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スマステーション特別企画「北野武監督vs香取慎吾特別対談公開直前SP!世界が見た北野武&黒澤・北野対談大公開!」
来月5日、北野武監督の最新作「TAKESHIS'」が遂に劇場公開されます。日本を代表する映画監督として、ヨーロッパでは絶大な人気を誇る北野武監督。大の映画ファンであり、北野作品の大ファンでもある香取編集長が、そんな北野監督を直撃。遂に夢の対談が実現しました。今回は、その特別対談公開直前SPとして、北野監督と巨匠・黒澤明監督の対談を軸に、世界が見た北野監督の真実の姿に迫ります。
ヨーロッパが熱狂する北野作品
北野武監督の12作目となる「TAKESHIS'」は、たけしがたけしと武を演じる異色作。芸能界の大スター・ビートたけしと、売れない役者でコンビニ店員の北野が偶然出会い、互いの夢が交錯し始めるという、これまでの作品とは全く違う、新しい北野武ワールド満載の作品です。先日のベネチア映画祭に招待された「TAKESHIS'」は、観客に誰の作品であるか全く知らされないままという、前代未聞のサプライズ上映で公開されました。会場の照明が落ち、スクリーンに「K」のロゴが映しだされると、割れんばかりの拍手と喝采が! そして、上映終了後には5分にも及ぶスタンディングオベーションが起きました。
ヨーロッパでの北野人気はすさまじく、「キタニスト」と呼ばれる北野監督マニアも出現するほど。実は北野作品、過去11作品全てが何らかの形でヨーロッパの映画祭に出品されてきました。1989年、監督デビュー作「その男、凶暴につき」はロンドン国際映画祭に。2作目の「3−4x10月」はバンクーバー国際映画祭。3作目「あの夏、いちばん静かな海」はロッテルダム国際映画祭。4作目「ソナチネ」はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門、更にロンドン国際映画祭では特別招待作品として上映。5作目「みんな〜やってるか!」はロンドン国際映画祭。6作目「キッズ・リターン」はカンヌ国際映画祭監督週間正式出品。続く7作目「HANA−BI」はベネチア国際映画祭に出品され、見事金獅子賞を受賞。8作目「菊次郎の夏」はカンヌ国際映画祭コンペティション部門。9作目「BROTHER」はベネチア国際映画祭。10作目の「Dolls」もベネチア国際映画祭。11作目「座頭市」もベネチア国際映画祭に正式出品され監督賞を受賞しています。
特に北野マニアの多いのが、映画発祥の地、フランス。世界的権威の老舗映画誌「カイ・エール・ド・シネマ」の記念すべき600号の特別付録も北野監督が責任編集しています。この特別付録はこれまでも100号ごとに作成され、それぞれ、そうそうたる映画人達が責任編集してきたもの。100号は、映画監督であり、詩人、画家でもあったジャン・コクトー。200号は、フランス・ヌーベルヴァーグの父、アンリ・ラングロワ。300号は、「勝手にしやがれ」など、ヌーベルヴァーグの代表的監督ジャン・リュック・ゴダール。400号は、「パリ・テキサス」「ベルリン天使の詩」のヴィム・ヴェンダース。そして500号は、「タクシードライバー」「アビエーター」のM.スコセッシがそれぞれ責任編集しているのです。
昨年3月、スマステーションでは、ヨーロッパ各国で特集された北野監督のドキュメンタリー番組を独占入手。その中では、日本のメディアであまり語られることの無い映画に対する思いを北野監督自らが語っていました。また、その中のひとつでは、日本のカメラが入ったことの無い監督のアトリエにまで潜入していました。
黒澤明VS北野武
1993年、4作目の「ソナチネ」公開後、北野監督は、御殿場にある黒澤監督の別荘を訪ねました。映画に対する思いを互いにぶつけ合った黒澤監督と北野監督。ふたりの対談は2時間に渡って繰り広げられたのです。このとき、北野監督46歳、黒澤監督86歳でした。

黒澤「ビートさんの作品、全部好きでね。面白いですよ。何故かっていうとね、余計な説明がないでしょ。あれがいいね」。
北野「映画は“粋”さだと思うんですよね。下品なカットってあるでしょ?」
黒澤「“下品な”っていう表現、面白いけどね。つなぎ目なんだよね、ホントに映画が宿るところは。カットとカットのつなぎ目であり、シーンとシーンのつなぎ目であり、シークエンスとシークエンスのつなぎ目なんだよね。あのサーフィンの話(「あの夏、いちばん静かな海」のこと)、あれもとても面白かった」
北野「あれは、途中でスタミナ切れしちゃったんですよ」
黒澤「ただ、お終いはわかんなかったんだよね。何してるのかさ、あの女の子が。あれは…そんなこと言うと失礼だけど…いらなかったね」
北野「最後のシーンで泣いてほしかったんですよ。(中略)でも、全然泣かないんですよ。そしたら助監督が怒っちゃって、『役者だろ、お前。出来んだろ!』って言ったら、そしたらマネージャーが向こうに連れてったんです。そしたら、向こうで泣いてるんですよ。だから、カメラ持って走っていって(笑)。酷いことしてるな、って(笑)」

この後も、武さんは、ブラックユーモアたっぷりに(?)「座頭市」の話などを展開。それを楽しそうに聞いている黒澤監督の姿が印象的でした。そして先日、香取編集長と北野監督との夢の対談がついに実現!一体、香取編集長は北野監督にどんな質問をぶつけたのでしょうか。次週、「スマステーション特別編 香取慎吾・北野武 真剣対談完全大公開!!」をお楽しみに!
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