじゃなく裁判官もいますから、裁判官がいることを気にして、あんまり変なことは言えないなとか、本当に自由で活発な意見のやりあいができるのかな、と。そのへんは、心配な部分であります」(本村さん)

「裁判員制度を導入する大きな理由のひとつとして、冤罪を防ぐといった点があります。一般の方々のフレッシュな感覚を導入することによって、少しでも冤罪を防ぐことができるというのであれば、裁判員制度を導入する価値があると思います。私は、その点に期待したいと思います」(八代さん)


知らなかったで済まされない制度、急に成立

今週の格言は、もちろん裁判員制度に関すること。香取編集長が裁判員制度のことを初めて知ったのは…。「結構、急な感じもありますよね、裁判員制度。前々から準備期間はあったんだろうけど…。ああ、そうだ、思い出しました!橋下知事と『笑っていいとも!』で一緒だったときに、言われたのが初めてかもしれない。まだ橋下さんが知事になる前、一緒にレギュラーだったころに『今度日本で裁判員制度っていうものが始まる』って、裏でちょっとそういう話をしてくれたのを思い出しました。それを考えると、結構前ですねぇ。でも、ここにきて、『始まりました、木曜日から』って言われても、『なんだ急に!』みたいな感じがしちゃうけど、それじゃあ済まされないこの裁判員制度。避けては通れないし、知っておかなければいけないものなんだな、と改めて思いました。これからも、こういう急なことって結構あるのかな?是非、今日の内容は、スマタイムズとスマステーションのHPで復習していただけたらと思います」。

つるの剛士さん
僕は、くじ運がいいので選ばれそうな気がします。

二度目のご出演ですが、本日はいかがでしたか?

いやぁ、楽しかったです。前回、出演させていただいたときもそうだったんですけど、リラックスした番組の雰囲気が楽しくて、途中からテレビに出ていることを忘れて家で普通に見ているような感覚になってしまいました。「ヤバイ、ヤバイ、俺、生放送だ!」と思ったことが何度かありました(笑)。毎回、香取さんもやさしく迎えてくれますし、テンションがあがりますね。

裁判員制度にも興味津々といった感じでしたね。

ニュースなんかで聞いて、ずっと気になっていました。自分のところに来て知らなかったらマズいし、勉強しなきゃいけないと思っていたんです。だから、タイミング的にもちょうどよかったです。メチャメチャ勉強になりました。

一番、勉強になったところといえば?

評議で話した内容を家族にも言っちゃいけないというところですね。まさに、墓場まで持っていかなきゃいけないという。それを破ってしまったら、今度は自分が責められるわけですから。でも、人を裁くということは、そのくらい重要で責任のあることなんですよね。


もし、ご自分が選ばれたらどうしますか?

一生のうちに裁判員に選ばれる確立が67分の1って、凄く高いですよね。僕、くじ運が凄くいいので、選ばれるような気がするんです。一生のうちなら、二回くらい来るんじゃないかって(笑)。でも、面談で落とされると思いますけど。

そんなことはないと思います。フレッシュな感覚が求められているとありましたし…。

法律の知識はないですけど、人としてどうすべきなんだろう、ということはもの凄く真剣に考えると思います。偉そうなことは言えませんけど、もし自分が選ばれたら、分なりのフレッシュな感覚で意見を述べたいなと思いました。

少し硬いテーマでしたが、香取さんとも楽しそうに話されていましたね。

香取さんはいつもいい感じで接してくださるんで、本当に幸せです。今日も、「君色思い」と「オリジナル スマイル」の曲名を間違えてしまったんですが、香取さんが「実は、僕も知らないんです」なんてフォローしてくださってありがたかったです。でも、せっかくですから、1曲でもカバーさせていただければうれしいです。SMAPのファンの方に怒られちゃうかもしれませんが。

5月26日にお誕生日を迎えるつるのさんに、視聴者のみなさんからたくさんのメッセージがありました。最後になりますが、みなさまへ何かメッセージをいただけますか?

いつも、応援ありがとうございます。34歳といったら、ずい分いい年なんですが、僕は僕なりに、今後もみなさんに喜んでいただけるものを提示していきたいと思っています。これからも多くの人に夢を与えられるようなチャレンジをどんどんしていこうと思っていますので、34歳のつるのもよろしくお願いします!

改めて胸に刻みたい「疑わしきは罰せず」

いよいよ裁判員制度が始まったということで、この1週間、新聞記事などをずい分読みましたが、やっぱり裁判は難しいなと思っていました。でも、今日の特集はわかりやすかった。基本を勉強するには、最高の内容だったんじゃないでしょうか。私は、番組でも紹介されましたが、法学部の法律学科卒なんです。ですけど、何年も前の話ですし当時もそれほど真面目に勉強をしなかったので、大した知識もなくて…。今日、思い出したこともたくさんありました。中でも、痛感したのが「疑わしきは罰せず」というもっとも重要な法の理念。「例え、10人の真犯人を逃しても、ひとりの無辜(無実の人)を罰してはいけない」というのが、法の理念だと学んだことを思い出しました。これは、とても大事なことですから、改めて胸に刻みたいと思いました。それにしても、一生のうちに裁判員になる可能性が67分の1だというのには驚きました。誰にとっても身近で、本当に「知らない」では済まされないことですよね。今回、裁判員制度が導入された最大の目的は、一般の人ならではの感覚を取り入れることなのでしょうから、選ばれた人は恥ずかしがらずに素人なりの意見を言えばいいんですよね。裁判員制度はスタートしたばかりで、途中には不都合が出てくるかもしれません。そこはみんなで意見を出し合って少しずつ改善しながら、いいものになっていけばいいですよね。そして、ゲストのつるの剛士さん。ご一緒すると元気をいただける方ですね。サラッと歌われた歌もお上手で素敵でした。

今日のNO.1はつるのさんの「Q20」!あそこはやられました!

◆今日は勉強になりました。裁判員制度に関する細かいことは、スタートした木曜日あたりからいろんな番組でやっていましたけど、やっぱり難しく…言い過ぎて教えてくれるんで、頭に入りきらない部分もあったりしたんだけど、スマステーションはほどよくで(笑)、その先を教えてくれない感じとかもちょうどよかったですね。「これはダメです!」「ダメなの?何で?」みたいな感じで、ポンポン進んでいって…

◆もうスタートしているのに、知らなくていいのか、って考えると怖いですよね。いまの段階で…もう始まってるから本当は“いまの段階”も何もないんですけど…成立するのかな、って思いますよね、自分も含めて、知らない人たちが裁判に参加したときに。今日のVTRを見れば、ある程度勉強になって下準備にもなるだろうけど、他の番組とかもあまり見ない人とか関心が薄い人だっているわけで、そういう人たちがあの状況で、殺人事件とかの裁判に参加できるのか…。だから、スマステーションが自発的にこういう番組をやるんじゃなく、どこかが…どこがやるのが正解なのかはわからないですけど、どこかがこういうことをもっと広めるべきだったんじゃないかな、とも思いました。どこか、自分のことじゃないことのように、「へー…始まったんだ」ってニュースを見ていましたから。67分の1ですからね。選ばれたらもう、大変な騒ぎでしょうね。しかも、守秘義務があって墓場まで持っていかなければならないわけで。

◆愛し合ってる恋人同士が「私にはひとつも嘘はなしね。隠し事はなしよ」って言われて、「約束するよ」って答える…みたいなことはもう成立しませんよ、っていう裁判員制度ですからね。「どんな話し合いだったの?」「いや、これは一生言えないんだ」「約束したじゃない。私のこと好きじゃないの?」「いや、好きだけど言えないんだ」っていう次元じゃない裁判員制度。勉強になりました。

◆つるのさん、面白かったですね。今日のNO.1はやっぱり「Q20」ですね(笑)。やられましたね、ホームラン。ボクの球場の場外ですね。かなりしっかり守ってたんですけど、あそこはやられました。つるのさんが歌う『オリジナル・スマイル』はちょっと聴いてみたいですけどね(笑)。