SmaTIMES

Backnumber

#304(2008.09.20 OA)

  • トップニュース
  • トクベツキカク
  • シンゴ5
  • ゲストトーク
  • オオシタアナ
  • ヘンシュウコウキ
  • 月イチゴロー

役所広司・香取慎吾・中島監督見てみたい!

トップニュース

香取編集長&役所広司さんの生トークが実現!『月イチゴロー』には、今年一番の名作が…

9月最後のSmaSTATION!!は、主演映画『パコと魔法の絵本』(中島哲也監督)が絶賛公開中の役所広司さんをゲストにお迎えしました。特集は、香取編集長が役所さ んに聞いてみたかったことをぶつける『カトリノギモン 俳優・役所広司』&『月イチゴロー』の豪華2本立てです。ゲストが役所さんだと聞いてちょっと緊張しているようすだったのは 我らが稲垣吾郎さん。『月イチゴロー』今月のラインナップはターセム監督が世界24ヵ国以上でロケを敢行して作り上げた一大叙事詩『落下の王国』、人気コミックを映像化 した松田翔太さん主演の『イキガミ』、ベネチアで喝采を浴びた北野武監督最新作『アキレスと亀』、ロバート・ダウニー・Jr主演のSFヒーロー大作『アイアンマン』、アメリカの美 術史上最高額の盗難事件を専門家が追うドキュメンタリー『消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス』の5作品。好作品が揃ったなかで、吾郎さんが1位に選 んだのは、世界遺産の美しい映像が見る者を魅了する『落下の王国』でした。『情熱やそこにかける思いが、映像から伝わってくる。いまのところ“コトイチ(今年一番)”じゃな いですか』と吾郎さん。そんな吾郎さんの熱いトークを聞いていた役所さんは、『見事ですね。評論家の役をちゃんとやってくれている感じがする』と感心されていましたよね。   もうひとつの特集が『カトリノギモン 俳優・役所広司』。香取編集長と役所広司さんといえば、三谷幸喜脚本『合い言葉は勇気』、監督・脚本『THE 有頂天ホテル』での 共演でもおなじみですが、ファン待望の生ツーショットが実現した今回は、編集長が役所さんにさまざまなギモンをぶつけて、その真実の姿?に迫りました。『そもそも俳優にな ったきっかけは?』『ズバリ、俳優・香取慎吾はどうだった?』『監督と俳優、どっちが楽しい?』といった質問に丁寧に答えてくれた役所さん。そんな役所さんに思いつくままどん どん質問を展開していった編集長の姿からは、役所さんへの愛が伝わってきましたよね。SmaTIMESでは、おふたりのトークを紙上再現しましたので、是非、チェックしてください 。次回のSmaSTATION!!は10月11日。ゲストにクルム伊達公子さんをお招きします。お楽しみに!!

映画俳優としてこれまで30本以上の主演作がある役所広司さん。来年公開の映画『ガマの油』では、主演とともに初監督にも挑戦し話題となっています。現在の日本映画 には欠かせないそんな役所さんは、香取編集長とも二度の共演を果たしています。
そこで、香取編集長が役所さんについての気になるあれこれをズバリ、うかがいました。


Sma STATION特別企画
俳優・役所広司と生トークスペシャル!
カトリノギモンを全部ぶつけます!

■現在公開中の映画『パコと魔法の絵本』

1日しか記憶がもたない、天使のような少女・パコのために、それまでわがまま放題に生きてきたクソジジイ・大貫をはじめとするちょっとクセのある大人たちが、パコの愛読する 絵本をなんとかお芝居にしようと奮闘するファンタジームービー。日本の長編映画では初となるCGと実写の合成を多用し、クライマックスにはすべての出演者が3DのCGキャ ラクターになってしまいます。不思議な魅力を持つパコを演じるのはアヤカ・ウィルソンさん。そのほか、妻夫木聡さん、土屋アンナさんなど、超豪華キャストが個性的なキャラクタ ーを熱演しているそんな中、主役の大貫を演じたのが、今夜のゲスト・役所広司さんです。

監督・脚本を手がけた中島哲也氏曰く、大貫役には役所さんしか考えられなかったといいます。

「もしかしたら役所さんがOKと言ってくれなければ、映画化する事を止めていたかもしれないですね。グッと睨むときの迫力とかはもの凄いものがあるし、でもその奥でやさしさと いうのもちゃんと表現できるし。その人が真ん中にいてもらえれば僕はどんな遊びを入れても、この映画は変な映画で終わらないで描きたい事は伝わるなと…」(中島監督)

俳優・役所広司

世界的ヒット作『Shall We ダンス?』(96年)では、冴えないサラリーマン、社会現象を起こした『失楽園』(97年)では、人妻と激しい恋に落ちる元雑誌編集長、そして、カン ヌ国際映画祭で最高の栄誉・パルムドールを受賞した『うなぎ』(97年)では人間不信になって、ウナギにしか心を開かなくなった理髪師と、これまでの主演作は、30本以上!  多彩な役柄を演じわけ、今や日本を代表する映画俳優となった役所広司さん。昨年は『それでもボクはやってない』『叫』『アルゼンチンババア』『象の背中』『バベル』と5作 品が公開され、スクリーンにはいつも役所さんの姿が。日本アカデミー賞では96年度から7年連続で優秀主演男優賞を受賞したのをはじめ、数々の映画賞にその名を連ね る存在に。近年は、その活躍の場は海外にも広がり『SAYURI』(05年)、『バベル』(06年)、『シルク』(07年)に出演。海外でも数多くの賞を受賞し、その演技力の高さを 証明しました。

そこで、役所さんへのカトリノギモン


監督・脚本:中島哲也 全国東宝系公開中


監督・脚本:中島哲也 全国東宝系公開中


監督・脚本:中島哲也 全国東宝系公開中

■そもそも俳優になったきっかけは?

香取: そもそも役所さんはどうして俳優になったのかな、と…そこから始めてみたいと思います。
役所: まず、公務員時代にですね…。
香取: 公務員だったんですよね。その役所で、役所広司なんですよね。そのお話を、『合い言葉は勇気』で共演させてもらったときに、畑の中でふたりきりになったときに聞かせてもらって、嬉しかったです。
役所: ああそうですか(笑)。
香取: 公務員時代に…。
役所: そのときに、たまたまもらった切符で見に行ったのが仲代達矢さんが出演していらっしゃったお芝居だったんですよ。それを見たときに凄く面白くって…。それまで本格的な演劇ってあまり見たことがなかったんですけど、「こんなものがあるんだなぁ…」って感動したんですね。それから、演劇っていうものを見るようになっていったんですけど、「自分でもやってみたいな」って思うようになっていったころに、ちょうど仲代達矢さんの無名塾というものがあるということを新聞で知って、まあ運試しに受けてみようと思ったら、何かそこに潜り込めた、っていう感じですね。
香取: 無名塾って厳しい、っていうお話をあまりわかってない中で聞いたことがあるんですけど、どういうところなんですか?
役所: 授業料も何もないんですよ。だから、そういう意味では、仲代さんとか亡くなった奥さんが、生徒たちを見る義務はないんですよね。生徒たちの方が、仲代さんたちを刺激していかないと見てもらえない、というか…。「じゃあやってごらん」って言われて、面白くないと、「じゃあ、次の人」って言われて、次の人が長く見てもらえたりするような…そういうところはやっぱり厳しいですよね。

ちなみに、役所広司さんと香取さんはこれまで三谷監督が手がけた2作品で共演しています。最初の出会いは今から8年前、2000年のテレビドラマ『合い言葉は勇気』。ス トーリーは、大山忠志(香取)が暮らす村に計画された産業廃棄物処理場の建設を阻止するため、売れない役者・暁仁太郎(役所)が弁護士のフリをして村人と共に奮闘 するという、三谷さんが脚本を担当した大人のコメディーです。それから5年後の2005年、映画『THE 有頂天ホテル』で2度目の共演。年越しパーティーで慌しい高級ホテ ルの副支配人を役所さんが、その下で働くベルボーイに香取さんが扮しました。この作品の脚本・監督を手がけたのも三谷さんです。そこで今回、三谷さんに「俳優・役所広 司」についてうかがいました。

■三谷幸喜さんインタビュー

「THE 有頂天ホテル」の役所広司さんはどんな俳優ですか?

役所さんは、「まずやってみる」みたいな感じの方ですね。多分、ご本人が納得いかないまま本番になってることもあると思うんですけど、それが意外にこっちから見るとおもしろ かったりしますね。ただ、僕らにしてみるとうれしいのは、「まずやってみる」俳優さんだということ。本当にありがたいです。

俳優として凄いところはどこですか?

やっぱり目ですね。目がね、恐いんですよ。目力っていうんですか。だから、あの目で見つめられたりすると、本当に恐いし、ただならぬ目をしてますからね(笑)。

直してほしいところはありますか?

例えば、舞台挨拶であるとか、滅多に出ないけれどもこういう(スマステ)番組で、素の自分で語られる時とかに、大体何もしゃべらない方ですから。今日も香取さん大変だと 思いますけど、放っておくとただヘラヘラ笑ってるだけで逃げ切ろうという魂胆を感じるわけですよ。だから、どんどん香取くんも話を振って、聞き出してほしいですね。こっちから突 っ込んでいかないと、あの人本当に1時間笑ってるだけで終わっゃいますから(笑)。

香取慎吾さんに一言お願いします。

彼は本当に不思議な俳優さんで、僕はそういう人を初めてみたんですけど、本当に予習をしてこないんですよね。だから、役所さんとは全く反対で、ぎりぎりまで台本見てるわ けですよ。リハーサルをやってくうちに台詞が入ってきて、本番でピークに達するんですよね。だから、結果的には全然問題ない、オッケーなんですけど、ちょっと周りはヒヤヒヤす るんですよ。「まだ台本見てるよ」みたいなカンジで。いつまでもそれが通用すると思うなよってね(笑)。



そこで、役所さんへ突っ込んだ、カトリノギモン

■ズバリ、香取慎吾はどうだった?

香取: ボクと共演してみていかがでしたか?ボクってどうなんですか?
役所: いや、ハラハラしましたね(笑)。忙しかったからね、香取くんも。途中で、ちょっと空き時間があって寝ると、なかなか目が覚めないんで、最初「死んだかな?」って思った くらい(笑)。でも、三谷さんもおっしゃっていましたけど、本番に向けてずーっと上り調子で、一番いいときにポッと本番に行く…やっぱり、子どものときからずーっとカメラの前で本 番をやっているわけですから、その辺の瞬発力って凄いな、って思ってましたね。
香取: いや、でも8年前の映像を見てビックリします。こんなに役所さんのこと好きでいるボクが、普通に共演しているのが…。だから、寝ちゃったんですかね? でも楽しかったです。
役所: このドラマはホント楽しかったよね。
香取: 楽しかったです。結構ロケとかが多くて…。でも、三谷さんがおっしゃってましたけど、役所さんの目が…。さっきのお話を聞くと、実際にピリッとしてたのかな、っていうのも ありますけど、お芝居してるときの目は、怯むくらいの怖さがあります。目力というか…。それで、本番終わって「カット!」ってなった瞬間に、ほわっと優しい役所さんに戻ってくれ るんで、どっちがどっちだかわかんなくなるくらいで…。
役所: 三谷さん、「ホントにバカそうな目だ」って言ってたよね(笑)。
香取: あの『合い言葉は勇気』のあの役は、バカな役だったんですよね。もう最高にバカな役で大好きで、一緒にやらせてもらってても、吹いちゃうんですよ。吹いちゃっても、役所さんが目力のままバカなことをずっと言うんで(笑)。

「映画監督 役所広司」
2009年公開予定の役所広司さん初監督作品『ガマの油』

家族の再生、人と人との絆を描いた心温まるヒューマンドラマ。実は今回、役所さんは監督に加え主演も担当。既に撮影は終了し来年の上映に向けた準備作業が進行中です!

そこで、役所さんへのカトリノギモン


09年 全国ロードショー 配給:ファントム・フィルム

■監督と俳優、どっちが楽しい?

香取: 難しい質問だと思いますが。初監督なんですね?
役所: そうです。成り行きでこんなことになってしまいましたが。
香取: 撮影のほうは、もう終わっていて。
役所: はい、今、仕上げをずっとやっています。
香取: 初監督ということは、初編集も…。
役所: そうです、そうです。
香取: 監督をやりたいっていう思いはあったんですか?
役所: いつか1本くらい撮れたら楽しいだろうなとは思っていました。俳優として参加してて、監督の存在感って「かっこいいな」って思うじゃないですか。やっぱり、憧れますよね。
香取: 実際やってみてどうでしたか?
役所: 監督と俳優、どっちも楽しいんですけど、一緒にやると厳しいですよね。どっちかのほうがいいですよね。
香取: 初監督で自分も出てっていうのは、大変ですね。
役所: (北野)武さんなんて、ずっとそうやっていらっしゃいますけど、大変だと思いますね。だって、自分のやったお芝居にOKか、もう一回かって判断するのは、なかなか難しいものですよ。

コンビニでピーナッツ

今週の格言は、役所広司さんの発言から。日本を代表する映画俳優も、日本を代表するスーパーアイドルもやっぱり行くんですね。「自分もコンビニでピーナッツとか買うのに 、『コンビニとか行くんですか?』って聞いちゃったりする質問って何か申し訳ないな、と思いつつも、ボクも聞いて見たいから聞いちゃうんですけど…案外、コンビニに行きますよ、 みんな(笑)。自分で言っておいて自分で答えるのもおかしいんですけど(笑)、役所広司がコンビニに行くのか、って思うけど、ボクだって結構行きますよ。コンビニでお手洗い 借りるだけが全然平気な人なので。もう普通に入っていって、『すいません、トイレ貸してくださ〜い』『あ、どうぞ〜…ええっ!?』みたいな感じにいつもなります(笑)。で、トイレを 借りたあとに、何か買わないと気まずいな、とかっていう気はまったくなく…。貸してくれる、ってなっているところはいいじゃないですか。『あれ、香取慎吾だったよ、いま!』っていう 会話も気にせず、『どうも〜!』って言って去っていくくらい、普通に使います。役所さんの場合、ピーナッツ、っていうところがいいですよね。役所さんコンビニに行く→ピーナッツを 買う、っていう情報は、役所さんがいままで語ってきた雑誌とかにもないと思いますね(笑)。スマステならでは、だと思います(笑)」。

秋の気配が漂う9月の月イチゴローは、稲垣さんが今年もっとも心を動かされた今年の一番、“コトイチ”を含むバラエティーに富んだ5本がラインナップ。大作から芸術性の高 い作品までズラリと並んだ中で、稲垣さんが“コトイチ”のお墨付きを与えたのは?

稲垣さんのランキング
1位:落下の王国
2位:アイアンマン
3位:イキガミ
4位:アキレスと亀
5位:消えたフェルメールを探して



落下の王国

2006年(インド、イギリス、アメリカ合作映画)
監督:ターセム
出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデルほか
●シネスイッチ銀座ほかにて、ロードショー

世界遺産で撮影された究極の映像美!美しくてやさしい一大映像叙事詩

『ザ・セル』のターセム監督が、世界24ヵ国以上でロケを敢行し作り上げた一大映像叙事詩。事故で下半身不随となったスタントマンと骨折で入院する少女の心の交流を軸 に、少女が語るおとぎ話をファンタジックな映像で映し出す。

<STORY>撮影中の事故で重症を負い入院するスタントマンのロイ(ペイス)は、同じ病院に入院する5歳の少 女アレクサンドリア(ウンタルー)と出会う。ロイは少女に思いつきの冒険話を語って聞かせると、少女はその物語に引き込まれていく。

-イナガキコメント-
素晴らしかった。映像美が印象に残ります。CGをほとんど使っていないというのも凄い。映画にかける情熱や思いが伝わってくる映画。
今のところの“コトイチ”(今年の一番)です。



アイアンマン

2008年(アメリカ映画)
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジスほか
●9月27日より日劇3ほかにて、ロードショー

全米でも大ヒットを記録! 稲垣さんもおすすめのSFヒーロー大作!

「スパイダーマン」「X-メン」などでおなじみのマーベル・コミックの人気キャラクターを、ロバート・ダウニー・Jr主演で実写化したSFアクション大作。監督は、俳優としても活躍す る『ザスーラ』のジョン・ファヴロー。

<STORY>巨大軍事企業の社長で発明家でもあるトニー(ダウニー・Jr)は、新型兵器の実験を成功させるが、その直後、テロリスト集団 に襲撃され囚われてしまう。しかし、トニーは隙をついて飛行可能なパワースーツを開発、脱出を果たす。

-イナガキコメント-
とにかく、かっこいい! アイアンマンのスーツがほしい! スパイダーマンにもバットマンにもなりたいとは思わないけど、アイアンマンにはなってみたい。



イキガミ

2008年(日本映画)
原作:間瀬元朗『イキガミ』
監督:瀧本智行
出演:松田翔太、塚本高史、成海璃子ほか
●9月27日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて、ロードショー

死亡通告をされたとき人はどう生きるか話題のコミックを松田翔太主演で映画化

国家繁栄のため1000人に1人の若者が強制的に殺される法律が施行されている架空世界を舞台にした同名コミックの映像化。24時間後の死亡を通告する予告証「イキ ガミ」を受け取った若者と、周囲の人々が繰り広げるドラマを描く。

<STORY>藤本(松田)は、政府発行の死亡予告証=イキガミを本人に届ける厚生保健省の職員。夢 を追う若者らに「イキガミ」を配達し、彼らの最後の24時間を目の当たりにすることで藤本の心にもさまざまな葛藤が渦巻いていく。

-イナガキコメント-
テンポもいいし、俳優陣も素晴らしいし、面白かった。泣けました。
死に直面したときに人間はどうするのかってことを、自分に置き換えて考えてしまいました。



アキレスと亀

2008年(日本映画)
監督:北野武
出演:ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子ほか
●テアトル新宿ほかにて、ロードショー

夢を追い続ける夫婦の切ないストーリーベネチアで喝采の北野武監督最新作!

北野武監督が主演のほか、劇中に登場するすべての挿入画も手がけた夫婦の温かな愛を描くヒューマン・ドラマ。画家になることを夢見る甲斐性なしの主人公と、その夫を 献身的に支える妻が二人三脚で夢を追う姿をおだやかに綴る。

<STORY>裕福な家庭に育った真知寿(ビート)は、幼少の頃から画家になる夢を抱いていた。家庭環境 が変わっても夢だけが支えだった。しかし、大人になってもなかなか画家としての芽は出ない。そんなとき、理解者の幸子(樋口)と出会い…。

-イナガキコメント-
ほのぼのとしていて心温まるストーリーで、『監督・ばんざい!』よりはるかにわかりやすい。北野武という芸術家を、自分自身の中に投影しているような気がする。武さん、寂し いのかな。



消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス

2005年(アメリカ映画)
監督:レベッカ・ドレイファス
出演:ハロルド・スミス
●9月27日より渋谷アップリンクほかにて、ロードショー

アメリカ美術品盗難史上最高額の盗難事件を専門家が追うドキュメンタリー

1990年、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に警察官に扮したふたりが侵入、アメリカ美術品盗難史上最高額の5億ドル相当、13点の美術品を盗んだ。そ の中には、現存するものとしては35点しか確認されていない画家・フェルメールの作品のひとつである「合奏」も含まれていた。美術館は懸賞金を出すが、時を経ても1点の絵 さえ戻っていない…。本作は、美術犯罪を専門に扱う探偵、ハロルド・スミスの協力を得て、「合奏」の行方を追う過程を記録したドキュメンタリー。

-イナガキコメント-
映画じゃないけど、ドキュメンタリーとしても追いたいものが見えてこない。ドキュメンタリーとしてもどうかな? ただ、フェルメールの絵画は見たくなる。



今年の一番“コトイチ”だという『落下の王国』が1位でしたが、今月の5本はいかがでしたか。

とにかく、今月は『落下の王国』ですね。ターセムという監督、今回初めて知ったんですけど、凄いですね。映像作家なんでしょうけど、ストーリーもよくできているし、世界に照準を合わせて作っているなっていうのがよくわかりましたね。(監督の出身地)今、インドは凄いね。ITはもちろんのこと、映像技術も凄い。ただ、ストーリー的に凄くわかりやすいものではないですけど、あの圧倒的な映像美には驚かされますよ。世界遺産も魅力的だし、まず見てほしいと思います。

今までに見たことがないタイプの映画だと評されていました。

そうですね。見たことありそうでないっていうね。画は派手だけどストーリーは地味で、決してメジャー感のある作品ではないけど、いろいろなところに挑戦があるから、とても新鮮に見えるんだと思います。今のインドを象徴するような活気を感じました。おすすめですね。

ほか、2位以下で視聴者にすすめるとすれば…?

『イキガミ』もいいんじゃない? 誰が見ても面白い映画になっているし、結構、泣けるんですよ。僕は原作を読んでないですけど、原作がいい作品だっていうのが、映画を見てよくわかりましたね。脚本も素晴らしさが際立っていました。あとは、役者さんの演技もよかったので、ちゃんとヒューマンドラマになっていましたね。気楽に見たいなら『アイアンマン』かな。ここまで上質な“笑えるヒーローもの”あんまりないですよ。

役所広司さん
僕なりに頑張ったつもりですが、もっと面白いことが言えればいいんですが…。

めったにご出演にならないという生放送にご出演されて、いかがでしたか?

香取くんと久しぶりに会えたのは、とってもうれしかったんですが、ドキドキしましたね。あっという間に時間が過ぎちゃいましたけど、どこまで話していいのか考えるうちに、ちょっと混 乱してしまいました。でも、その辺りは香取くんと大下さんがうまくフォローしてくれたので、大丈夫だったのかなって(笑)。僕に「出なさい」と言った中島(哲也)監督からは、終わ ったあとに「素晴らしい」と言っていただいたので、よかったです。

特集では、役所さんの俳優としての足跡が紹介されました。

なかなか、自分の昔の映像を見るのはいいものじゃないですね(笑)。懐かしい気持ちはあるんですけど、どこか自分じゃないみたいな気持ちがしました。でも、今日は三谷( 幸喜)さんもコメントしてくださいましたけど、いい人たちと仕事をしてこれたことがよかったなって、VTRを見て改めて思いましたね。それにしても、三谷さんはよく僕の性格を見抜 いていらっしゃいましたね。さすが、作家ですよね(笑)。

三谷さんの心配が無駄になるほど、たっぷりお話くださっていたと思いますが。

ちゃんとしゃべらなきゃいけないって、思うんですよ。せっかく映画の宣伝に来たんだから、宣伝しなきゃいけないっていう気持ちもあって、まあ、僕なりには頑張ったつもりですが。 なんか面白いことでもしゃべれればいいんですけど、なかなかねぇ…。

香取さんと共演されたときのエピソードなど、貴重なお話も…。

香取くん、忘れていたのを思い出したって言っていましたね。余計なこと言ったかな。傷ついてないといいけど。

また、『月イチゴロー』での稲垣さんのコメントにも感心されていたようでしたね。

稲垣くんのあのコーナー、今日、久しぶりに見ましたけど、まさに見事な映画評論家ぶりですね。面白いですよね、本当に映画経論家の役を演じているっていう感じがして。で も、稲垣くんは敵に回せないですね。『パコと魔法の絵本』をけなされると嫌だなぁ(笑)。

ぜひ、稲垣さんにもご覧いただきたいですね。

そうですね。でも、稲垣くんは好きなんじゃないでしょうか。変身ものも好きだって言ってましたからね。これは、けなせないでしょう(笑)。

では、最後になりますが『パコと魔法の絵本』の見どころを改めてお願いします。

公開されていろんな方の意見を聞いたんですが、本当にお子さんから大人の方まで楽しんでもらっているみたいですし、僕は、本当にたくさんの人にこの映画を見てほしいです ね。ストレートで骨太な人間ドラマがある映画なので、ぜひ、たくさんの方に見てほしいと思います。映画を見たあとに、笑ったり、感動して涙をして劇場を後にしてもらえると思 いますし、晴れ晴れとした気持ちになれると思うんです。こういう映画ってあるようでないと思うので、本当に晴れ晴れといい人になって劇場を出てほしい、そんなことを思います。

■「パコと魔法の絵本」
主演 役所広司
監督 中島哲也
全国東宝系にて公開中

「パコと魔法の絵本」

役所さんは、ずっと一緒にいたいと思う雰囲気のある方でした。

役所広司さん、素敵な方だろうとは思っていましたけど、想像していた何倍も素敵な方でした。やっぱり、世界標準ですよ、ハリウッド俳優さんですよ(笑)。目には確かに目力 があるんだけど、すっごくやさしい目ですし、背もお高い上に存在自体も大きい方なのに、全然、人を威圧しないと言いますか、ずっと一緒にいたいと思わせる穏やかな雰囲気 があって。声もゆったりされていて素敵ですし、本当に凄い方ってみなさんナチュラルなんですよね。いや〜、もっといろいろなお話を聞きたかったです。 役所さん主演映画の『 パコと魔法の絵本』では、“クソジジイ”という役ですけど、それでも嫌にならない何かがあるっていうのが、やっぱり役所さん自体ににじみ出るお人柄みたいなものがあるからなん でしょうね。いやらしい中にもいい味が感じられる役ですし、作品自体とても面白い映画でした。映画といえば、月イチですね。今月は稲垣さんと違い、『アキレスと亀』が私の1 位でした。今回は、とにかくシンプルでわかりやすいですし、個人的には劇中に出てくる武さんがお描きになった絵に魅了されました。売れない画家が描いたということになってい ますが、とんでもない。私が画商だったら、有り金はたいて買いたいっていう絵がたくさんありました。売れても売れなくても芸術ができること自体が幸せだから、自分はずっと芸術 をやっていくっていう主人公が、北野監督自身に重なりましたし、そんな中から監督のやさしさもあふれていて、とにかくいい映画だと思いました。芸術の秋にピッタリの作品です ね。

第1位:アキレスと亀
第2位:イキガミ
第3位:落下の王国
第4位:アイアンマン
第5位:フェルメールを探して

役所さんは、必ずまた来てくれると信じています!

◆『合い言葉は勇気』は視聴率が悪かったドラマで、ノベライズ本の最初にも三谷さんが書いているんです。「自分の作品の中でこんなに数字の悪いものはない」って(笑)。「 だけど、僕は好きです」というコメントがボクは凄く好きなんです。好きな人はホントに好き、という作品なんですよね。だけど、今日、映像を見てビックリしました。共演してて(笑 )。何だろう?『THE 有頂天ホテル』のときは、もちろん共演したことがあるから「お久しぶりです」っていう状況なんだけど、それこそスクリーンでいっぱい見てきたファンとして、い ま以上にそんなボクだったので、記憶にあるけど記憶にない、みたいな…。改めて映像を見たら、「スゲー!普通に二人っきりだ」っていうシーンとかが多くて…。覚えている中で も、よくよく考えてみたら二人っきりのシーン、多いんですよね。ボクが役所さんを連れてきて、とか、ちょっと食い気味でセリフを言ったりとか…今さらながら嬉しかったです(笑)

◆今日は、「これを聞いてみたいな」っていう方じゃない選択肢を選んでみたり、その場で「いまこれを聞きたい!」って思ったことを役所さんにぶつけてみたりすることができたので、自分の中では時間がない中でも話せたかな、っていう風に思っています。三谷さんが「しゃべらないで1時間、ヘラヘラ笑っているだけじゃダメですよ」って役所さんに言ってましたけど、もちろんそういうことはなく、いろんなお話聞けたので幸せでしたね。オープニングで言うつもりはなかったんですけど、ホントに今日は…テレビの生放送で、みんなが見ているっていうのはもちろんわかってはいるんですけど、それ以上に、会えるだけで…ボク、結構、役所広司のファンですねぇ(笑)

◆『薔薇のない花屋』のロケで偶然会って、っていうときも、撮影も結構大変な時期で…1話とかなのに、もうぐったりし始めていたころだったんですけど(笑)、そんなときに役所さんにお会いできて、『ドラマでしょ?頑張ってね!』って声をかけてもらって握手してもらって、それで本当に『よし!!』って思って頑張れたところもあるくらいに、パワーをもらえました。そんな役所さんがスマステに来てくれたっていうことで、ホントはそれだけで十分だったんですけど、欲を出しすぎて、『また来てください』って最後に何度も何度も言っておいたんで、必ずまた来てくれると信じています!

◆SMAPさんがコンサートなどなどでお忙しいせいか、吾郎ちゃんの批評も厳しく(笑)。役所さんにあいさつしておきながら、役所さんが見ているとは思ってもいないようなコメントがたくさん飛び出して、『吾郎ちゃん、カッコいい!!』って思いましたね。『これ〜、いい映画だねぇ〜』みたいなテンションが素晴らしかった!で、今日ちょっと気づいたのは、ワイン飲んだりするのも、力になっているのかな、ってこと。あそこでひと口ふた口飲んで、アルコールが入った勢いで気持ちリラックスして言える部分もあるのかな、って思いました。