2015年11月

11月28日放送 「チカチカとヘイヘイ」

作 者:楠 千恵子 文
YUJI 絵
出版社:遊行社

深い海の底に、きれいなあかりを持つチカチカと、砂の中にいるヘイヘイという2匹の魚がいました。チカチカは自慢の明かりが消えかかり、代わりのものをさがそうと、ヘイヘイを誘います。けれどヘイヘイはどうしても砂から出ることができません。いろいろなものを試しますが、なかなか代わりのものが見つからない。そして、北の難破船へ出かけたまま、とうとう帰ってこないチカチカ。心配になったヘイヘイは力をふりしぼって砂の中から飛び出します―。 朗読:
松田 洋治(アクトレインクラブ)

11月21日放送 「ルリユールおじさん」

作 者:いせ ひでこ 作
出版社:講談社

舞台はパリ。路地裏の静かな通りにひっそりとルリユールおじさんの店はあります。“ルリユール”とは手作りの製本の事。パリの少女ソフィーは大切にしていた植物の図鑑がばらばらになってしまい、ルリユールおじさんのお店を訪ねます。おじさんは、植物図鑑をどんどん修復し、やがて世界で1つだけの美しい植物図鑑が出来上がっていくのと共に、ソフィーの世界、おじさんとソフィーの交流、そして同じ製本職人だった父を思い出していく様子などがとても丁寧に描かれていきます。本への愛情と、時代をこえてつながる職人の誇りを描いた大人の為の絵本です。 朗読:
かかず ゆみ(アトミックモンキー)

11月14日放送 「ピエロのあかいはな」

作 者:なつめ よしかず 作
出版社:福音館書店

ピエロのトレードマーク・赤い鼻をめぐるお話。サーカスが始まる直前の楽屋でのこと。ピエロが大きなくしゃみをしたら、シンボルの赤い鼻が飛んでいってしまいます。コロコロと転がった赤い鼻を追いかけていくと舞台裏の動物たちがひと騒動!最後は意外なところから赤い鼻が出てきます。サーカスのようにワクワク、楽しい絵本です。 朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

11月7日放送 「ママがおばけに
なっちゃった!」

作 者:のぶみ 作
出版社:講談社

“親子で泣いてしまう”と話題の絵本。
ママはとつぜん、オバケになってしまいました。「あたし、死んじゃったの?」と息子のかんたろうを心配するママ。「ママにあいたいよー!」大泣きするかんたろうのところに、夜遅く、現れたのは……、とうめいなオバケになったママ。
「ぼく、どうすればいいの?」「ぼくがママのこどもでよかった?」さよならのまえに、かんたろうとおっちょこちょいのママが伝えた“だいすき”の気持ち。おっちょこちょいのママだけど、息子のかんたろうが何よりも大切。いいところも、ダメなところも、かぞえきれないくらいの「すき」を伝えるママ。そして、ママへの思いを伝える前向きなかんたろう。母と子のユーモラスな会話で微笑ましい笑い、そして思わず涙してしまいます。対話を通じて、親から子へ、子から親へ、心をつたえる絵本です。
朗読:
かかず ゆみ(アトミックモンキー)

2015年10月