2010年8月15日放送

ザ・スクープスペシャル

「消えた東京ローズを追え! 〜戦後65年目の真実〜」

2010年8月15日は太平洋戦争が終結して65回目の終戦記念日に当たります。
今から65年前の夏、焼け野原となった東京で
外国人記者がこぞって追いかけたニッポンジンがいました。
エンペラー・ヒロヒト、トージョー・ヒデキ、そしてもうひとり謎の女性DJ「東京ローズ」!
幻の「東京ローズ」は一体、誰なのか?日米各地を徹底取材した結果、
壮絶な謀略放送の実態と、
「東京ローズ」の正体をめぐる驚くべき新事実が浮かび上がってきました。

ハリウッド映画「父親たちの星条旗」(2006年)に
米兵たちが短波ラジオに熱中するシーンが登場する。
彼らが聞いていたのは、戦意を喪失させるために日本軍が流した対敵宣伝放送。
そこで甘くセクシーな声で語りかける女性ディスクジョッキーは米兵に熱狂的に支持され、
いつしか「東京ローズ」と呼ばれるようになる。
終戦後、来日した記者たちが目をつけたのは、
ロサンゼルス生まれの日系2世アイバ戸栗郁子だった。
叔母の見舞いのために来日中に太平洋戦争が勃発、帰国の機会を失ったアイバは、
ラジオ東京(現NHK)で英語アナウンサーとして働いており、
深く考えずに「自分が東京ローズだ」と認めてしまう。
全米に報道され、アイバは一躍時の人となるが、それは悲劇の始まりだった。
アメリカ国籍を有していたアイバは逮捕され、
サンフランシスコで"20世紀の魔女狩り"と呼ばれた「東京ローズ裁判」にかけられる。
結果、アイバは女性としては史上初の国家反逆罪で禁固10年、市民権を剥奪される。
しかし・・・・・

「この有罪判決はアメリカ政府の陰謀によって仕組まれたものだった」という疑惑が浮上!
さらに・・・「本当の東京ローズは7人いて、アイバ一人が罪を背負わされた」という証言も!

謎@ なぜアメリカ政府は「東京ローズ=アイバ戸栗=国家反逆罪」としたのか?

取材班は膨大な裁判記録や、親子2代でアイバの弁護を担当したコリンズ弁護士ら関係者を
訪ね歩き、同僚の偽証によって「売国奴」に仕立て上げられていく過程を検証する。
さらに、情報公開されたFBIの極秘ファイルからアイバをスケープゴートにするため、
様々な懐柔・脅し・買収などの工作が行われていたことが判明。
トルーマン大統領の盟友、クラーク司法長官が裏で糸を引き、
「アイバ戸栗を徹底的に有罪にせよ」と指示していた手紙を発見する。

謎A では、「本物の東京ローズ」とは一体、誰なのか?

取材班はアメリカ国立公文書館で、
米軍が傍受した幻の「東京ローズの声」を記録した録音盤を発見。
その声紋を日本音響研究所が分析すると、
アイバ戸栗以外の"複数"の女性の声が混ざっていることが判明した。
さらに、FBIの極秘ファイルには、
東京ローズ候補として"複数"の女性アナウンサーの顔写真があった。
遺族・関係者の証言を通じて、次第に明らかとなる「もうひとりの東京ローズ」の正体とは・・・


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