1月12日放送

狂牛病は人災だった!〜検証!農水省「3つの失態」〜

日本で1頭目のBSE(牛海綿状脳症)感染牛が出たのが去年9月10日。以来牛肉業界を取り巻く状況は一変した。業界の川上から川下まで今、悲鳴が充満している。彼らはみな被害者である。

では加害者は一体誰なのか。

「感染ルートはそんなに問題ではない」と最近も関係者の神経を逆なでした武部農水大臣。1頭目発生以降の農水省のドタバタも記憶に新しい。そんな中、けじめと称して次官以下の異動が行われた。そもそも1頭目の発覚は全くの偶然の産物だった。検査ノルマの300頭を達成するために検査対象基準を緩和したところたまたま見つかったに過ぎない。
農水省全体に通底するのは「リスク管理」意識の欠如である。狂牛病を水際で防ぐことも出来たのに、みすみすそのチャンスを逃してきた。90年、96年、2001年と過去3度の失態を演じてきている。とりわけ肉骨粉を法規制ではなく行政指導で済ませた96年の失態は、BSEを増幅させたと言われている。

番組では、改めて農水省の失態の一つ一つにスポットを当て、当時の関係者の証言なども交えながら問題のありかと責任の所在をえぐり出していく。また、狂牛病の牛第1号が見つかった千葉県・内藤ファミリー牧場と中継を結び、「人災」の被害者ともいえる内藤煕氏の近況を紹介、その思いを伝える。



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