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SmaSTATION-4特別企画「ニュースキャスター・イン・ザ・ワールド!」
ジャーナリストとして、その国の国民にも絶大な影響力を持つ花形キャスターたち。果たして世界ではどんなキャスターたちが活躍し、どんな生活を送っているでしょうか。そしてその一方で、いつしか表舞台から消えていったキャスターたちもいます。その明暗を分けたものとはいったい何だったのでしょうか。スマステーションのカメラがその国の顔ともいえる世界のニュースキャスターたちを追いかけました。
アメリカの人気キャスターたち
まずは100以上のチャンネルを持ち、世界で最も熾烈なニュース競争が繰り広げられているアメリカから。ここで、ラリー・キングらと並ぶ知名度を持ち、ABC・CBS・NBCの3大ネットワークを代表するニュースキャスターといえば、NBCで夕方6時半からのニュースショーのメインキャスターを実に23年間にわたって務めたトム・ブロコウです。年俸780万ドル(およそ9億4000万円)。硬派で知られるこのトム・ブロコウは、まだ若かりし頃、大胆にもラジオの生放送中、ゲストの女性に対し、ビックリするような事を言って話題となりました。正解は「I love you」。ブロコウは、何と生放送中にゲストに迎えていた、ミス・サウスダコタにプロポーズしたのです。ふたりは、数年後ゴールインしました。(後にブロコウは「マイクを切り忘れただけ」と弁明しました)
さらに、アメリカ女性キャスターの中で、ケイティー・コーリックと並ぶ、高い人気を誇るのが、ダイアン・ソーヤー。年俸1200万ドル、およそ14億円。現在ABCの朝の顔として活躍する彼女はインタビュアーとしての評価が高く、セレブからインタビューの逆指名がかかるほど。マイケル・J・フォックスがパーキンソン病であることを告白したのも、ジェニファー・ロペスがベン・アフレックとの婚約をはじめて認めたのも、彼女とのインタビューでした。
花形キャスターを引退に追い込んだ“事件”とは?
そんな中、CBSで長年にわたり、トップジャーナリスト、トップキャスターとして君臨しながらも、ひとつのミスから引退へと追い込まれた人物がダン・ラザーです。1963年、ケネディ暗殺事件では誰よりも早くケネディ死去をスクープ、最近では2004年4月、アブグレイブ収容所でのアメリカ軍兵士による虐待をスクープしたのも、彼でした。年俸は推定で700万ドル(およそ8億4000万円)、ジャーナリストの王道を歩んでいた彼を引退へと追い込むきっかけとなったのが、ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑報道。大統領選挙真っ只中の昨年、ブッシュ大統領の軍歴にはうそが有るとスクープ…。しかし、ほどなくその根拠となった資料が捏造されたニセモノであることが発覚。CBS幹部4人が辞職、それを伝えたダン・ラザーも結果として「イブニングニュース」のキャスターを引退することとなったのです。彼は引退直前、盟友ラリー・キングの番組に出演。「間違ったタイミングで間違った場所に行くべきではないと思っていたアメリカ人は多かったのは、ご存知ですね。しかし、アメリカは戦地に赴いた。そして、非情で、残酷で、邪悪な地上戦となったのです。大統領の言う定義が我々も共有すべきものであったかかどうか、再度、議論しても良かったのです」と語りました。彼の最後の放送は、アメリカのみならず、世界各国で大きく報道されました。
イギリスにも、高い人気を誇っていながら、ひとつの失言でその座を終われた人物がいます。ロバート・キルロイ・シルクです。歯に衣着せぬわかりやすい物言いでキルロイは「おばちゃんのアイドル」として君臨、BBCの朝の顔となっていました。しかし、その地位も、去年「サンデーエクスプレス」紙に書いたたったひとつの記事で失う結果となってしまったのです。「アラブの国で世界福祉に貢献している国などほとんどない。見つかった石油を掘削し、西欧諸国が金を払っている状態で、彼らが何に貢献しているというのだろう」。署名記事でキルロイはアラブ諸国に対する人種差別的内容をコメント。これが激しい抗議を受け、番組は即打ち切りとなったのです。
そしてフランスでも、討論番組でのちょっとした言動からキャスターの座を追われた人物がいます。フランスチャンネル2の花形ニュースキャスターだったポール・アマールです。彼は自分のニュース番組で討論会を企画、日頃から仲の悪い政治家ふたりをゲストに招き、ある物を差し出しました。それは、ボクシンググローブ。「あなた方おふたりがただ意見の交換なんていうおとなしいものに終わるはずはないですよね?なので今回、私は前もってちゃんと準備しておきました。さあ、これで流血の事態になっても大丈夫でしょう!」この演出に「ありえない」と視聴者からの抗議が殺到、アマールは番組を降りることになってしまったのです。フランスではこれ以前にも、ニュース番組中笑ってしまい、謹慎処分になったキャスターがいます。デニス・ファーブルは、TF1のニュース中、どうしても笑いが止まらなくなり、結局、2分間にわたって笑い続けました。メインキャスターを務めていたフローランス・シャールは「フォローしなかった」としてこの日でクビになり、当のデニスは謹慎処分となってしまったのです。
スペインで最近まで圧倒的人気を誇っていたキャスターがいました。スペイン国営放送のレティシア・オルティス・ロカソラーノです。美しい容姿を持ちながらほとんど化粧もせず、重油流出からイラクまでと、現場取材を続ける奮闘振りが共感を呼んだキャスターです。彼女はなんと、スペイン皇太子に見初められ皇太子妃となりました。
「アルジャジーラ」の顔といわれるキャスター
世界でいま、最も熱いテレビ局といえば中東・カタールのニュース専門チャンネル「アルジャジーラ」です。それまでの検閲の厳しい中東国営テレビ局とは異なり、「報道の自由」を全面に掲げ、スクープを連発。イラク戦争では、アメリカ政府が明らかにしなかった「民間人の被害」についても大きく報道し、「ブッシュ批判」の声が世界中からあがる結果をもたらしました。そのアルジャジーラでメインニュース「9時のニュース」のキャスターを務めているのが、ムハンマド・クリシャンです。豊富な記者経験をつんだクリシャン氏は、先日亡くなったアラファト議長との単独インタビューにも成功するなど、まさに「アルジャジーラの顔」として活躍しています。そんなクリシャン氏の一日は、世界各国の衛星放送、そしてインターネットニュースをチェックする事から始まります。一方的な視点ではなく、常に様々な角度から最新情報に触れるのが大事だと語るクリシャン。この日は、家族団欒のひと時を終えるとスーツに着替え、夕方過ぎに自宅を出発。毎日自らハンドルを握り、会社に向かいます。アルジャジーラ・報道フロアの中でも、ほぼ中央に席を構えるクリシャン氏は、デスクにつくと、早速各所に電話。各国の特派員や記者、さらに同僚のキャスターらから情報を収集していきます。メイク、打ち合わせ、そしてリハーサルと時間はあわただしく進み、そして本番…。クリシャン氏の年俸は推定でおよそ2000万円。アメリカの有名キャスターに比べればかなり低いですが、彼の言動が世界に与える影響は大きく、アルジャジーラとともに、まさに現代のジャーナリズム界を代表する存在といえるでしょう。
中米・エルサルバドルで、圧倒的人気を誇ったスポーツキャスターがアントニオ・サカ。アントニオの絶叫系…熱いしゃべりはそれまでの実況の概念を一変させ、どこまでもとまらない饒舌な語り口が視聴者をひきつけました。彼は、人気がこうじて1993年には自分のラジオ局を設立、そして去年、ついに大統領選挙に立候補、見事当選を果たしてしまったのです。
韓国の人気女性キャスターに密着!
一方、アジアには一体どんなキャスターがいるのでしょうか。タイの3チャンネルで早朝のニュースを担当、いま人気を集めている人物がオーストラリア出身のアンドリュー・ビッグズ。アンドリューが担当する番組「今朝のニュースの言葉」では、英字新聞や海外の新聞を使い、ニュース用語をわかりやすく解説しています。続いてはお隣、韓国。韓国で最も人気の高いニュースキャスターといえばMBCのキム・ジュハ。ことし32歳になる彼女は、MBC夜9時のニュース番組「ニュースデスク」のメインキャスター。女性誌も大々的な特集を組むなど、若い世代を中心に圧倒的人気を誇っています。実は彼女、キャスターだけではなく、今後はジャーナリストとしても活躍するべく、修行を積んでいます。朝、まずはニュース現場へ。ここでひとりの記者として取材するのです。ニュース前には取材活動、そしてもちろん原稿も自分で書きます。休むまもなく、原稿の下読み。時間のないキムさんは、メイクの時間も惜しんで新聞に目を通します。「以前はテレビのニュースを通じて情報を得ていましたが、最近はインターネットもそうですし、新聞も多いし、雑誌なんかからも多くの情報を得られますし、人々がニュースを通じて新しい情報を得ようとしているのではなくて、どのようなニュースなのかを見ようとしているんだと思います。このような情勢に合わせて、アンカーの役割も大きくなると思っています。 とてもやりがいがあって、楽しい仕事です」。いまはまず、スクープをものにするのが目標というキムさん。人々にニュースを届けるため、世界各国、休むことなく活躍を続けるキャスターたち――我が日本のキャスターも含め、彼らの役割は今後ますます重要になっていくでしょう。その活躍に期待しましょう。
ケイティー・コーリック
48歳。NBCで朝のニュース番組「Today」を担当し、ジャーナリストとして史上最高のギャラを得るCNN・NBCで記者を歴任した取材力とインタビュー技術が高く評価され、アメリカテレビ界の最高の栄誉・エミー賞を6度も受賞するなどアメリカで最も人気の高い、女性ニュースキャスター。年俸は、まさに破格の1300万ドル、およそ15億万円。エルメスやシャネルなど高級ブランドが軒を連ねるニューヨーク・マジソン街の豪華マンションに暮らしているケイティーは、若さを保つために美容整形をしているとも報道され、ヘアーカットに550ドル(およそ7万円)、体型を保つためのパーソナルトレーナーに週7500ドル(およそ9万円)を支払うなど、まさにハリウッドスター並みの生活を送っている。子供2人の母親であるコーリックは1998年、テレビの法律アナリストだった夫のジェイ・モナハン氏を結腸がんで亡くしたことがきっかけで、結腸がんの早期発見につながる検査を積極的に視聴者にすすめていて、彼女の影響で検査を受ける人が20%も増えたという。
トム・ブロコウ
NBCナイトリー・ニュース・マガジンの編集責任者を兼任し、NBCではかなりの力を行使する。モンタナ州に農場を所有していて、フライフィッシングが趣味。また、"何かを最初に実現した"記録も数多い。NBCはホームページで、彼が最初に実現したイベントを大々的に掲載している。「アメリカ人として初めてミハイル・ゴルバチョフ氏にインタビューした人物」「ベルリンの壁が崩壊したとき、現地から中継リポートした最初の人物」「チベットの人権侵害をリポートし、ダライ・ラマにインタビューした最初の人物」等の例が挙げられている。仕事の範囲をテレビ以外にも広げ、1998年に執筆した最初の著書「The Greatest Generation」はベストセラーとなり、その後もベストセラーのリストに名を連ねる著書を出している。
ダイアン・ソーヤー
1945年12月22日、ケンタッキー州ルイスヴィル生まれ。夫は「卒業」でアカデミー賞を受賞した映画監督マイク・ニコルス氏。ソーヤーが実現した有名なインタビューとしては、「マイケル・ジャクソンとリサ・マリー・プレスリー結婚後のインタビュー(1995年)」「ホイットニー・ヒューストンが初めて薬物使用を告白(2002年12月初旬)」「ジェニファー・ロペスがベン・アフレックとの婚約を初めて認め、どのようなプロポーズを受けたかを告白(2002年11月)」など。
ムハンマド・クリシャン
1959年1月チュニジア生まれ。既婚、家族とともにドーハ在住。チュニス大学卒業後、ロイター記者、各アラビア語紙特派員、アラビア語チャンネルMBC特派員などを経て、BBCアラビア語テレビ放送アナウンサーに。1996年、アルジャジーラ設立と同時に同社に入社。設立以来のメンバーであるため、経営・編集方針にも意見を言うことのできる数人の幹部のひとり。
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