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これまでセカイノニュースでは、テレビ・日常生活・教育と3週にわたって北朝鮮の実情を伝えてきました。しかし、「北朝鮮ってわかんないことだらけ!」「普通にハワイとか行ったりできるの?」と、北朝鮮に関してはギモンだらけの香取編集長。そこで今回は、そんなギモンの数々を徹底検証!
遅々として進まない日本との国交正常化。さらにアメリカも「悪の枢軸」と断定。では、そんな北朝鮮と仲がいい国なんて存在するのでしょうか?北朝鮮と国交を結んでいる国は意外にも多く、なんと151カ国。ロシアや中国はもちろん、アジアやアフリカそしてEU各国も、フランスとアイルランド以外は国交を結んでいるのです。韓国とは休戦中のため、もちろん国交はなく、また、もうひとつの「悪の枢軸」、イラクとも国交を断絶しています。意外にも仲間の多い北朝鮮。しかし実は国交のない日本とも貿易では深いかかわりが…。北朝鮮にとって最大のお得意先、それは日本。全輸出の3分の1は日本向けなのです。日本が北朝鮮から輸入しているものは…まずは小泉総理がお土産でもらって問題となった「マツタケ」。そしてズワイガニ・アサリなどの食料品。また人件費の安さから洋服なども多く輸入されているのです。北朝鮮製はタグにDPRとかかれているのですが、中には表示されていないものも。日本で以前大人気となったフランスのある有名ブランド服。パンツなどはフランス製とうたいながら、実は密かに北朝鮮で作られていたということです。
日本は勿論、韓国でも多く見かける「茶髪」。しかし北朝鮮ではピアス・茶髪・刺青は一切禁止。外国人以外、街で見かけることはありません。ただし例外もあります。昼間から畑仕事につく子供たちの中には金髪のような髪をした子供が少なくないとか。しかし、これは染めている訳ではなく、たんぱく質不足から来るもの。栄養が足りないため、色素が抜け、金髪になってしまっているのです。北朝鮮では、黒々とした髪の毛はいわば豊かさの証。敢えて茶髪にする人はいないのです。しかし、そんな平壌でもパーマは大人気。今一番人気はストレートパーマだとか。
北朝鮮では、アメリカは最も憎むべき敵国。しかし、小学校4年生以上で1週間に1時間、中学・高校では1週間に3時間、英語の授業があるのです。つい最近まで、外国語といえばロシア語でしたが、最近では英語、そして日本語も人気だとか。そして教科書の内容には、やはり主体思想(チュチェ思想)が反映されています。例えばこんな内容の英文が…。
February 16 is the birthday of the great leader Marshal Kim Jong Il. On the morning we wish the great leader Marshal Kim Jong Il a long life and good health.
しかし、英語は外国人教師がほとんどいないこともあって、まだまだ水準が低いのが現状。そののレベルは「日本と並んでアジア最低」といわれています。しかし、スパイ大国だけあって、語学ができる人はかなりネイティブな外国語を喋るとか。ちなみに外国語大学の日本語の授業ではこんな内容まで…。
<先生>「午前様、とはどんな意味ですか?」
<生徒>「接待などで遅くなり、夜中過ぎに帰る事です」
全世界で当たり前のように使われている携帯電話。実は、今年の8月から平壌市内でも実験的に使われるようになりました。しかし、使えるのはごく限られた政府の要人だけ。庶民にとっては普通の電話すら高嶺の花で、およそ230人に1台しかないと言われています。そうなると、やはりインターネットはないでしょうか。いえ、平壌には1軒だけインターネットカフェがあるのです。高い塀に囲まれ外界からも遮断された異様な雰囲気のカフェ――ここではインターネットで全世界のサイトを見ることができます。しかし、利用料金は1時間なんと10ドル。これは平均月収の半分にも上る金額です。その上、当局の許可がもらえない一般の人は、この部屋に入ることさえできないのです。
テレビや冷蔵庫といった日本ではあたりまえの家電製品も、北朝鮮では一握りのエリートの家にしか存在しません。電化製品をいくつ持っているかがステータスの証なのだとか。
しかもそれらの家電、ほとんどが「made in japan」の中古品。新潟や舞鶴などから廃棄家電が運ばれているそう。「実は北朝鮮にある『核施設』。スイッチやパネル、ゴム手袋までこれらすべても秘密裏に手に入れた日本製」と指摘する専門家もいます。しかしこれだけ苦労して手に入れた電化製品も、たびたび起こる停電のため、故障が絶えないとか。電力不足が深刻な北朝鮮では、平壌の20階以上の高層アパートも、エレベーターが動くのは朝と夕の数時間だけなのです。
帰国した拉致被害者の皆さんが故郷で運転免許証を更新する様子が報道されました、北朝鮮で一般の人が免許を取るのはまず不可能。免許を持っているのは運転を職業としている人だけ。その運転手になるためには労働党などの推薦をうけ、さらに運転手養成所になんと1年間も通い、試験に合格しなければならないのです。そのため北朝鮮にマイカーはなく、すべての車は国有。利用は一部のエリートに限られており、当然交通量は非常に少ないです。
北朝鮮の絶対的存在、金正日総書記。北朝鮮では、家族や友人同士でさえ、金正日体制に逆らわないよう、お互いを厳しく監視し合っています。実に20人に1人が政府に任命された秘密情報員と言われ、その数、なんと100万人。しかし、中には勿論、今の政府へ不満を持っている人は多いとか。「集まりは禁止されている。しかしなにより食えないから不満には思ってるだろう。小泉訪朝の前にも実はクーデターが未遂であったといわれている」(専門家)。このクーデター、日朝首脳会談直前に、50人から200人の軍部の人間が金正日氏の暗殺を企てたのだとか。もちろん、計画にかかわった人物はすべて処刑されたと言われています。
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