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決死の現地取材でSmaSTATION!!スタッフが目にしたものは…

アラブ系の男性とつきあっていたアメリカ人女性が、9月11日の同時多発テロ直前にその男性から送られたというメール。それは、「9月11日は飛行機に乗るな。それから10月31日のハロウィーンの日にはショッピングセンターに近寄るな」という警告文でした。
10月28日放送の「セカイノニュース」でお伝えしたこの“テロ予告メール”は、アメリカ中を騒然とさせたといいます。そしてやってきた10月31日――ハロウィーンの日。果たして予告は本当だったのでしょうか。アメリカ国民は、その時をどう迎えたのでしょうか。
SmaSTATION!!スタッフが、決死の覚悟で現地に飛びました。

 ハロウィーンとは、キリスト教の万聖節の前夜祭で、アメリカではクリスマスに次ぐ大きなイベントです。そのお祭りに沸くショッピングモールが、新たなテロのターゲットにされている、という怪メールが全米中を震撼させました。そこで、スマステスタッフは、決死の覚悟でテロの可能性の高いニューヨークとロサンゼルスヘ飛び、事実を自らの目で確認する事にしたのです!!
 NYに到着したスタッフは、ハロウィーン前日の10月30日、今回のテロ予告メールに関して街行く人々に聞いてみました。「知ってる。でも恐くない。こんなのいたずらだ」。多くの人がそう答えました。
 しかし、折しもこの日は、マイケル・ジョーダンの現役復活やヤンキースタジアムでのワールドシリーズ等、超ビッグイベントが目白押しな日。ニューヨークに人が集まりすぎている――もしテロが起きるとしたら、多数の被害も予想されます。事実、そうしたスポーツイベント会場周辺は、いつもより警官も多く、FBIらしき人の姿も見えました。観戦に訪れた人たちは、入念なボディーチェックを受けなければ入場できないため、長蛇の列ができていました。
 同じ頃、アメリカ最大クラスのショッピングモールが多数存在するロサンゼルスに向かっていたスタッフも、まずは買い物客たちにテロ予告メールを知っているかどうか尋ねました。「知らない」「そんなメールは関係ない」。ロス市民の反応は鈍く、ニューヨークほどの危機感は感じられません。
 そんな中、ニューヨークのスタッフは、あるところに向かっていました。それは、ニューヨークに住むイスラム教徒のもとです。人種のるつぼニューヨークには、多数のイスラム教徒が住んでいるのです。彼らは、この日をどんな気持ちで迎えたのか――スタッフは勇気を持って取材を行いました。取材拒否が相次ぐ中、ようやく数人のに話を聞くことができました。「自分たちも他のアメリカ人たちと同様に恐怖を感じている。本当に困っているんだ。ハロウィーン? イスラム教徒には関係ないね」。取材に応じてくれたイスラム教とのひとりは、そう答えました。
 そして、いよいよテロ予告当日――10月31日を迎えました。取材スタッフの緊張と不安もピークに達しました。数百人の警官が集まり、ハロウィーン・パレード開始前のミーティングが行われると同時に、私たちマスコミも集められて、注意を受けました。
 厳戒体制の中スタートしたパレードは、例年通り盛況でした。そして、ロサンゼルスのショッピングモールも、いつも通り営業を追え、閉店時間を迎えました。ハロウィーンの日に、メールに予告されたようなテロは起きませんでした。しかし、現地に向かったスタッフは感じていました。「いつ何が起きてもおかしくない国で、国民は常にテロの恐怖と戦いながら生きているのだ」と――。
 そんな中、11月1日、今度はカリフォルニア州の橋で11/2〜7日の間にテロが起こる、という不気味な情報が発表された。

緊急インタビュー!
ハロウィーン・テロ予告を取材したディレクターを直撃!!
ほとんどのロス市民はテロ予告に無関心だったんです

 今回は、Tプロデューサー(テレビ朝日にもいるんです)がいきなり僕を指差しまして、ロスに行くはめになったわけですが、びっくりしましたね。さすがにカミさんも驚いていましたけど、「まあLA?私も行きたいわ」くらいのテンションでしたし…。
 今回の取材で、一番印象に残っているのは…アメリカの人たちが毅然とした態度でテロリズムに臨んでいるからかもしれませんが…ほとんどのロス市民が、「知らないし、興味もない。でも、怖いとは思わない」という反応だったことです。でも、実際にショッピングモールに行く人は激減していますし、そこで働いている人はメールのことも知っているわけですが…。で、今度は「橋」が危ないですよね。
 帰国して、編集所に寄ったら、そこで運悪く総合演出の人に会ってしまったんです。で、「今週またサンフランシスコに行くらしいね」と言われて(笑)。でも、その時は「向こうも危険じゃないし、これは面白いかも」と思ったんです。ただ、タイミング的にまだカミさんに言うのは早いかな、とは思ったんですけど…。で、その日家に帰って、食事をしていた時、テレビをつけたら「今度は橋が危ない」というニュースをやっていたんです。そうしたらカミさんが、「このニュース知ってる!」と言い出したんで、僕は「知ってるも何も、行くかもしれないんだよ」ってボソっと言っちゃったんです。そうしたら、カミさんが「何でそんな危険な場所に行くのよ!あんなにたくさんディレクターいるのに!!」って怒り出して…。仕方ないから、演出の人に事情を話したんです。でも、それを全員に言い触らされて、「奥さんの名前なんだっけ?M子さん?この話、『SmaTIMES』に載せて貰おうよ」って言われましたよ(笑)。

夫婦ゲンカ中のAディレクター

アメリカ人のパワーに触れて驚きました

 先週の土曜日のOA終わりで「行け」と言われて、ニューヨークに飛んだんですよ。最初は「ふざけるな!」って思ったんですけどね(笑)。慎吾くんも興味を持ったことだし「行こう!」と決意して…。ベタですけど、マスクとか濡れタオルとか持って旅立ったんです。「帰って来れないかも」というものがあったんで、成田でロス・チームと抱き合って別れたんですよ(笑)。でも、ニューヨークは意外とスムースに入国できたんです。現地の人たちも「ビビってては住めない。負けてたまるか。日常に戻ろう」と思い込もうとしてましたね。そういうところに、アメリカ人のパワーを感じました。問題の日も「お祭りを楽しもう」という空気で、取材陣も全員ハロウィーンの格好をさせられたんです。普通の格好じゃ浮きますから。僕もオーメンの格好したり(笑)。でも、やっぱり警官が300〜400人いて、中には銃を持ったミリタリーもいるんです。和やかな雰囲気の中にも、戦争中だと感じる部分がありました。
 対するイスラム教徒の方は、かなりピリピリしていましたね。取材拒否の人もいっぱいいて、「お前たち、何やってんだ」って囲まれたりもしました。あれは怖かったですね。でも、アメリカに住んでいるアラブ人やイスラム教徒の人たちは、攻撃されれば自分たちの身が危ないわけです。だから、基本的に彼らはアメリカ派のようです。でも、アラブ人ということで迫害を受けている事実もあって、そこは複雑に感じましたね。
 貴重な体験をしたと思う反面、戦時中の国がどんなに怖いかということを実感させられました。でも何より、日本に無事帰って来れたことがうれしかったです(笑)。

日曜日は箱根でロケのOディレクター

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