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ジャパニーズ in the ワールド
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ジャパニーズ in the ワールド 特別編 Dearジャパニーズウーマン! 世界で活躍するニッポン女性
これまでスマステーションでは、世界で活躍するニッポン人を多数紹介してきました。そんななか、近年、活躍が目覚しいのは、ニッポン女性、ジャパニーズウーマンです。世界中のあらゆるフィールドで、活躍する彼女たち。その真剣な仕事ぶりや魅力をたっぷりとご紹介します!
 クラシック指揮者 西本智実(36)
クラシック界の最高峰、ロシア。その名門、サンクトペトロブルグ国立アカデミックオペラ・バレエ劇場のオーケストラを率いる首席指揮者が日本人女性だということをご存知でしょうか。西本智実(36)さんです。昨年8月「プラハ・プロムズ 2005 国際音楽祭」でチェコ・ナショナル交響楽団を指揮し、大喝采を浴びた彼女は、11月には、その交響楽団を率いて国内6都市で凱旋公演を行い、さらには、国立チャイコフスキーの家博物館ホールでチャイコフスキー未完成交響曲「ジーズニ」第2楽章の初演を指揮。その模様はロシアや日本においてもニュース、新聞などで取り上げられました。

女性指揮者は世界的にも非常に珍しく、西本さんは2004年の「Newsweek JAPAN」において、世界が尊敬する日本人100人に選ばれています。現在は、チャイコフスキー記念財団ロシア交響楽団を率いて日本国内8ケ所「ジーズニ」ツアー中の彼女。今後は、ハンガリー国立歌劇場、モナコのガルニエ歌劇場、2007年4月には、オーストリア・リンツのブルックナーハウスにおいて、ブルックナー管弦楽団定期演奏会で指揮予定だといいます。
 ワイン醸造家 新井順子(44)
フランスの有名ワイン専門誌において、2年連続ベスト6に選ばれたほどの逸品。そのワインをたった一人、畑作りから始め、独自の製法で作り上げたのが、新井順子さん(44)。新井さんは、今から10年前にワイン醸造学を学ぶためボルドー大学に留学。その後、ワインのコンサルティングや輸入販売などの仕事をこなしワインの奥の深さに魅了されました。その後、日本人女性として初めてフランスでブトウ畑を購入。しかし当初は、大きな反発があったそうです。フランスではワイン醸造所は男の聖域とされ、女というだけで中傷されたりいじめに遭ったこともあったといいます。貯金を全てはたいて買った8ヘクタール(東京ドーム約2個分)の畑の値段は1600万円。さらに、トラクターやワイン作りに必要な道具など全て一から揃え、まさにゼロから始めたのです。

自ら長靴を履いて畑仕事に精を出し、他の畑では機械でこなす作業も、アシスタントと二人、全て手作業にこだわりました。無農薬にこだわり、一本一本ぶどうの樹に話しかけながら、作業を続けた彼女。しかし、当初は順調に行っていたワイン作りにも思わぬ出来事が。なんと畑の3分の1を、野鹿に食い荒らされてしまったのです。隣の畑には化学肥料が使われていたため、全く荒らされず、彼女の無農薬畑だけが被害にあってしまったのです。しかし、なんとか被害のなかった部分で仕上げた約2000本のワインは、本場フランス人も唸らせることに成功します。しかし、2年目の2003年11月31日にも、ある事件が起こります。記録的な豪雨です。フランス各地で甚大な被害を出し、彼女の畑の近くを流れるシェール川も氾濫し、濁流となって街を襲いました。畑は、まさに絶望的。ワイン作りを断念しようとも思ったといいます。しかし、わずかに出荷できたワインが専門誌で絶賛され、もう一度チャレンジを決意します。こうして幾多の試練を乗り越え、たった一人異国の地でワインと戦い続ける新井さん。次はどんなチャレンジをしていくのでしょうか。
 英F3レーサー 井原慶子(32)
現在、世界の自動車モータースポーツ界において「F1に最も近いレース」として名高く、あのアイルトン・セナや佐藤琢磨を輩出したイギリスF3。そこで、男性に混じって活躍する女性はただ一人。井原慶子(32)さんです。元々レースクイーンとして活動していた彼女は、モータースポーツの魅力に取り付かれ、ライセンスを取得するところからその活動をスタートさせます。

その後、1999年、26歳の時に単身渡英。レーシングスクールに留学した彼女は、世界の若手レーサーたちが集結する「フェラーリーチャレンジ」世界大会で、男子を押しのけ2戦連続優勝。最優秀選手にも選ばれました。また、2002年には「アジアン フォーミュラ2000」で優勝。国際自動車連盟の公認レースでの女性の優勝は世界初のことです。昨年からは、イギリスF3に女性としてただ一人フル参戦中です。
 デザートパティシエ チカ・ティルマン(44)
昨年、全米No.1レストランガイド「ZAGAT」誌において、NYのスイーツ部門で見事第2位に入ったのが、マンハッタンのイーストビレッジにある「チカリシャス」。常に長蛇の列が出来るほど、ニューヨーカーの人気を集めるこの店のオーナーが、チカ・ティルマン(44)さん。元々、ウォールストリートで銀行員として働いて彼女は、突然「好きな“食”について学びたい」と、アメリカで結婚した旦那さんの支えもあり、仕事をしながら夜間の調理学校へ通いました。

その後、銀行を辞め、4つ星レストラン「リッツカールトン」で1年半、アトランタのレストラン「シーガーズ」で6年間修行を重ね、自分の夢を追い続けました。そして2003年7月、念願の「ChikaLicious(チカリシャス)」をオープンするのです。名前の由来は、チカ+デリシャスというもの。彼女がこだわった“デザートを作るところが、お客から見える”という、ちょっと不思議なスタイルがニューヨーカーの目に留まったのです。
 プロボクサー 中村チカ(28)
アメリカで今、人気のスポーツ、それが、女子プロボクシング。モハメッドアリの娘、レイラ・アリの活躍や、映画「ミリオンダラー・ベイビー」の影響もあり、アメリカ国内だけで、現在3500名もの女性ボクサーが活躍しています。タイトルマッチは、テレビ放映されるなど男子顔負けの人気ぶりを博しています。そんなアメリカ女子プロボクシング界に昨年6月登場するや、2RKO勝ちという鮮烈な初勝利デビューを飾り、これまで3戦全勝を果たしているジャパニーズウーマンが中村チカ(28)さんです。現在、彼女は女子ジュニアウェルター級世界ランキング25位プロデビュー2年目ながら、地元メディアも注目を集める有望選手なのです。彼女のボクシング人生は今から10年前、日本でたまたま通りかかったボクシングジムが目に留まったことから始まります。

その日から、ほぼ毎日ジムに通い続け、男子同様のメニューをこなし、それなりの技術を身に付けたものの、なかなか試合には出ることが出来ず…。「リングの上で戦いたい!」そんな決意を胸に1998年、単身渡米。NYで元世界チャンピオンがトレーナーをしていたジムの門をたたきます。指導者に恵まれた彼女は、真のボクサーになるべく、連日トレーニングに打ち込みます。朝は6時に起床しセントラルパークのジョギングで一日がスタートします。朝食は果物と、生卵6個。映画「ロッキー」に憧れて、ここ4年間、毎日続けているそうです。ジムでは、腹筋、懸垂、ベンチプレスなどのウエイトトレーニング、縄跳びサンドバックスパーリングと男子同様のメニューを約3時間、ほぼ休むことなくこなします。そして練習後、彼女が日課としているのが勉強です。現在、ダウンタウンの夜間学校に週3回通い、日本で果たせなかった高校卒業を目指しているのです。今年の目標は、レコードを作って、16試合負けずに、10試合KO勝ちという彼女。今後の大きな目標は、世界チャンピオンだと胸を張ります。
 マクロビオティック シェフ 西邨まゆみ(49)
昨年12月、ニューアルバムのPRのため12年ぶりの来日を果たしたスーパースター・マドンナ。その記者会見でマドンナはこんな発言をしました。

「私にはお抱えの日本人シェフがいるのよ。きっとあなた(質問者)より私のほうが日本食食べてるわね」

そう、40代後半にして抜群のプロモーションを維持するマドンナの食生活を支えているのは、実は日本人シェフなのです。それが彼女、どこにでもいそうな2児の母、西邨まゆみ(49)さん。愛知県の旅館の娘として育った彼女は、大学を卒業後、食に対する勉強を深めたいという理由で単身渡米。そこで、彼女の人生を変えたとも言える調理法、マクロビオティックに出会います。マクロビオティックとは、玄米などを主食とし、基本的に有機野菜を無添加の調味料で調理、動物性のものは控えるという健康的な食事法。トム・クルーズやニコール・キッドマンらも取り組み、米国では300万人が実践しているといわれています。ヨーロッパでも人気は高く、最近では日本でも若い女性の間で広まっています。その後、調理講師なども勤めた西邨さんの人生を変えたのが、2001年5月に友人が言った一言でした。

「マドンナの長男で、
アレルギー気味だったロッコ君が、マクロビオティックの料理人を探している」

これに応募すると、すぐにマドンナ側から「来てほしい」との返事が。そんな彼女が作ったマクロビオティックによる離乳食で、ロッコ君の症状はすぐさま回復。そこで仕事は終了かと思いきや、たまたま、当時のマドンナのシェフが仕事を続けられなくなっていたこともあり、マドンナ自身からヨーロッパツアーに一緒に来てもらえないかとの誘いが。こうして世界の歌姫のプライベートシェフとしての生活が始まったのです。普段は、ロンドンのマドンナ邸に住み込みで働き、マドンナが海外ツアーに出れば同行するという西邨さん。マドンナは、著書の中でこんなことを言っています。

「まゆみは世界一のマクロシェフというだけでなく“私”のシェフ、いつも私を健康でハッピーにしてくれます」

人一倍健康には気を使うことで有名なマドンナにとって、西邨さんは無くてはならない存在となっているのです。



西邨まゆみさん著書
『小さなキッチンの大きな宇宙』
カナリア書房
¥1,470(税込)
 バトントワラー 高橋典子
“新時代のサーカス”のパイオニア的存在として、大道芸やサーカス芸術、ダンス、音楽、歌にいたるまでを融合しパフォーミング・アートの世界に独自の世界観を確立したスーパーチーム「シルク・ドゥ・ソレイユ」。現在は、カナダ・モントリオールを拠点に元オリンピックメダリストなど、800名のアーティストを含む3500人が在籍。全世界から集まったスタッフの出身地は40カ国、使用する言語は、25ヶ国語にも及びます。年間のチケット売り上げは4億5000万ドルを超え、全世界で4000万人が少なくとも1回は観たと言われています。そんな「シルクドソレイユ」において、エンターテインメントの街、ラスベガスで行われている世界No.1のショーに出演し、しかも主役級の役を演じる日本人女性がいるのです。高橋典子さんです。

「シルク・ドゥ・ソレイユ」始まって以来、最大規模といわれるショー「KA(カー)」。制作費187億円。豪華絢爛で、様々な細工を仕組んだステージと総客席数は、1951席とラスベガス一の広さを誇るそんな舞台で、華麗な演技を披露する高橋さんは、6歳からバトンを始め、世界選手権に通算15回出場、7個の金メダルを獲得した世界に名の知れたバトントワラーなのです。そんな実績を評価されて、「シルク・ドゥ・ソレイユ」では一年に数人しかいないというオーディション免除で抜擢されたのが高橋さんです。彼女が出演する「KA」は、週5日公演があり、しかも、勿論常に満席という人気の作品。世界最高の舞台に、緊張の連続だといいます。
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