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芸術の秋にふさわしく?重厚で難解な話題作から、驚愕のホラーまでがラインナップした今月の月イチゴロー。娯楽系作品がなかったこともあってか、「『ホステル』と『ワールド・トレード・センター』の両方を1週間のなかで見るのは重すぎる」と思わずイナガキさんももらしていました。そんなイナガキさんが気に入った、今月の1本とは?
イナガキベスト5
ブラック・ダリア
「最高です。後半の畳み掛けにやられました。演出、音楽、映像…すべてが良い。ヒラリー・スワンクの怪演ぶりもよかった」
【作品DATA】
2006年(アメリカ映画)
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、
スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンクほか
●TOHO CINEMAS六本木ヒルズほかにてロードショー
明日へのチケット
「気持ちよく見られました。人間の描き方にとてもリアリティーがある。主人公たちのその後が気になる…」
【作品DATA】
2005年(イタリア/イギリス映画)
監督:エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ 出演:カルロ・デッレ・ピアーネ、ヴァレリア・ブルーニ・
テデスキ、シルヴァーナ・ドゥ・サンティスほか
●渋谷シネ・アミューズほかにてロードショー
ワールド・トレード・センター
「人の美しいところしか描かれていない。9・11が題材でなくても成立するのでは?アメリカの描き方が気になった」
【作品DATA】
2006年(アメリカ映画)
監督:オリヴァー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、
マギー・ギレンホール、マリア・ベロほか
●日劇1ほかにてロードショー
アダム ―神の使い 悪魔の子―
「ロバート・デーニーロがこの役を選んだ理由は何なんだろう?新しさも、テンポ感も、緊張感も感じなかった…」
【作品DATA】
2004年(アメリカ/カナダ映画)
監督:ニック・ハム
出演:グレッグ・キニア、レベッカ・ローミン=ステイモス、
ロバート・デ・ニーロほか
●新宿トーアほかにてロードショー
ホステル
「良いところがない。存在すら認めない。タランティーノの作品、僕はダメです」
【作品DATA】
2005年(アメリカ映画)
製作総指揮:クエンティン・タランティーノ
監督、脚本:イーライ・ロス
出演:ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、
エイゾール・グジョンソンほか
●シアターN渋谷ほかにてロードショー


インタビュー イナガキゴロー 嫌だったら映画館を出ちゃうとか、そのくらい何も考えずに映画を見てみたい。
――「全体的に重かった」なんておっしゃっていた、今月の5本ですが。

そうね。重かったかなぁ。やっぱり、「ホステル」が疲れましたね。趣味の問題だから、いいんだけどね。でも、「ホステル」と「アダム―神の使い 悪魔の子―」は、除外かな、僕のなかでは。残りの3本はよかったです。

――その2本もジャンル的にはそうですが、最近は、ホラーものが多かったですね。

ホント、多いよね。昔は、レンタルビデオショップに行っても、ホラーはまとまって、端っこにあったじゃない。僕は、そういう感じでいいんだよね。やっぱり、独特だからさ。

――「ブラック・ダリア」にも、ホラーの要素があるようですが。

それも、なくはないんですけど、それよりも、映画として「よくできるな」って印象ですね。展開もいいし、映像のセンスもいいし、芸術性が高い作品ですね。

――1度見ただけではわからない、難解な作品でもあると。

そこがよさでもあるのかもしれないし。全部を完全に理解できる作品がいいってことじゃないですからね。

――そういう意味では、「ワールド・トレード・センター」は対極にありますね。

こういう映画は、悪く言う人いないっていうのもあるよね。きれいで無難な感じはしましたけど、もっと深みがあってもいいよね。アメリカサイドからだけじゃない側面を描いたら、もっと深みが出たと思うんですけど。

――「明日へのチケット」は、「1位でもよかった」と。1位、2位は僅差でしたか?

そうですね。「ブラック〜」「明日への〜」は1位、2位。ちょっと離れて「ワールド〜」、だいぶ離れてあとの2本って感じかな(笑)。

――短編のオムニバス作品「明日への〜」をご覧になって、「短編映画なら、僕でも作れそう」なんてコメントもありました。

いやいや、具体的なことはなにも考えたことがないけど、短編で日常的なことだったら、日記をつけるみたいにできるのかなとは思いますけど。まあ、それ以上はね(笑)。

――今回は、スマステ「6」最初の月イチゴローでしたが、イナガキさんの評論がますます冴えていると感じました。製作者の意図や意向を凄く汲まれますし。

映画は人工物だからね。例えば、きれいな景色とか、美しい空とか、自然のものを評価するのとは違うからね。人が作ったからには、作った意図を汲んだほうが理解しやすいと思うし、そうすることで、さらに、感覚に訴えられるんじゃないかと思うんですよね。だから、いろいろ考えて見て、こうやってあれこれ言うことって凄くいいと思います。

――本当に、いろいろなことを考えてご覧になっていますよね(笑)。

逆に、何も考えずに見たいなって思うこともありますよ。嫌だったら、映画館を出ちゃうくらいのことはしてみたいなと思うんだけどね(笑)。

――最後に、「6」がスタートしたばかりということで、慎吾さんにメッセージを。

いいよ、別に(笑)。う〜ん、そうだな、「6」からは、選んだものはちゃんと見てほしい。そのうえで、いろいろと意見も聞きたいからさ。
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