佐野岳、挫折したランナー役「重なる部分ある」
2018/02/06
俳優の佐野岳(25)が6日、主演映画「ふたつの昨日と僕の未来」(大森研一監督)の都内で行われた製作発表に出席した。
佐野が演じる、けがで挫折したマラソンの元五輪候補が、現実と理想としていた世界を行き来しながら未来への道を模索するファンタジックな物語。愛媛・新居浜の市制80周年記念映画として、同市が撮影に全面協力する。
佐野は、「僕もサッカーでプロを目指していて、実力も足りなかったけれどけがで挫折した経験もある。重なる部分がたくさんあるし、脚本を読み進めていくうちに現状を受け入れる大切さを感じた」という。昨年12月まで放送されたドラマに続くランナー役になり、「この前までやっていたし、体力づくりも続けている。真摯(しんし)に役と向き合って、少しでも前向きになってもらえる素敵な作品にしたい」と自信のほどをうかがわせた。
新居浜出身で、同市の観光大使を務める水樹奈々(38)が主題歌を担当。「脚本は、子どもの頃から慣れ親しんだ場所がすべて落とし込まれていた。監督からもアイデアをいただいているので、全力で頑張って作ります」と意欲を語った。
ヒロインは相楽樹(22)が演じ、今月中旬から同市でオールロケを敢行。今秋以降の公開を予定している。