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宮田まゆみ

宮田まゆみ

笙奏者

テレビ朝日5月3日(水)・10日(水)

宮田まゆみ

雅楽に用いられる伝統楽器「笙(しょう)」を世界に広めた笙奏者 宮田まゆみ。「私もびっくりしたのですが、こんな音楽があるのかって…こんな音がでてくるというのが興奮しますね。」
今回宮田が演奏したのは、約600年以上前に書かれたとされる幻の楽曲。
「鎌倉・室町にかけての時代に演奏されていたという古い曲ですが、こんな新鮮な音楽が出てくるのかということが驚きです。その時代の人たちが考え、感じていたことを感じ取りたいと思います。」

宮田まゆみ

幻の楽曲に、宮田が込めた想いとは…
「昔の人の精神の集中度は、今の技術では出来ないことがたくさんあると思います。周りに余分な音は聞こえてこないし、やらなきゃならないメールチェックといった余分な雑用もない…昔の人の集中度があれば、音楽だけではなくて、全く違うものが生まれてくるんじゃないかと思いますね。私もまだまだ笙が下手なので、もうちょっと修行します。」

BS朝日5月15日(月)

宮田まゆみ

笙は長さの違う17本の竹でできており、1本1本の根本の穴を指で押さえ、息を吸う、吐くを繰り返すことで音がでる。笙の奏でる和音、そして、奏でた時に出る差音に魅入られているという宮田は、仙台の大崎八幡宮で若き巫女たちにも雅楽を教えている。今、雅楽は古い伝統音楽と思われるが、奈良時代や平安時代の人が初めて出会ったときは新鮮な楽曲だったはず。「高校生からすぐ巫女になった人たちも初めて出会うわけですから。そういう新鮮な気持ちを感じとれるのがうれしい。」と言う。

宮田まゆみ

宮田は、音楽大学の講義で、古代ギリシャでは人間には聞こえない宇宙のハーモニーというのがあると習った。そんなある日、雲の間から差してきた太陽光線に笙の音を感じ、「これが宇宙のハーモニーだ。初めて自分の探していた響きが見つかった。」と思い、笙の虜になっていった。今回の楽曲は、応仁の乱以前に書かれたとされる1曲で、京都にある貴族の家に所蔵されていた譜面を自ら書き写し、演奏方法を研究したという。宮田は今後も、伝承が途絶えてしまった幻の楽曲を探し出し、雅楽界の未来へつなげようとしている。