12月22日放送のディレクターズアイ 

12月22日放送 ディレクター/丸山真樹
【放送を終えて】

「サンケイ、キツイ、キタナイ、キケンナシゴトハ、ミンナ、リュウガクセイガ、ヤッテイマス」
今回の取材で中国人留学生から聞いた言葉だ。彼らの多くは、ただ単に学校に行って勉強をする、という訳ではなく、学費や生活費を稼ぐために、アルバイトをしている。なぜ、犯罪に走る人が多いのか?と聞くと、「ラクデ、カネガテニハイルンダッタラ、タブン・・・」と答えた。

番組でも取り上げた山形県羽黒町の母娘殺傷事件では、3人の中国人元日本語学校生が起訴された。共に、最初はアルバイトをやっていたが、途中で辞め、3人とも収入源がなくなっていた。強盗致死罪に問われた劉洋被告は、事件当時、在留期間を延長するために学費を払う必要があった。友人の安峰被告(強盗殺人罪)から誘われた当初、明確な答えをしなかったが、最終的には金ほしさから犯行に加わっていった。

中国人犯罪者は、こういった若年層の足元をみている。すぐに犯罪に引きずり込む。彼らは携帯電話一本のネットワークを使い、点と点を線で結んでいく。彼らにとっては日本は刑罰が軽く、もし、逮捕されても、執行猶予つきなら強制送還、実刑でも数年の刑務所暮らしなら食事にも事欠かないので平気らしい。ある捜査当局の方は、中国人犯罪者に一番効く罰則は、罰金だ、といっていたのもうなずける。

「中国人の犯罪は絶対になくならない」
私が取材相手から聞いた言葉だが、中国人犯罪者はあの手この手で捜査当局の先を行っているのが現状のようだ。さらに、犯罪が日本各地に広がっている。暴力団が情報提供をするケースが実に多い。“中国人犯罪”と非難するが、最近の特徴として、日本人の資産家が狙われる事件では、やはり暴力団が絡んでいる場合が多々目に付く。日本人が“中国人犯罪”を助長しているのだ。

“犯罪天国日本”いつの日からか、こんな言葉を耳にするようになったが、いつの日か、こんな単語がなくなるように、捜査当局や法務省など関係機関に期待したい。私も取材者として、今後も犯罪を追っていくつもりですので、なにか情報がございましたら、ぜひ、番組宛にご連絡ください。

最後に、番組では“中国人犯罪”とくくっていますが、あくまでほとんどの中国の人は善良な方々で、犯罪者は極一部であるということを付け加えておきます。

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