ジカイヨコク
トップ
トップニュース
トクベツキカク
スマデータ
シンゴ5
ヘンシュウコウキ
スマギャラリー
バックナンバー

スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP
ストリングス

トクベツキカク
BackNumber
『田村正和VS香取慎吾 スペシャル対談!』
今夜のゲストは日本が生んだ永遠の二枚目スター・田村正和さん。テレビドラマでは端正な顔だちで女性を魅了し、時にはコミカルな役もこなす正和さんは、その一方で、私生活はベールに包まれています。業界内にはいつしかこんな言葉が囁かれ始めました。それが『正和伝説』。そこで今夜は、普段めったにテレビでは語らない正和さんを香取編集長が直撃!14年ぶりの出演となった映画最新作『ラストラブ』の撮影秘話はもちろん、偉大なる父親、知られざる私生活、更に『正和伝説』の真相にも迫ります!

日本を代表する永遠の二枚目スター・田村正和さん。そのニヒルでクールな佇まい、そしてミステリアスな存在感は、多くのファンはもとより、共演者をも魅了してきました。そんな彼は一体どんな人生を歩んできたのでしょうか?正和さんが生まれたのは、1943年8月1日、京都府右京区。父は、映画界のトップスターにして伝説の俳優・阪妻こと、阪東妻三郎さん。兄は、去年5月、脳梗塞でこの世を去った田村高廣(たかひろ)さん、そして弟は田村亮さんと、四兄弟のうち、正和さんを含め、3人がのちに俳優デビュー、「田村三兄弟」として日本の芸能史に名を残すことになります。 そんな芸能一家に生まれたサラブレッド、正和さんの育った環境は、全てが規格外。なんと自宅の敷地面積は1000坪以上。そこに巨大な屋敷が建ち、庭先にはテニスコートが二面、さらには川まで流れていたといいます。しかも現在の東映京都撮影所は、阪妻プロの跡地・・・その繁栄振りがうかがえます。そこで気になるのは正和さんの幼少時代。一体彼はどんな少年だったのでしょうか。


田村亮さん
「よく面倒を見てもらった。優しかったですよ。でも時にはレスリングみたいな取っ組み合いの喧嘩も。ごく普通のそこらじゅうにいる兄弟でしたよ。中学の時なんか、同級生の女の子が、正和さんが駅で歩いてたよ!とか、わざわざ言ってくる。歩いてても不思議はないんだけどいちいち僕に報告してくるほど、ファンみたいな子達がいっぱいいた」


そんな彼が俳優を志したのは小学校のとき。9歳で父を亡くした正和さんは、その跡を継ぐことを自ら決意。そして1961年、高校在学中に『永遠の人』でスクリーンデビューを果たします。その後、映画俳優として数々の映画に出演。1960年代だけで34本の映画に登場するも主演を務めたのはわずか6本と、映画では父や兄ほど成功をおさめることができませんでした。ですが、ナイーブでクールなその二枚目青年をテレビ界は放ってはおきませんでした。1960年代後半からテレビドラマに出演しだすとその才能は一気に開花。そんな正和さんの人気を不動のものとした時代劇が『眠狂四郎』です。多くの女性をトリコにしたこの狂四郎は当時「憂愁(ゆうしゅう)の貴公子」と呼ばれ一世を風靡したのです。これを期に、以降も二枚目俳優として様々なテレビドラマに主演。その後の大活躍ぶりは誰もが知るところでもあります。

うちの子にかぎって

1984年TBS系で放送。自由奔放な子ども達が次々と騒動を起こす学園ドラマ。生徒達に振り回される教師を当時41才の正和さんが熱演し話題に。

パパはニュースキャスター

1987年に放送。いきなり3人の父親になるというホームコメディー。最高視聴率24.8%を記録。

古畑任三郎

約10年間に渡り計42回放送。1999年の年始スペシャルにはSMAPが実名で登場し、32.3%という驚異的な視聴率を記録した。

協奏曲

1996年放送。SMAPの木村拓哉さんと連続ドラマ初共演を果たした。


デビューから47年――正和さんが一貫して貫いてきたものとは、二枚目俳優としてのスタンス。

田村亮さん
「兄貴はオフでもやっぱりファッショナブル。きちっと着てるんですよね。座ってる姿も、僕の前でもやるってことはやはり気になってるのかな。カメラ向けられてこうやるのは分かるけど、あれずっと家族にもああやって作ってたら人間疲れちゃうと思うのね。疲れても徹底してるのか、あるいは実際自分がそういう姿なのか、それは僕にも分からない。兄弟といえど。本人に聞くしかない。僕が聞きたいくらい」


決して私生活を明かそうとはせず、そのプライベートはベールに包まれたまま。正和さんは24時間、いつでもどこでも田村正和なのである。そのためか、正和さんにはいくつもの伝説が存在します。

久本雅美さん
「とにかくNGを出さない」





角野卓造さん
「セリフは完璧に入ってますね」





アリtoキリギリス 石井正則さん
「テスト前は難しいなって冗談めいたことを言ってたんですが、本番になって
 ピタって決まるんですよね」



更に私生活においても数々の伝説が存在します。果たしてそれらの真相はいかに?!

香取:さあ、今日は田村正和さん。お話したいことお聞きしたいこと、 もう沢山あるんですが、どこまでボクは頑張れるのか、乞うご期待!
田村:あ、こんにちは。
香取:よろしくお願いします。
田村:久しぶり。
香取:すごく久しぶりです。
田村:何年ぶりだろう。
香取:何年ぶりですかね。今日はお越し頂いて、お時間頂いてありがとうございます。
田村:とんでもないです。
香取:ホントに信じられません。
田村:どうして?
香取:来て頂けてお時間が沢山頂けて、色々とですねお聞きしたいことがあるのですが平気ですか?
田村:どうぞ聞いて下さい。
香取:はい。

14年ぶりの主演映画『ラストラブ』

香取:映画、14年ぶりの映画出演なんですよね?14年は長いですよね?それで14年の前は『子連れ狼』で、その前は13年・・・。
田村:あぁ、そうですか。
香取:はい、それで色々今までの田村さんの映画出演作を見させて頂いたら、その前は2年おきくらいに映画をやっていて、もっと前になると1年に6本ぐらいやっている。
田村:ほんと?
香取:はい。
田村:なんでそんな事調べたの?
香取:いやいや、色々お話を聞こうと思って。その後でも、13年空いて『子連れ狼』でそれから、、、
田村:あのね、僕ね、映画出身なの実は。
香取:はい。
田村:で、映画で失敗してるわけ。
香取:はい。
田村:だから、どうしても映画の仕事といったらちょっとこうなるわけ。
香取:失敗というのは?
田村:あのね、うちの親父知ってる?
香取:もちろん。
田村:名前くらいは知ってるでしょ?あの頃の阪妻のね、親の七光り、すごいものがあってね。こんな何の基礎も出来てないさ、若い男の子、息子だって言うだけでね,その男のために4、5本主演映画を用意してくれたわけ。で、何も出来ないわけね。ことごとく当たるわけないでしょ?で、期待に応えられなくて。だから、その頃きっとやけになって一杯やってたんじゃないかしら?で、テレビの世界にしてね、テレビで色んなこと教えてもらったり育ててもらったり…。映画は嫌いって言うんじゃないんだけど、テレビドラマが好きなの。テレビドラマの現場の方が、僕には向いてるような気がするのね。

俳優を目指したきっかけは?

香取:田村さんは役者、俳優を目指すようになったのは、お父さんの影響はあるのかな、と。
田村:それだけ。僕が小学校の頃だと思うんだけど、誰かに継いでほしかったみたいなの。
香取:お父様はでも10歳くらいの時にお亡くなりになって。
田村:9つの時。で、長男は貿易のことをやってたんで、興味なかったわけ。で、僕はその頃言ったらしいのね。「親父と同じことやりたい。」って。
香取:9歳くらいの頃にですか?
田村:そう。もちろんわけわかんなくね。なんとなくね。
香取:お父さんの影響…それを胸に。
田村:もうちょっと分かるようになってからね、自分の人間とかね、向いてるか向いてないか適性が 見られる年になってからやるんじゃなくてね、そういう状態で選んで、それからずっときてるから、 さっきの映画の話じゃないけれど、そういう期待に応えられないような仕事もしちゃったしね。
香取:お父さんにもっと…。
田村:長生きしてて欲しかった。そしたら、我が家の組み立てが大分違ったと思うのね。やっぱり男親っていうのはすごいと思うんだよね。
香取:お父さんがもし長生きしてても、俳優をしていましたか?
田村:まず長男はしてないと思う。他の兄弟もしてないから、僕はやってると思うよ。ただ、もうちょっとしっかりした俳優になってたと思うけどね。やっぱしね、男親がいるってやっぱいいと思う。強い人間になれる。やっぱり女親だけだと、どっか甘さがでてしまうんじゃないかなと。まさに僕なんかそうだと思うし。
香取:芝居をしていて、その10代20代の頃に何か不安になったり、先が見えなくなった時に、お父さんがいればお父さんに聞いてみたかった質問とかってあったりしますか?
田村:というかね、僕と同じような状態でこの世界に入ったのが北大路欣也さんとかね、お父様はこないだまで生きていらっしゃったわけね。そういうのを見てるとね、うちの親父は何で早くいなくなっちゃたんだろうってそういう気持ちね。もっと、せめて学校出て、それで仕事やり始めた頃までね。何か先が見えてくる頃までいてくれて、指導してほしかったなって思って。そういう気持ちはある。
香取:でも田村さんの、いまボクは30歳なんですけど・・
田村:あぁ、そんなになった?
香取:はい。SMAP全員30台になりました。いま30歳なんですけど、田村さんの映画を見たいですね、もっと。
田村:うん、そうですか。
香取:と言う思いに、今回見させて頂いて、更になりました。
田村:どうもありがとうございます。

ラブストーリーとコメディーはどちらが好き?

香取:あの、今回の『ラストラブ』のようなラブストーリーと、コメディー、ホームコメディー、お好きなのはどちらですか?
田村:いや、どっちが好きってことはないですね。ただもう、ちょっとコメディーをやり尽したな,やり過ぎたなってところにこの話頂いたからタイミングとしては良かったな。
香取:あの、一番最初に、『うちの子にかぎって…』。
田村:知ってる?知らないでしょ?生まれてないでしょ、まだ。
香取:生まれてはいますね。
田村:あれがきっとなんかコメディーに目覚めたって言うかね、きっかけになった作品じゃないかしら。
香取:最初それを見た時はいかがでしたか?
田村:いや、そうじゃなくてね、あれ6チャン(TBS)だったんだけれども、八木(康夫)プロデューサーがね、その頃若くて、新進プロデューサーシリーズって言うのがあって、4時ごろだったかな夕方の、で、毎日やってたんですよ。それを見てて、その中のひとつが『うちの子にかぎって…』だったの。で、他の俳優さんも出演なさってて、「面白いドラマだなぁ。若いのはこういうの作るんだぁ」って思って見てて。それを持ってうちに訪ねて来たわけ。それで、「こういう物を創ろうとしているんですけどどうですか?」「それ見たよ。すごい面白かったよ」って言って。「やろうやろう」って、それでやったわけ。だから全然抵抗も無く自分でやりたいと思ってやったよ。
香取:えー、そうなんだぁ。コメディーとか好きなんですか?
田村:どっちかと言うとコメディーを見るのはね、コメディーよりもこうなるような映画の方が好きだけどもね。
香取:でも『うちの子にかぎって…』は見て面白いと思ったものが、来たっていう出会いだったんですね。
田村:そうだよ、まさに出会いだね。それからもう色んなドラマを八木プロデューサーとはやったからね。ホントにまさにいい出会いだったなぁと思ってる。

古畑任三郎誕生秘話

香取:あと、田村さんと言えば先程から少しお話が出ていますが、SMAPと勝負させて頂いた古畑任三郎。古畑の時には三谷さんの台本を読んで決めたと。
田村:それもそうなんだよ。
香取:その前まではする気は無かったというか、お話だけの段階ではまだそこまで気持ちはまだ?
田村:そう、なんか、その時は刑事ものはやらないよ、みたいなことを言ったマネージャーがいましてね、その辺にいるんじゃないかしら。石原(隆・フジテレビ)ちゃんって知ってる? 彼と会って、1冊本読ませてもらってこれがまた面白かったわけ。で、是非やらせて下さいってことでやったわけ。
香取:SMAPで古畑任三郎vsをやらせていただいたんですが、その時にボク、みんなが集まってるなかで遅刻をしてしまったんですよ僕は。
田村:そうだったっけ?
香取:それで「すいませんでした!」って言って、席についたら本読みなのに台本を持ってきてなかったん ですよ。台本まで遅刻してしまって。それでスタッフの方がそっと渡してくれたということがあって ボクの中ではもう…本当あの時はすいませんでした。
田村:全然知らなかった、それは。
香取:知らなかったですか?言わなきゃよかったですかね?
田村:ハハハ。

映画とドラマの違い

香取:映画とドラマの違いってのは何ですかね?
田村:まぁ、ご存知だと思うけど、早いじゃない?テレビドラマって言うのは。カメラの数も多いけどもね。映画は画面大きい分時間かかりますよね、そこに違いがあるし、ただね、今度思ったのは当たり前のことなんだけれども、連続ドラマって言うのは3ヵ月の間に台本は11本、次から次から来る わけじゃない?で、映画は2ヵ月の間に1冊じゃない?そういった意味でなんか、ワンシーンワンカットになんか執着できるなあっていうような良さ、悪い言葉で言えば楽さを感じた。あの連ドラの凄さってのは…。
香取:ええ、もうすごいですね。
田村:大河ドラマで大変だったでしょ?
香取:・・・はい。
田村:三谷幸喜、本遅いでしょ?
香取:あの時はでも…あの時は三谷さんは相当こう・・・。
田村:あ、そう。じゃあ局によって使い分けるわけだ。
香取:いやいやいや。
田村:古畑の時は遅かった。
香取:本を読んで笑ったりすることって、ボク無いんですよ。本だったり、漫画を読んでよく笑える人いるじゃないですか?こう、「くすくすくす」とか。それが、三谷さんの台本を読んで初めてボクは家で声に出して笑って、「あぁ、ボクこの人好きだ、これは是非やらせて頂きたい」とかっていう風になったんだと思うんですけど。
田村:僕も本を読む度に笑ってた。おかしいよね、あの人。
香取:面白いですね。本を読みながら、ひっかけられてる自分がいるみたいな。
田村:そうそう。どっからわいてくるんだろうね。あんな顔して。
香取:あんな顔して(笑)。

視聴率は気になる?

香取:あの、視聴率のことって気にしますか?田村さん。
田村:そりゃそうでしょ。
香取:しますか?
田村:うん。やっぱしね、舞台立ってお客さんの入りを気にするし、我々もテレビでもね、視聴率がいいってことはたくさんの人が見てくれてるんだから…そりゃあ気にしますよね。
香取:視聴率は…連ドラとかをやっていると、放送が始まってからの収録になると、視聴率が分かって、あまりよくなかったりした時の次の日のスタジオの空気とかすごいですよね。
田村:いやっ。みんな元気よ。それが辛いよね。元気にしようっていうのが見えるわけよね。自然に出てくる元気じゃなくてね。それが辛いよね。
香取:わかります。視聴率を聞いてなかったままスタジオに行ったら、「あれ?なんか皆いつもより元気だな」思ってたら、視聴率が悪くて、だからみんな元気なんだと…。

田村正和伝説!

香取:この芸能界の中に、たくさんの田村正和伝説があるんですが、それの真相をお聞ききしなければいけないんです、ボク。あの〜、撮影の現場に台本を持ち込まない?
田村:いや、持ち込む。
香取:持ち込ますか?持ち込みますか。はぁ〜よかった。自分の台詞はもちろんですが、相手の台詞まで全て覚えて来る?
田村:いや。まぁ、ざっと覚えるけれども。
香取:ざっと。まぁそうですよね。自分が言ったときに、相手がなんというか。それを、自分の台詞もそうだけれども、相手が言う台詞も全部覚えてきている、という風に聞いた事があるんですが。そんなことないですよね?
田村:ないですね。次は?
香取:NGは絶対出さない?
田村:あぁ。あんまり出さないね。
香取:あまり出さないですか?
田村:うん。
香取:NGをもし自分がしてしまった時というのは、普段あまりないご自分としては、「やっちゃった…」っていう感じはありますか?
田村:それはあるし、結構ね、セリフNGよりもね…最近、集中力?そういうのが年取るとさ、希薄になるんだよね。
香取:集中力が、、、
田村:そういうことないでしょ?若いから。ガッてなるから、なんか台詞しゃべりながら、ちょっとそれが気になったりとか、他のことがぴゅって入ったりとかって。ない?そんな事?
香取:あまりないですね。
田村:でしょ。僕もなかったの。最近ちょっと、しゃべりながらここにいる人が気になったり、派手な服着てる横の人が、とかね。そういうのが集中力…とんと跳んじゃうわけね。 そういうときのNGは最近出す。
香取:ボク、本当に本番寸前まで台本を見ていたりするんですけど。
田村:それはみんなそうでしょ。それはね、きっと余裕があるんじゃないかしら。
香取:余裕がある?
田村:僕なんかもう駄目。「ランスルー入ります!」っていうときにはもう、しっかり入ってないとね。それから、台本見たりしてたら、もう駄目。
香取:もしボクが共演させて頂いて、ランスルーの寸前でボクがずっと台本を読んでいたら、ボクのことを 田村さんはどう思いますか?ボクは正直に言います。もし田村さんと共演させていただいたら、普段のボクとは違うボクでやってしまうと思います。
田村:どういう事?
香取:ランスルー、カメリハの時までに、そんなこと今までしたことないぐらいに台詞を全部入れてきます。
田村:ホント?
香取:はい。
田村:じゃあ、是非今度やりましょう。
香取:3回くらいは、ランスルーでも読んじゃうかもしれないです。あとですね、まだまだたくさん田村正和伝説が…。
田村:そんなにあるの?
香取:お芝居以外では、人と一緒にご飯を食べないと聞いたことがあるんですが…。
田村:あぁ、控え室で食べるから。
香取:撮影中とかに、スタジオでとかでも。
田村:食堂行って食べたりしないからじゃないかしら。
香取:部屋で食べるんですか?控え室で食べるってボクと一緒です。
田村:そうでしょ。
香取:ボクもあんまり食堂行ったりとか、共演者の方が皆で「よーし。昼飯だ。どっか行こうぜ。」って言っても、「ボク、大丈夫です。」って言って、部屋でひとりで食べますね。
田村:僕もそう。
香取:一緒ですね。
田村:一緒ですね。
香取:慎吾伝説…。おそば屋さんでひとりで食べるときに、周りにあまり人がいないようにおそば屋さんを貸切にしたっていうのも聞いたことがあるんですが。
田村:嘘だよー。そんなことするわけない。
香取:嘘ですか?それは嘘ですか?
田村:嘘。嘘。
香取:よかった、これはっきりして。これは、結構ボクの中でも凄いなと思ったんですけど。
田村:まさか!
香取:それはないですか?
田村:ないない。
香取:伝説…嘘です。そば屋でひとりで食べるための貸切りは嘘です。田村さんの伝説が生まれるっていうのは、本当にこうイメージであったり、普段の田村さんが全く見えないからそういう噂や伝説が生まれると思うんですよ。
田村:そうかもしれないですね。

田村正和の私生活

香取:そこでなんですが、普段何をしてますか?
田村:どこで?
香取:プライベートであったりとか…まずじゃあ、車の運転はしますか?
田村:うん。
香取:しますか、ご自分で。もう、車を運転してる姿が想像できないです。あんまり。
田村:ちゃんとハンドル握って。
香取:はい。古畑ではあれですけど、自転車乗りますか?
田村:乗る。
香取:普段、自転車に乗って、家を出まして、出発してへの行き先はどこに?スーパー行ったりとか?
田村:要するにこう、運動のために。
香取:運動のための?
田村:商店街から離れて逆のほうへ。
香取:商店街から離れて、きれいな景色の中の公園を走ったりとか。
田村:そうそう。
香取:ひとりの時間ってありますか?
田村:ずっとひとりですよ。家では。
香取:家を出て、ひとりでお買い物に行ったりとか。
田村:あぁ、そういうひとり?いや、ほとんど家にいるんだな。
香取:家にいますか?お酒を飲んだりとか?
田村:うん。お酒、毎晩。
香取:毎晩ですか?
田村:結構お酒を飲まないと眠くならないみたいなところがあるからね。
香取:何のお酒を?
田村:ビールが好き。
香取:ビールが好きですか?僕もビールが好きです。
田村:ほんと?ビールおいしいよね。それでもうちょっと飲みたかったらワインとか。
香取:もう田村さんはウィスキーとかをこうなんか大きい氷で家でもコローンってやってる感じですね。
田村:ビール。ぐっと。
香取:ビール。
香取:趣味って何なんですか?田村さんは。。
田村:よく聞かれるんだけどないんだよね。
香取:これっていうのはないんですか。今回映画でサックスをやってみて、サックスが趣味になった?
田村:いや、もうやめました。
香取:早いですね。
田村:ある程度は吹けても、さらに他の人たちと一緒に吹けるようになる、演奏できるようになるまでは大変でしょ。よっぽど時間作ってやらないとね。やるんだったらそこまでいきたいじゃない。
香取:趣味は何なんですかね?
田村:ホントに何にもないんだよね。今度探しとくわ。
香取:自分で料理とかしますか?
田村:料理できない。
香取:できないですか。
田村:後片付けとかちょっと手伝ったりするけどもね。
香取:インターネットとかやりますか?田村さん。
田村:全然だめだね。
香取:やらないですか。
田村:携帯電話もね、持ってるんだけど、ずっと家に置いたままだしね。だから、携帯である必要がないわけよね。
香取:携帯をしてなく家に置いてある。
田村:そうそう。
香取:携帯の家電話。
香取:本を読んだりはしますか?
田村:本は読みますね。僕はあれが好きなのよ。歴史上の人物の小説。
香取:ボクも好きです。
田村:おもしろいよね。あれ読んだ?聖徳太子。
香取:聖徳太子ですか?読んだことないです。
田村:おもしろい。大分昔だけどね、読んだ。あぁ、こういう人なんだって。聖徳太子から始まって家康まで読んだから、だいたいもう読んだんだけどもね。いまは、時代劇小説読んでるけど。
香取:聖徳太子から家康までの中で、ご自分でこれを何かお芝居にしてみたいなっていうのは?
田村:やっぱり魅力があるのは、信長。
香取:信長!へえ〜。
田村:あのエキセントリックな、信長。
香取:見てみたいですね。

田村正和とSMAP

香取:木村くんと草なぎは一緒にやってるんですよね?「協奏曲」と「じんべえ」。木村くんに対する印象というか、どういうイメージをもっていますか?
田村:そう「協奏曲」ね。その時ね、僕の車の中でね、ふたりで彼と話しててね。「木村君はお芝居が好きなの?歌が好きなの?どっちやりたいの?」って聞いたことあるの。そしたら彼はね、「お芝居です」って言ったよね。だからいま思うととんでもないこと聞いた。彼は本当に歌やってお芝居やってすごいじゃない。昨日も物まねやってすごいじゃない、SMAP。何でも出来る人だね。色気っていうのは、男の色気ってのはその頃からあったけども、最近特に年取ってというか、年輪重ねて更に男らしさがしっかりでてきたしね。素晴らしいと思うよ。
香取:「じんべえ」で共演した草なぎ剛は…。
田村:草なぎ剛もね、映画、あのほら、「黄泉がえり」とか観たけどいいお芝居するね。「じんべえ」のときはまだかわいかったけども。
香取:はい。もう「じんべえ」の頃は「もう毎日緊張してる」って言ってました。
田村:本当に?
香取:はい。
田村:懐かしいなあ。
香取:他3人、ボクも含めて、ゴローちゃん、リーダーの中居正広…。
田村:稲垣くんは、朝、朗読してるじゃない。
香取:「忘文」っていう番組ですか?
田村:ポストがあったりしてね。あれ彼にぴったりの番組だよね。よくぞプロデューサー、彼であの企画をつくったなと思うよ。
香取:もうゴローちゃん泣いて喜びます。
田村:あれ凄くいい。なんか。
香取:朝早い時間ですよ?
田村:起きてるよ、その頃は。
香取:起きてますか?何時ごろ寝るんですか?田村さんは?
田村:(寝るのは)12時、1時くらいかしら。(起きるのは)そうね、5時ごろかな?
香取:起きてつけてゴローちゃん見てますか?
田村:そう。毎回見てるわけじゃないけど。
香取:本当喜びます。ゴローちゃん。
田村:中居くんはね、色んなジャンルで大活躍だしね。今度も素晴らしいドラマやるんでしょ?フランキー堺さんがなさったね。
香取:映画ですね、今度。
田村:楽しみね。あれ映画?
香取:映画みたいです。
田村:ああそう。楽しみだよね。それでもちろん「新選組!」も拝見しましたし。昨日のスマスマも見たし。色んなジャンルで大活躍で。本当、こんないいバランスのとれたグループ、それぞれがそれぞれを活かした活躍をしてる、後にも先にも出ないんじゃないかしら。SMAPみたいなグループはね。本当これからますます楽しみですよ。
香取:ありがとうございます。

もし共演するとしたら…

香取:もし田村さんとボクが共演するとしたら設定はなんですかね?
田村:なんだろ?あの映画見た?アル・パチーノの、退役軍人の話。「セント・オブ・ウーマン」。若い青年と一緒にねニューヨークへ最後の旅、死ぬ前に、死に場所を求めてかな?ニューヨークを旅するわけね。いい話だったけど。そういうの。
香取:是非、是非そういう話をどこかのプロデューサーさんが持ってきてくれないといけないんですね。舞台とテレビだったらどちらが好きですか?
田村:舞台は・・・嫌いでしたね。
香取:へー。
田村:やっぱり我々、一回した芝居ってしたくないじゃない。「はい、OK」でもう二度とそのセリフはしゃべりたくないというのあるじゃない。僕の芝居を見た人皆、要するに僕は、周りに出てくれてくださる俳優の方達はね、皆舞台の方たち。その人たちはとっても長いセリフをとってもしっかりときれいにしゃべってくれるわけ。僕は何が出来るかと言うと、せめて視覚に訴える。観ていいなあ、きれいだなあ、って視覚に訴えることしか出来ないわけよね。僕がいままでやってた芝居はそれなんですよ。
香取:今後演じてみたい役…気になっているものとか、いままでやりたくてもやれてない役ってありますか?
田村:僕ね、自分からやりたいと思ったことってないわけね。みんな、古畑もそうだし、自分から「こういう原作があるんだけども、これをぜひドラマ化してくれない?」とかそういう事言ったことない、プロデューサーがやらせてみたいと思ってくれて、それを受ける。だから、いまでもやりたい役はないしね。
香取:へえ〜。
田村:うん。だから、プロデューサーが田村でこういうドラマを作りたいとか、こういう役をやらせたいなと思ってくれなくなったら、それはもうやめる時だと思ってるからね。僕もそろそろ店じまいしてもいいかなって思ってるし。
香取:もうそろそろですか?
田村:そのくらいの年。知ってるでしょ?サラリーマンだったら定年だよね。
香取:いやいや、見たいです、いっぱい。
田村:そういう風にきたときは従うと。
香取:もし…もしも、店じまいをもししたらその後はどうなりますか?
田村:何もしない。
香取:いままでお話をくれていたプロデューサーに自分がなってみたいとか、監督…。
田村:そんなものなれるわけないでしょ。やっぱりプロデューサーとかディレクターっていうのはね、俳優と違ったね、もちろん才能もそうだろうけど、勉強してる人たちでしょうから、これから勉強するのは嫌だよ。
香取:そしたらもう何もしない。
田村:そうね。

主演映画『ラストラブ』

香取:舞台はニューヨーク、ラブストーリー、サックスプレーヤー。田村さんは、いままではサックスは・・・?
田村: いや、やったことない。
香取:見させて頂きましたが、サックスプレーヤーでしたよ。
田村:ホントに?それはどうもありがとう。
香取:サックスの練習ってのはどれくらいしたんですか?
田村:あのね、稲垣さんって言う、日本で一流のプレーヤーの方に教えてもらったんだけどもね、スケジュールの加減で8回しか出来なかったんですよ。
香取:8回ですか?!
田村:うん。それで家で、まぁ必死になってやりましたね。
香取:家でですか?
田村:うん。音が大きいでしょ?で、外に漏れないように、うちの一番奥の方に入ってね、やりました。
香取:あとニューヨークの街が…。僕ニューヨーク好きで、タイムズスクエアの道に座り込んでハンバーガー 食うのが好きなんですよ。
田村:あぁ、らしいね。
香取:こうなんか周りが本当にすごい勢いで動いてるじゃないですか?その中、自分は止まってるのが 好きなんですよ。
田村:あぁ、すごい上等なこと言うね。
香取:あ、そうですか?あれがすごい好きなんですけど、あまり行ったりすることが出来ないんですけど、あの『ラストラブ』を見させて頂いて、ニューヨークの街並みとかがすごく出てて、行った気になれました。
田村:そうですか。
香取:はい。『ラストラブ』、今回ラブストーリーと言うことで、伊東美咲さんと、歳の離れた女性との恋愛って言うのは…30歳くらい離れてるんですよね、今回。
田村:でも、歳はいいんじゃないかしら。離れてても、くっついてていても。まぁ美しいものを美しいと思う、醜い人間を醜いと思える、同じレベルでそういうことの方が大事じゃないかなと思うけどね。
香取:実際に撮影してる時の合間とかでの、おふたりの会話とかはどうでしたか?
田村:僕はね、『古畑』の時もさ、あんまりお話なかったじゃない?
香取:はい。
田村:スタジオであんまり出演者の方とね、お話することが…その余裕がないわけね。
香取:話したい気持ちはボクすごくあったんですけど。
田村:あぁ、ホントに?
香取:はい。そういう時話かけても平気ですか?
田村:平気ですよ。
香取:そろそろお時間が来てしまったみたいなんですが…。
田村:長かったね。
香取:いえいえ。最後に映画「ラストラブ」。見どころを…。
田村:団塊世代の男の、奥さんを死なせてその奥さんをずっと生涯愛し続けた純粋さ…ラストラブというのは奥さんとのラストラブをラストラブという風に位置づけてるところもあるわけね。そういうところも見て欲しいなあという気持ちはある。
香取:本当に楽しかったです。
田村:僕も楽しかった。
香取:いつかお芝居で共演させていただきたいなと。
田村:そうね。出来たら、楽しみにしてます。
香取:思っていますので、店じまいはまだしないでください。
田村:ちょっと延ばします。


田村正和さん主演映画!
『ラストラブ』

原作/Yoshi 監督/藤田明二
出演/田村正和、伊東美咲、森迫永依、片岡鶴太郎、高島礼子ほか
■丸の内ピカデリー2ほかにてロードショー

Copyright(C)2007
tv-asahi
All Rights Reserved.