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SmaSTATION!!特別企画「みんなが知りたい 映画のギモン」
1895年、フランス・パリで後の映画界に影響を与える作品が発表されました。フランスの実業家、リュミエール兄弟が作り上げた世界初となる映画『汽車の到着』です。あれから、100年以上がたった2008年。アメリカでは年間500本もの映画が製作され、全世界の映画興行収入は258億2000万ドル、およそ3兆円にも上るまでに。日本でも、毎年およそ400本の映画が製作され、洋画とあわせ年間800本もの映画が公開されています。そんなふうに身近になった映画でも、ふと疑問に感じることは少なくないはず。そこでスマステーションでは、映画にまつわる数々の疑問を徹底解明します。

映画のギモン(1)「映画の入場料1800円はどうやって決まってるの?」

日本では全国ほとんどの映画館で新作は1800円、均一料金となっていますが、これは、一体なぜなのでしょうか? 実は戦前、映画館によってバラバラだった入場料が、第二次大戦中、国により価格統一が行われたのです。その後、価格設定は自由化されましたが、その名残で、横並びの状況が続いているのです。


映画のギモン(2)「原題と邦題が違うのはなぜ?」

映画の邦題を決めるのは、映画を海外から買い付けてくる映画配給会社。原題をそのまま使うこともありますが、内容をよりイメージしやすくするために、日本独自のタイトルをつけることが多いのです。例えば、ビビアン・リー主演の名作『Wa terloo Bridge』(直訳すると“ウォータールーの橋”)の邦題が『哀愁』といったように、橋の名前にピンと来ない日本人のために作品のイメージから名前が付けられることが多いのです。ほかにも、『Bonnie and Clyde』(ボニーとクライド)が、『俺たちに明日はない』、『Sleepless in Seattle』(シアトルの眠れない男)が『めぐり逢えたら』、『The Italian Job』(イタリア流の強盗)が『ミニミニ大作戦』『an officer and a gentleman』(将校と紳士)が、『愛と青春の旅立ち』といった具合です。

では、ここでクエスチョン!

原題が『first blood』…直訳すると「最初の出血」。これは、1982年に公開された、誰もが知っている、超人気アクション映画です。さて邦題は何でしょう?

正解は…『ランボー』

原題の「first blood」という言葉は、劇中の「They drew first blood.」「やつらが先に手を出したんだ!」というセリフから引用されたものですが、日本人には分かりにくい為、主人公の名前「ランボー」が邦題としてつけられ、大ヒットとなったのです。続編では、日本での好評を受け、アメリカでの公開タイトルも『RAMBO』となりました。


映画のギモン(3)「字幕は誰が書いてるの?」

邦題と並んで、洋画には欠かせない…字幕。字幕を翻訳するのは、映画翻訳家という特殊な専門家で、その人数は全国でわずか20数名といわれているいます。短い時間では読める文字数も限られるため、その翻訳には特殊な技術と才能が必要となるのです。ちなみに字幕の1行は縦の場合、10文字まで、横なら13文字まで、秒数による文字数も決められています。そんな苦労から名セリフが生まれることも。名作『カサブランカ』の有名なシーンにあった“Here‘s looking at your kid.”というセリフ。 直訳すると「君を見つめられることに乾杯しよう」というものですが、これが翻訳家の腕によって「君の瞳に乾杯!」という名セリフになったのです。


映画のギモン(4)「最大のヒット映画ってなに?」

歴代の興行収入1位は97年公開の『タイタニック』。総収益は18億3416万ドル(日本円で約2109億円)です。最も多くの人が見た映画は1939年公開の大作『風とともに去りぬ』。観客動員はなんと20億人と言われています。それではここで、映画にまつわる数々の記録の一部をご紹介しましょう。

Q:映画制作費の最高額は?
最高額の制作費を投じて作られた映画は2006年公開の『スパイダーマン3』。2億7000万ドル(約300億円)。ちなみに興行収入は3億365 0万ドル(約360億円)。見事に制作費を回収し、あと3本の続編の制作もほぼ決まっています。

Q:エキストラが一番多い映画は?
最も多くのエキストラが出演している映画は、1982年のイギリス映画『ガンジー』。約2分間の葬式のシーンのために集められたエキストラは、何と30万人! ちなみにこのとき、観衆のギャラは一人78セント・約90円だったといいます。

Q:最もギャラの高い俳優は?
ギネスブックに登録されているのは、アーノルド・シュワルツェネッガーが『ターミネーター3』で受け取ったとされる3000万ドル(約33億円)。しかし、最近では出来高払いとして、興行収入の一部を受け取る契約を結ぶスターも多く、実際の最高額は、さらに高いと予想されます。

では、ここでクエスチョン!

『マトリックス』で大ヒットを飛ばしたキアヌ・リーブスは、続編『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・エボリューションズ』の2本で有利な契約を結び大金を手にしたといわれていますが、続編2本の出演で彼が得た金額は合計いくらでしょう?

正解は…3億3300万ドル(約366億円)

出演料2500万ドル・約27億5000万円に加え、興行収入の15パーセント、さらにDVDやゲームの売り上げの一部を受け取る契約を結んでいたといわれています。

Q:よく見かける“全米ナンバーワン”って本当?

洋画の宣伝でよく見かける「全米ナンバーワン」の文字。どうしてこんなにもたくさんのナンバーワン作品があるのでしょうか。「全米ナンバーワン」の根拠となっているのは、週末 金・土・日の興行収入を集計した週末興行収入ランキング。毎週ごとにランキングが発表されるので、1年間で30本から40本の「全米ナンバーワン」映画が生まれているのです。そして、さらに重みのある「全米歴代ナンバーワン」の文字。しかし、これも不思議とよく見かけます。実は、そこにはあるからくりがあるのです。

全米歴代ナンバーワンの6作品をご紹介しましょう。

■『タイタニック』
文句なしの全米歴代興行収入ナンバーワン。公開期間中のチケット売上げの合計が歴代1位でした。

■『スパイダーマン3』
2007年公開のシリーズ第3弾も全米ナンバーワン。
公開初日の歴代興行収入と公開した最初の週末、金・土・日曜日の興行収入で歴代1位を記録。

■『ヘアスプレー』
ミュージカル映画のオープニング記録で歴代1位。

■『トゥームレイダー』
アンジェリーナ・ジョリー主演の同作は、女性主演映画としては、オープニング記録で歴代1位。
■『トランスフォーマー』
水曜日公開の映画として初日興行収入歴代1位を記録。

もう、おわかりですよね? 絶大な宣伝効果のある、「歴代全米ナンバーワン」という冠を得るために、いろいろな切り口で記録が調べられ、数々の「歴代全米ナンバーワン」作品が生まれているのです。


映画のギモン(5)「予告編って誰が作っているの?」

映画の予告編を作っているのは映画監督…?ではないのです。予告編は、専門の会社が作っています。ロサンゼルスで予告編を作るアルケミ・エンターテインメント社では、映画製作会社からの依頼を受け、年間20本以上の予告編を製作しています。


映画のギモン(6)「映画館で見かけるこのマーク、いったい何?」

映画の本編上映前に流れるこの映像、必ずといっていいほどあるこのマーク、これは一体何を意味しているのかご存知ですか? これは上映される映画が、アメリカのドルビー社の音声システムを使用しているという表示。このマークがあると映画ならではの臨場感あふれる音響を楽しめる、ということを表しているのです。ちなみにこのドルビー方式で最初に上映された映画は『時計仕掛けのオレンジ』です。

では、ここでクエスチョン!
ドルビーのほかに、やはり本編上映前に映し出されるTHXと書かれたこの映像。これは、何を意味する表示でしょう?

A.映画館の映像、音響の性能の良さ。
B.最新のCGが使用されている作品。
C.全米映画俳優組合(SGB)が関わっている作品。


正解は、A.映画館の映像、音響の性能が良さ

THXは音響・映像に関する厳しい審査をクリアした映画館を認定する基準で、ジョージ・ルーカスが設立したルーカスフィルム社が設定しています。ちなみにTHXの名前の由来は、ジョージ・ルーカスのデビュー作『THX1138』からとったと言われています。では映画を見るとき、一番いい席は一体どこなのでしょうか?

専門家の答え
「映画館を作るうえで音響の設定をするポジションがあるんですが、前から2/3程度の位置の中央付近が一応そういう設定をしたりする場所になってるんですね。一般的にはその2/3の中央位置が一番良い席だと言われていますね」


そして映画館で目にするマークにはこんなものも。「R−18」などのレーティング、つまり年齢制限のこと。これは映倫、映画倫理委員会が定めているもので、現在日本では、4段階の年齢制限が設定されていて、厳しい順に…

「R―18」:18歳未満入場禁止
「R−15」:15歳未満入場禁止
「PG−12」:12歳未満は親の同伴が適当
一般映画:規制無し

となります。

昨年、この年齢制限がある物議を醸しました。2 007年に公開された南アフリカ映画『ツォツイ』。不良少年がひとりの赤ん坊と出会うことで、命の大切さに気づくというこの映画は、アカデミー外国語映画賞にも選ばれましたが、未成年者の殺人シーンがあることなどが問題となりR−15指定での公開となりました。ところが、一部からは若者にこそ見る価値がある、という声もあがり、映倫の審査方法に対し疑問が投じられました。配給会社の日活は、映倫に対し再審を求めたが、結局審査は覆りませんでした。


映画のギモン(7)「お客さんがいなくても上映するの?」

映画館が上映を行うのは、もちろんお客さんに見せるため。では、観客がひとりもいない場合、上映は行うのでしょうか? TOHOシネマズでは、映写ランプの劣化を防ぐため、観客のいない時は上映を中止しているそうです。そういった人気のない映画の打ち切りを決定する場合は、映画館が配給会社と相談のうえ決めています。逆に人気のある映画を延長する場合も同様です。ちなみに、公開が延長されロングランヒットを記録した有名な映画は、1989年に公開された『ニュー・シネマ・パラダイス』。東京の映画館で単館上映され、通常1ヵ月未満の公開が多いなか、なんと40週のロングランを記録。観客動員27万人と単一映画館での記録を残しました。




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