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ジャパニーズ in the ワールド
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ジャパニーズ in the ワールド 特別編 Dearジャパニーズウーマン! 世界で活躍するニッポン女性
固い決意を胸に、世界へと飛び出し、夢の実現のために異国の地で輝き続けるジャパニーズウーマン。スマステーションでは、これまでにも世界で活躍するニッポン人女性を多数紹介してきました。しかし、世界を舞台に輝く日本人女性は、まだまだいるのです。そこで、特別企画の第二弾として、彼女たちの素顔を紹介します!
 土屋秋野(あきの)さん
昨年10月に行われた、世界中の自動車メーカーが各々のニューマシンを発表する「東京モーターショー」で、アメリカ三大自動車メーカーの一つ、ダイムラークライスラー社が出品したある1台のコンセプトカーが注目を集めました。インテリアに竹材を使用するなどアジアを意識した作りのこの車をデザインしたのが、土屋さんです。男性主流といわれるカーデザインの分野で、第一線に立ち、女性ならではの感性で次々とニューデザインを生み出しているのです。

土屋さんは、1990年にデザインの勉強を目的に単身渡米。ロサンゼルス、パサデナのアートスクールで、カーデザインの魅力に取り付かれ、卒業後にクライスラー社に入社します。採用の決め手となったのは、実は彼女がアートスクールの卒業制作で作った一台の模型。これがたまたま見に来ていたクライスラーの関係者の目に留まったのです。現在、クライスラー社のデザイナー部門には50名が在籍。そのうち女性は5名ですが、もちろん、日本人女性は彼女だけ。連日、誰よりも遅くまでデザインに没頭しそうして作り上げたのが、「東京モーターショー」で発表された車でした。居心地の良い空間を意識してデザインしたこの車の名は、「アキノ」。この「アキノ」が市販されるかは未定ですが、クライスラーというアメリカを代表するメーカーに「和」を取り入れさせた彼女の功績は、まさに快挙なのです。
 磯有里子(ありこ)さん
アメリカのフォード・フィールドスタジアム。ここで今年2月、全米中が注目するシアトル・シーホーク対ピッツバーグ・スティーラーズによる第40回スーパーボウルが行われました。結果は、スティーラーズが21対10で勝利。26年ぶりの栄冠を掴み、通算5度目のスーパーボウル制覇を成し遂げました。実は、このチャンピオンチームに、チームトレーナーとして選手達を影で支える一人の日本人女性がいるのです。NFL86年の歴史の中で、フルタイム、つまり1年間を通して専属でトレーナーを務めた女性は、磯さんただ一人。磯さんは、中学時代、バスケットボールの選手として活躍していましたが、ヒザの怪我により選手生命を絶たれてしまいました。そのときのリハビリ体験がキッカケとなり、高校卒業後、トレーナーを目指してオレゴン州立大学に留学。トレーナーとしての知識を一から学んだのです。勉強の合間に様々な大学のアメフトチームで経験を積み、プロレベルでトレーナーとして働くために必要な修士号を取るために、さらにサンホセ州立大の大学院へと進学。その後、様々な現場で見習いとして活動するなか、ある転機が訪れます。

それが、スティーラーズのトレーニングキャンプにインターンとしての参加許可です。こうして、2000年、2001年とトレーニングキャンプに参加した磯さんの仕事ぶりが認められ、2002年から正式にチームトレーナーとして迎えられたのです。「NFL史上初の女性トレーナー誕生」。地元メディアもこぞって彼女を取り上げ、一躍、時の人となりました。スティーラーズには取材依頼が殺到し、彼女のプロモーションビデオを制作するほどでした。彼女が正式なトレーナーとして働き始めて3年で、スティーラーズはスーパーボウル制覇を成し遂げました。選手たちにとって、もはや磯さんは欠かせない存在となっているのです。NFLチャンピオンチームには、選手関係者全員にチャンピオンリングが贈られる習慣があります。6月4日、磯さんは日本人として初めて、そのNFLチャンピオンリングを手にするのです。

磯有里子さんから香取編集長へのメッセージ

「香取さん、私もアメリカに来て16年になるので、私が日本にいた時、まだティーンエイジャーだったSMAPが大きくなって、今も一番であることを知らなかったんですけども「Dear WOMAN」のCDを頂きましたので、聞かせて頂きます。私もスティーラーズとともに、これから新しいシーズンを頑張っていきたいと思います。」
 広谷泉さん
2002年、日本と韓国で開催されたサッカーワールドカップ。ブラジルの通算5度目の優勝で幕を閉じたこの大会で、初出場ながら、強豪フランスを破りベスト8まで進出し、一躍注目を浴びたセネガル共和国。アフリカ諸国の中でも人口約1千万人という小さなこの国で、大統領の下で働く日本人女性が広谷さんです。彼女の仕事…それは、大統領の専属ピアニスト。第3代セネガル大統領・アブドゥライ・ワッド氏は、無類の音楽好きで知られ、日韓ワールドカップでセネガルのチームが歌った曲も、実は、大統領が作詞作曲したもの。もちろん、国歌はありますが、セネガル国民は大統領が作ったこの歌が、大のお気に入りで、様々な場所でこの歌を歌っているというのです。

そんなワッド大統領と広谷さんが知り合ったのは、1999年、彼女が青年協力隊の音楽隊員としてアフリカ諸国を訪れていたとき。2000年の大統領就任にあたり、音楽好きのワッド氏は、専属ピアニストのオーディションを開催。これを聞いた広谷さんは、すぐに参加申込書を提出。様々な国から、ピアノの腕に自信を持つ強者の申し込みが殺到。大統領の側近が審査員を務めるなか、選ばれたのが広谷さんだったのです。こうして大統領の専属ピアニストとなった広谷さんは、式典での演奏や海外の要人を迎える際には必ずピアノを演奏しています。現在、大統領官邸の近くに住み、急な呼び出しもすぐに対応できるようにし、仕事が無いときはセネガルの子供たちにピアノを教えています。一国の元首の下で働く彼女には、自由に国外へ行けないなど、多くの制限もありますが、それ以上のやりがいもあるそうです。大統領と共に世界中を飛び回り、世界の要人たちの心を癒すためにピアノを弾き続けています。

広谷泉さん

「いつも外国の偉い方の前で演奏するのでプレッシャーを感じながらやっています。そんな中でも、前回のワールドカップにセネガルが出場した時も、ピアノを弾かせて頂いたんですけども、セネガルの歴史とともに歩んでいるという実感はあります。」
 鴨谷純さん
イスラエルの自らの店からわずか40キロ離れたところでは、未だテロが相次ぐ過酷な状況の中、豆腐を作るジャパニーズウーマンが鴨谷さんです。現地の人をアシスタントに、現在彼女は新作を制作中。彼女は「簡単に言うと、肉の味のする豆腐や豆腐で出来たコレステロールの少ないマヨネーズ、それとチーズのようなものですね。」と意欲的です。今後は、油揚げにもチャレンジする予定だそうです。

鴨谷純さん

「ところ変われば、食べ方も違うように、イスラエルの豆腐の食べ方も日本とは違うんですね。もう私も、こっちに来て長いので、今度は新しい豆腐の食べ方を日本に紹介してみたいですね。」
 井原慶子さん
先月21日、イギリス、ドニントン・パークにおいて、今季第3,4戦目となるF3のレースが行われました。あのアイルトン・セナや佐藤琢磨らをF1へと導いたこのイギリスF3には現在24名のレーサーがしのぎを削っています。そのなかで、紅一点で奮闘するのが、井原さんです。元々レースクイーンとして活動していた彼女は、26歳の時にレーシングスクールに留学するため単身渡英。「フェラーリーチャレンジ」世界大会では、男子を押しのけ2戦連続優勝。さらに、2002年の国際自動車連盟の公認レースでは、女性では世界初となる優勝を飾るなど男子顔負けの活躍を見せました。今季はカーリン・モータースポーツと契約し、F1に最も近いといわれるこのブリティッシュF3にフル参戦中なのです。

このブリティッシュF3国際シリーズでは、一日2レースを走行。全22戦行われ、F1同様ポイント制で、年間を通しての成績で争われるのです。今季は4月16日、マンチェスター近郊のオールトンサーキットで開幕。初戦は初めてのサーキットということもあり、15周目に高速コーナーでクラッシュし、結局リタイア。続く第2戦は、21台中19位。この日の結果を、井原さんは自身のHPで「レースデビュー以来、最も最悪な結果」と綴っています。そして、先月21日、ロンドンから車で3時間ほどのドニントン・パークサーキットにおいて第3、4戦が行われました。

予選走行では、途中から雨が降り出し、出走するのを遅らせたことが裏目に出て、結局、19番手からのスタートに。しかし、第3戦の本選がスタートすると、スタート直後から一気に6台の車を追い抜くという快進撃を見せます。ところが、コーナーに差し掛かりブレーキをかけた直後、後続車が追突。マシンのパーツが取れてしまうというアクシデントが。なんとか、レースに復帰するもフラフラのマシンでは思うようにも走れず、後続車に追突。マシンはコースアウトしてしまいます。ここでも必死にレースに復帰しますが、結局、周回遅れのままフィニッシュ。結果は24台中20位でした。ちなみに、このレースのトップはアイルトンセナの甥であるブルーノ・セナでした。そして、その4時間後に行われた第4戦。スタートが得意の井原さんは、またしてもいきなり4台を追い抜き順調な走りを見せました。軽い接触はあったものの、なんとかリカバーし、11位でフィニッシュ。レース後、井原さんを妨害したマシンがペナルティーを受け、井原は10位に入り今季初のポイントを獲得したのです。6月4日には、フランス・ポーで第5戦、第6戦が開催されるそうです。

井原慶子さん

「ここのところずっと、ドライビングスタイルを変えて、なかなか成果の出ない苦しい毎日だったんですけども、やっと10位に入賞してポイントも獲得できたので、本当に嬉しいですね。これからももっと上を目指して頑張ります。」
 中村チカさん
先月24日、ニューヨークのマンハッタンセンター。ここでは、この日、ボクシングの試合が7試合組まれていました。そのなかの一つに中村さんの名前がありました。現在、彼女は女子ジュニアウエルター級世界ランキング25位。中村さんは、10年前、単身渡米し元世界チャンピオンの指導を受け、ほぼ毎日3時間という男子同様の練習メニューを休むことなくこなしてきました。映画「ロッキー」に憧れて、生卵6個を食べるという朝食も、この2年間、毎日続けているといいます。まさにボクシング漬けの日々をこなす中村さんは、さらに、練習後はダウンタウンの夜間学校に週3回通い日本で果たせなかった高校卒業も目指しているのです。そんな生活に孤独を感じることもありますが、それでも世界チャンピオンを夢見て、戦い続けています。

そんな彼女のプロ通算4試合目となる試合が、先月24日に行われたのです。今回の相手は、以前、判定勝ちをしたシンシア・ジョーンズ選手。実は、予定していた選手が突然辞退したため、彼女との再戦が急遽決定したのです。今年は、16試合を負けずに戦い10試合のKO勝ちを目標に掲げる中村さん。未だ誰も成し遂げていない16試合連続勝利が目標。そんな彼女が、4試合目で負けるわけにはいかないのです。この日は、全部で7試合があり、最終戦はUSBAヘビー級チャンピオン シャノン・ブリッグ選手の試合も行われるため、テレビ中継も入り、チケットは完売。控え室で自分の試合のときを待つ中村さん。目の肥えたアメリカのボクシングファンの前で、無様な試合は見せられません。ウエイトの軽い中村さんはやや不利という前評判もありましたが、コーチは「チカは万全、KO希望だね」と、自信を覗かせます。そして、ついにゴングが!中村さんは、終始攻め続け相手を圧倒し続けるも、なかなか決定打が出ずに試合はファイナルラウンドへ。そして…試合終了。結果は判定となりました。そして、「チカ ナカムラ!」とのアナウンスが。判定ながら3対0の完全勝利で、見事自身4戦連続勝利を飾った中村さん。この4連勝で、ランキングも13位に上昇。来月にも、早速、次の試合を予定してるという中村さん。一歩一歩、世界チャンピオンへ近づいているのです。
前回の「世界で活躍する日本人女性」で、ご紹介した指揮者・西本智実さんが下記の日程で、日本公演を行っております。 詳しい情報は、次のサイトにてご確認ください。

http://www.tomomi-nishimoto.com/schedule/index.html

◆チャイコフスキー未完成交響曲「ジーズニ」日本初演ツアー2006
2006.6.4 開演14:00
会場 長崎ブリックホール 大ホール

2006.6.5 開演 19:00
会場 サントリーホール(大)(東京都)

2006.6.6 開演:19:00
会場 東京芸術劇場 大ホール(東京都)
※当日券のお買い求めは、会場にてお願いいたします。

2006.6.7 開場: 18:30 開演 19:00
会場 静岡市民文化会館 大ホール

◆チャイコフスキー未完成交響曲「ジーズニ」日本ツアー
2006.6.9 開演:19:00
会場 札幌 コンサートホールkitara
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