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北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国について紹介するシリーズ第3弾。今回は「北朝鮮では一体どんな教育がなされているのか」がテーマです。
知られざる北朝鮮の教育には、ある徹底した独特の授業が組み込まれています。その授業とは…。
日本では、小学校・中学校合わせて9年間が義務教育。それに対して北朝鮮の義務教育は5歳から始まり、幼稚園で1年、小学校で4年、中学校で6年の計11年間となっています。特徴的なのは、その授業内容。国語・算数など、日本と同じ科目のほかに、金日成氏・金正日氏の業績を学ぶいわゆる主体思想(チュチェ思想)の教育がカリキュラムに組み込まれているのです。これは当然、幼稚園から始まります。金正日氏らを絶対的なものと教え込み、アメリカは「帝国主義者」、そして日本は「軍国主義者」、韓国は「敵」だと徹底的に説く内容で、毎日1時間は行われています。教科書に記された日本に関するくだりを紹介しましょう。「私たちは悪魔のようなあの日本人野郎を滅ぼして、祖国を取り戻すことができたのです。侵略者たちを追い出してこそ明るい世界がやってくるのです」。完全に日本は悪者として書かれています。また、この主体思想教育は普通の科目にも顔を覗かせます。例えば、中学3年生用の数学の教科書に出てくる例題。「敬愛する首領・金日成大元帥様と偉大なる金正日元帥様の懸命な指導により、新しく建設されたある貯水池の面積は3000町歩である。これが正方形だとすると1辺の長さは?」と、両氏を讃える言葉が…。
では、この主体思想教育は実際、どのようにして子供たちに教え込まれているのでしょうか?それは、ただひたすら「暗記」させること。その量は半端ではありません。小学校ではまず、「偉大な首領・金日成大元首様の幼いときにならって学ぼう足跡目録」を原稿用紙100枚分暗記。中学では、「偉大な金日成大元首様の革命活動足跡目録」を200枚暗記。これだけではありません。北朝鮮の人なら誰でも暗記しているのが、「党の唯一思想体系確立の10大原則」。これが原稿用紙160枚あるのです。このように北朝鮮の人々は、生涯をかけて、金一族の「偉業」を暗記し、その思想を骨身にまで染み込ませるのです。実際、この教えは徹底されていて、金正日氏のことはたとえ家族や友達との間でも「敬愛する将軍さま」と呼びます。もし、呼び捨てにしたことがバレたら即、政治犯。中には家族に密告され、警察に連行されるケースもあるそうです。
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