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 ――初登場は、いかがでしたか？
生放送に、素であれだけ長い時間出ることがないので、最初は緊張したんですけど、とにかく香取くんが、いい感じに気をつかってくれてね。だんだんと、リラックスできました。最後のほうは、テレビで見ているのと、同じように楽しめましたよ。でも、凄く明るいスタジオだよね。香取慎吾という人が、明るいからでしょうけど、みんなで、番組を盛り上げている感じがよかったですよね。僕はね、もともと香取くんの大ファンなんだけど、彼は司会者としても素晴らしいと思いました。いろんなことに興味や好奇心を持っていて、それを、素直に相手にぶつけられる人でしょ。素もテレビのまんまだよね。大好きです！
――ご自身のルーツが分かる、歌舞伎特集もたっぷりとありました。「勉強になった」とおっしゃっていたのが、印象的でした。
昔の舞台の料金知らなかったしね（笑）。本当に勉強になりましたよ。特集の作りとしても丁寧だったし、よかったと思います。言いたかったけど、言えないこともあったけどね。
――といいますと？
例えば、幕の内弁当というのは、役者が食べていたものだとか。“幕の内=幕の内側”なんですよ。役者用だったから、ご飯も、食べやすいように、一口サイズになっていたとかね。香取くんは、クイズで正解を出して嬉しそうだったけど、僕が知っている問題が出なかったのが、ちょっと悔しかったね（笑）。
――香取さんは、歌舞伎には興味があり、常々、「見たい」と言っています。
彼は律儀な人でさ、最初に見る歌舞伎は、（交流のある中村）勘太郎のものって決めているっていうんだよね。だから、春くらいにある、勘太郎も市川海老蔵も出る舞台がいいんじゃないかって、さっき話したんですよ。忙しいとは思うけど、ぜひ、足を運んでやってほしいですね。
――歌舞伎未体験者も多い、若い世代へ何かメッセージがあれば、お願いします。
そうですね。歌舞伎には、難しいものもいっぱいありますけど、初心者の方なら、今、東劇でやっているシネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」なんかを見てほしいですね。もしかしたら、好き、嫌いはあるかもしれないけど、普通の言葉でやっているし、分からないってことは絶対にないですから。好き、嫌いはあるって言ったけど、日本人なら、きっと面白いと思ってもらえると思うんだよね。例えば、そういうものを最初に見て、興味を持ったら、ぜひ、生の舞台を見にきてほしいです。 |
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| （中村勘九郎さん・談） |
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