BACK NUMBER

小松美羽

小松美羽

現代アーティスト

テレビ朝日5月17日(水)・24日(水)

小松美羽

2015年、イギリスの大英博物館に作品が永久所蔵されるという偉業を成し遂げた現代アーティスト・小松美羽。神やもののけを独特の視点で描き出す若き鬼才が、今回2枚の巨大なキャンバスに同時に描き始める。
「基本下絵を作らずに絵を描くようにしていますが、描いていると勝手に出来上がっていく…その場その場でイメージが降ってきたものでやるという感じです。」
小松が描いたのは、一対の狛犬。
「私の原点は狛犬。神聖なもので私の中では導いてくれる存在です。基本的に彼らに任せている仕事は、魂を見つめること。彼らは肉体を見ているんじゃなくて魂をのぞいているのです。」

小松美羽

魔除けとして存在すると言われている狛犬から、常に魂を覗かれている感覚があるという小松。魂を見つめ直すことは、すなわち生き方を見つめ直すことだという。
「魂だけを見られた時にどんな生き方してきたんだろうって思うことも大切だし、ちゃんと生きようよと思えれば学びだと思います。つまり肉体を飾ることよりも大切なことが魂の成長だと思います。」

BS朝日6月5日(月)

小松美羽

2枚のキャンバスに同時に描くのは初めてという小松美羽。最初に、神に祈りをささげるように、キャンバスを前に、祈り始めた。その後、胡粉を塗った下地に墨とアクリル絵の具を使って描いていく。巧みに使うのは筆だけでなく素手、さらに直接絵の具を塗りつけたり、キャンバスに投げつけたり…2枚同時に彼女の独特な世界観が生み出されていく。

小松美羽

長野県で三人兄弟の長女として生まれた小松は、物心つくまえから、絵を描き続けていた。飼っていたウサギが死んだときにはウサギの骨を描き、祖父が亡くなった時には「四十九日」という作品を制作した。その後も死生観をテーマに数々の作品を世に送り出している小松。島根県・出雲大社には「新・風土記」が奉納されている。自宅では、個展に向けて制作している最中の制作現場も見せてもらった。壁には「自分の感受性くらい」という詩人・茨木のり子の詩を飾り、心の支えにしているという。