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草なぎさんが「アジアでもヨーロッパでもない不思議な雰囲気。あと、女の人が8頭身のモデルみたいでキレイ。ビックリした!」と絶賛するウラジオストク。一体どんなところ? 基本〜最新…いろんな情報を紹介します。
ホテル ビーナス」のロケが行われたウラジオストク市は、ロシア極東最大の都市。北緯43度、東経132度。ロシア連邦沿海地方の南東部にあるムラヴィヨフ=アムールスキー半島にあり、「極東のサンフランシスコ」と言われるほど美しくて坂の多い都市です。冬は平均で氷点下14度に達することもあり、夏は30度を超える日も。また1年を通じて霧が多発します。日本との時差は夏季で+2時間、冬季で+1時間。通貨はルーブル。市の人口は約59万1800人(2002年現在)。日本からウラジオストクへは、新潟と富山からウラジオストク航空の定期便が就航しています(所要時間は最短で80分、入国には査証が必要)。歴史はそれほど古くなく、1856年にロシア人が発見して港と街を建設し始めたのが最初。1890年代から貿易港として発展し、1905年にはシベリア鉄道が全通したことでモスクワと一線で結ばれました。1992年1月からは一般旅行者が自由に観光できるようになりました。明治初頭には日本人が居留し、1876年には日本政府の貿易事務所が、1907年には日本領事館が置かれています。また、シベリア鉄道を建設する時に日本人がたくさん就労したほど、関わりの深い都市。現在では新潟市、秋田市、函館市と姉妹都市となっています。
ウラジオストクとモスクワをつなぐのが、有名なシベリア鉄道。ユーラシア大陸(アジア、ヨーロッパ)のほとんどを網羅している鉄道で、1904年に完全開通しました(今年で100周年!)。その距離9300キロは世界最長(所要時間は1週間)。2002年には電鉄化事業を完成し、現在は朝鮮半島縦断鉄道とつなげる計画に着手しています。朝鮮半島横断鉄道はすでに韓国国内部分が完成されていて、一時中断していた北朝鮮国内の工事を'02年から再開。開通すれば、釜山とモスクワをつなぐ全長1万4000キロの鉄道に! ちなみにシベリア鉄道は大陸を横断するため各駅で時差が生じますが、時刻表と切符はすべてモスクワ時間で記載されているので、注意が必要です。
いま文化方面で、ウラジオストクを騒がせている日本人が2人います。ひとりはDJコウキ。ウラジオの有名クラブ「DSR」でナンバーワンの人気を誇るDJで、イベントのたびに800人以上の若者をクラブに集めているほどなのです。もうひとりが村上春樹。3年前に同氏の著書「羊をめぐる冒険」が爆発的に売れて以来、ほぼすべての作品がロシア語に翻訳されて売られています。現在は「ダンス・ダンス・ダンス」がベストセラーに。日本の代表文化のひとつとも言えるクラブ文化、そしてベストセラー作家がウラジオで人気が出るとは…。さすが日本とつながりの深い都市だけに、趣向もどこか似ているのかもしれませんね。
自動車事情にも、日本の影がチラホラするのがウラジオ。なんとウラジオには日本の中古車が溢れかえっているのです。その割合は、走行車の9割以上! ほとんどが北海道や東北、北陸地方からフェリーで運ばれてきているのです。というわけで右側通行にもかかわらず、ほとんどが右ハンドル。おまけにバスやワゴン車には、日本語の企業広告などが入ったままのものもあるのです。ウラジオでは現在、漢字がブームなので、おしゃれと認知されているみたいです。ウラジオにはロシア最大の中古車マーケット“グリーンコーナー”があり、ロシア全土から日本車を求める来客が後を絶ちません。値段は中古で5万〜(ロシア人の平均月収は2万円程度)。
ロシアのお酒といえばウォッカ。国産ウォッカは1000種類以上におよびますが、中にはウラジオストク産ウォッカもあるのです。そんな定番のお酒ウォッカですが、風邪をひいた時に飲むウォッカが存在するのです。それが「唐辛子入りウォッカ」。真っ赤な色で、いかにも辛そうな同酒。辛いわ、強いわ…日本人にはとてもじゃないけどツラそう。でもロシアでは一気に飲み干してしまうんです。他に大量の一味唐辛子や、カプサイシンなどの辛味成分だけを入れたウォッカも人気だとか。ただし、通常は常温・ストレートで飲むのがスタイル。旅行でウラジオあるいはロシアへ行ってみようという方で勇気のある方、ぜひ一度お試しあれ。
「ホテル ビーナス」のロケ地で大いに湧いたウラジオストク。そのウラジオで29年前、同じように撮影されたソ連映画があるのです。そしてこれまた同様に、監督は日本人なのです。その監督とは名匠・黒澤明。作品は、地質調査のためにシベリアを探検した兵士と密林で暮らす男の交流、自然との闘いを描いた「デルス・ウザーラ」。そう、1975年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品です。ちなみに当時、ウラジオでは黒澤監督を名誉市民に推薦する動きがありましたが、ソ連共産党が「資本主義国の映画監督」ということで拒否。ところがその後、2002年にロシア極東のアルセニエフ市議会が、黒澤監督を名誉市民にすることを決めました。
先月25日、岡山県在住の50歳主婦がシベリア横断マラソンに挑戦するため旅立ちました。予定ではロシア・サンクトペテルブルクを出発し、ほぼシベリア鉄道沿いに走っていき、10/5にウラジオストクに到着します。その後、飛行機で新潟へ。県内の故郷でゴールを迎えるとか。途中、テント宿泊やホームステイをして、各地で地元の人々との交流も図っていきます。シベリア横断といえば、現在進行中の全ヨーロッパ交通幹線第2ルート。これはパリ〜ベルリン〜モスクワ〜ウラジオストク)をつなぐもので、シベリア鉄道に並行して走るものです。アムール州での道路建設が完成すれば、ロシアを車で横断することができるようになります。
ウラジオストク市内の公共交通機関はバス、トロリーバス、路面電車があります。市内を移動する場合、バスとトロリーバスは5ルーブル、路面電車は3ルーブルを車掌または運転手に支払います。またタクシーもありますが、これは乗車前に値段交渉をします(白タクが多いので要注意!)。ちなみに、ウラジオストクの路面電車の運転手は女性がほとんどなのですが、その理由は一体何なのでしょうか。答えは、女性の方が圧倒的に事故率が低いから。横断歩道や信号、道路そのものがきちんと整備されていないウラジオストクですから、事故発生の危険性は大。こういう対処も必要とされる現状なんでしょうね。
ウラジオストクで受信できるテレビ局の数って、いくつあると思いますか? 答えは9チャンネル。うち1局がウラジオストク地方局です。あとはモスクワから発信されているそうです。では、ロシアでいま高視聴率を叩き出しているテレビ番組は、どんな番組なのでしょうか。実は日本では考えられないことなのですが、なんと交通事故の現場をひたすら映す「ロードパトロール」なる番組なのです。なんと視聴率はコンスタントに20%を超える程の人気番組。こんなところにも、ロシアの道路・交通事情が反映されているのかもしれませんね!?
昨年、ウラジオストクのサッカーチーム「ルーチ・エネルギヤ」がロシア2部リーグ東部地区で優勝。1部リーグに昇格しました。次は1部リーグで上位入賞を果たし、ロシア・プレミア・リーグ昇格を狙いたいところ。そんな中、ウラジオのサッカー界に新たな朗報が。1万6000人収容の新スタジアムが建設されることになったのです。保養施設やショッピングセンター、テニスコート、野球用グラウンドを併設した大型施設で、ウラジオストク100周年大通りに建てられるそう。また、サッカー用グラウンドは冬になるとスケートリンクになります。建設は今年末からスタートし、建設所要期間は2年間の予定。
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