2014年7月

7月27日放送「てがみぼうやのゆくところ」

作 者:加藤晶子 作
出版社:講談社

ある日、てがみぼうやは、隣町のおばあちゃんのところへ男の子の思いを届けるために旅立つことになりました。顔の横にはあて先がちゃんと書いてあります。
「まかせておいて!」
ところが、投函されたのは真っ暗なポストの中。不安なてがみぼうやは運び出され、仕分けされて隣町へ。さらに自転車に乗った郵便屋さんに運ばれて、あて先の住所へと順調に向かうはずですが疾風と共に思いも寄らぬ波乱万丈の旅に!てがみぼうやは一体どこへ…?
第35回講談社絵本新人賞受賞作品。
朗読:
伊倉 一恵(青二プロダクション)

7月20日放送「みずうみ」

作 者:千葉智江 文・絵
出版社:大日本図書

ゆうかは、おもちゃの船をこわしておかあさんにしかられました。涙があとからあとからあふれてきます。すると、涙は大きなみずうみになりました。やがて鳥や動物たちが水をのみにあつまってきて…。泣いて泣いて、泣きつかれた頃にゆうかの想像の世界はさらに広がっていきます。そして、その世界はゆうかの感情や小さな行動ひとつでどんどん変化していきます。
どうなってしまうのかと、読んでいる方もどんどん想像がふくらんでいく絵本です。
千葉智江さん初めての作品。
朗読:
かかずゆみ(アトミックモンキー)

7月13日放送「しらないいぬがついてきた」

作 者:小林与志 作・絵
出版社:鈴木出版

男の子の後をそっと、どこまでもついてくる犬。逃げても、隠れても犬はついてきます。どんどん逃げているうちに、気づいてみると、男の子は知らない場所に犬と二人きり。心細くなった男の子に勇気を与えてくれたのは…?
男の子と犬の心の交流が描かれた詩情あふれる絵本。セピア調の温もりのある絵と短くも詩的な文章がみごとに融合した秀逸の一冊。子供にとっては、「知らない犬」という未知の生物とドキドキしながら冒険するお話でありながら、大人はなぜかホッと癒される絵本です。
朗読:
藤田 淑子(青二プロダクション)

7月6日放送「たなばたまつり」

作 者:松成真理子 作・絵
出版社:講談社

もうすぐ七夕。町の皆は広場の笹に願いごとを書いた短冊を飾りました。
たくさんの人達が短冊に託した様々な願い。「たなばたまつり」の夜、短冊を離れた願いの言葉たちは空へと上っていって……。
美しくて心あたたまるお話です。
イラストレーターで絵本作家の松成真理子が鮮やかな色彩で描く季節と行事のよみきかせ絵本。
朗読:
篠原 恵美(81プロデュース)

2014年6月