4月6日放送のディレクターズアイ 

4月6日放送 ディレクター/浅中賢志
【多重債務者を狙うヤミ金の実態】

私の知人に借金地獄を経験した男性がいる。彼は数年前に消費者金融などから借金をし、その穴埋めをするため先物取引にも手を出して失敗、借金は数千万円に膨れ上がってしまった。その後、会社も辞めることになり、別の職に就いた今現在も返済を続けている。今回、ヤミ金の取材中、返済に追われる債務者の姿を見て、何度も彼のことを思いだした。
「借りちゃったら、どうにもならないですね」、大きくため息をついたある多重債務者。電話口から聞こえるヤミ金業者の怒号・脅しのセリフ、それは恐怖以外の何ものでもなかった。

一方、ヤミ金業者は違法な金利であることを知った上で、どこからも見放された多重債務者に貸し付けて食いモノにする。だが、それは法律的には、「違法金利での契約は無効」となり、債務者側が返還請求など戦える手段があるのだ。もちろん「借りたものを返す」というのは、常識だが、どうしようもないヤミ金地獄に陥った人は、弁護士などに相談し、再起をかけるしかない。

ただし、中には「整理屋」と組んで、まとめて債務整理をすると称して多額の謝礼を請求する弁護士も居るので、最寄りの弁護士会に相談するのがベストである。

■ヤミ金の相談にあたっている弁護士会・市民団体の連絡先&今後の相談会日程■
(来週月曜日以降、インフォメーションのページにも掲載します。ごらんください)

(1)弁護士会
「法律扶助協会 東京都支部」(電話予約必要、低所得者むけ)千代田区霞が関1−1−3 弁護士会館3F
TEL 03−3580−2851

「四谷法律センター」 千代田区麹町6−4 麹町三幸ビル5F
(電話予約必要、相談料30分5000円)
TEL 03−5214−5152

「神田法律センター」 千代田区神田須田町1−24 大一東京ビル7F(電話予約必要、相談料30分5000円)
TEL 03−5289−8850

「東京市民法律事務所」中央区銀座6−12−15西山ビル7F
(電話予約必要、相談料30分5000円)
TEL 03−3571−6051

(2)都庁の担当部署

「東京都産業労働局」 新宿区西新宿2−8−1 第一本庁舎29F TEL 03−5321−1111(都庁代表)
(都知事登録の貸金業者の照会について)
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/

(3)ヤミ金被害にあたっている市民団体

「太陽の会」(全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会)
大田区山王2−1−8 山王アーバンライフ810号室
FAX 03−3774−1804 (問い合わせは電話以外で)
メール hirenkyo@hotomail.com
http://www.cre-sara.gr.jp/
   
(4)ヤミ金に関する相談会日程(詳細は「太陽の会」まで)

4/26(金)午後1時〜3時 「年金担保被害をなくすための市民集会」 場所:東京弁護士会                   (千代田区霞が関1−1−3 TEL 03−3581−2201)

4/26(金)午前 「年金担保被害対策・国会・厚生労働省・金融庁に要請」 場所:国会・厚生労働省・金融庁

4/27(土)午後1時〜5時 「全国ヤミ金被害告発・ヤミ金融対策実務交流集会」 場所:東京弁護士会

4/28(日)午後1時〜5時 「ヤミ金被害・大相談会」
場所:後楽園会館
(文京区後楽1−7−22 TEL 03−3815−8171)

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