5月16日放送

第7回スクープスペシャル 
  

<特集1>告発!警察の裏金第3弾
〜全面謝罪の裏に隠されたウソ〜

前回のスクープスペシャル「警察の裏金第2弾」放送後、再び日本全国の警察に大激震が次々走った。

【3月5日】
静岡県警がカラ出張による裏金作りを認めて謝罪
【3月12日】
北海道警が旭川中央署の捜査費流用を認めて謝罪
【4月6日】
北海道警が弟子屈署の捜査費流用を認めて謝罪
【4月20日】
福岡県警が銃器対策課の捜査費流用を認めて謝罪

その後も弟子屈署の元次長や福岡県警の元職員など警察関係者の実名告発は続き、国会や都道府県議会での追及や参考人招致、住民監査請求や住民訴訟など警察刷新を求める動きは、今や大きなうねりとなっている。

一方、警察庁は裏金疑惑を調査する予算執行検討委員会を設置。全都道府県警に偽名領収書を使わないよう通達を出し、全国の会計責任者を集めて内部チェック強化を指示する異例の臨時会議を開いた。
これで警察は刷新され、数10年に渡って連綿と続いてきた裏金は無くなるのだろうか?・・・残念ながら、答えはNOと言わざるを得ない。

不正経理を謝罪した各警察本部の内部調査をつぶさに検証すると、ある一定のパターンがあるのに気付かされる。

(1)裏金は激励や夜食など主に現場捜査員が使い、幹部による私的流用はなかった。

(2)内部資料など証拠が存在する場合は認めるが、それ以外の不正は認めない。

(3)警察庁の関与・主導は認めない。

そこには、第三者が一切加わらない内部調査の欺瞞があった。また、警察庁が発表した裏金防止策にも驚くべき抜け道が用意されていた。

「警察の裏金第3弾」では、再び多くの警察関係者や内部文書によって警察の謝罪に秘められたウソを徹底検証する。果たして警察は、何を認めて何を認めなかったのか!?

<特集2> 告発!恐怖の美容外科医
〜リピーター医師放置の実態〜
 
去年5月スクープスペシャルでリピーター医師問題取り上げてから1年、厚生労働省は医道審議会の機能強化やリピーター医師の再教育などを検討する「医療事故対策緊急アピール」を発表した。しかし、リピーター医師野放しの実態はなんら変わっていない。例えば、今でも全国にチェーン展開し、女性誌などに大々的な広告を掲載しているある有名美容クリニックの場合・・・
 
去年11月、豊胸手術を行う際、ずさんな全身麻酔により患者を植物状態にしたとして、東京地裁は美容外科医A氏に1億7000万円の損害賠償を命じる判決を下した。インフォームド・コンセントを行わず、手術ミス後も患者を3時間近く放置、その事実を隠蔽するためカルテを捏造するなど「医師にあるまじき悪質な行為」であった。

さらに番組に寄せられた内部告発に基づいて取材を進めていくと、驚くべき事実が次々と浮かび上がってきた。

何とA氏は大学で内科を勉強してきたが、内科医としての研修をわずか2年で中断し、1998年に突然美容外科を開業。麻酔医や看護士は一切立ち会わせず、1人で麻酔と手術を行い、少なくとも2001年4月から6月の間に同様の麻酔事故を3件起こしていたという。さらに、クリニックは「無痛手術」「無傷手術」を謳い文句に派手な宣伝を行ってきたが、これらは医学上あり得ない虚偽広告であり、実際には余りに初歩的なミスによる被害者が続出。A氏は形成外科学会や保健所でも有名な問題医師であった。

ひとたび医師免許を取得すれば、何科でも自由に開業でき、誰でもメスを握れる危険な現実! 何度医療ミスを繰り返しても、誰もその暴走を止められない恐怖の実態!多くの被害者や医療関係者の証言により、リピーター天国と言われるこの国の医療制度の致命的欠陥を浮き彫りにする!



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