2001/1/28 〜ピコはなぜ死んだのか〜

おととしのクリスマスイブ、和歌山県白浜町にあるアミューズメントパーク「アドベンチャーワールド」で1頭のアフリカゾウが死んだ。ゾウの名はピコ。
直接の死因は「えさの取りあいでほかのゾウに倒され、起立不能になったために起きた呼吸不全」である。
だが、「問題はそこに至るまでの経緯にあった」というのは、今回番組での内部告発をおこなった現役社員だ。

その社員は、20年あまりゾウの飼育を担当してきたが98年の10月に突然の人事異動で飼育現場から離れることなった。
その後99年3月から3人のタイ人が飼育担当に。

「ピコはもともと足の弱いゾウだったのにもかかわらず、タイ人の
飼育係が、日本では使われない鑓などを使って、過剰で不適切な調教をおこなったのではないか」
「文化としてゾウを飼っているタイでの飼育と動物園の飼育は違うのに、上司はそれを知りながら放置し、経費削減にともなって
ゾウのエサを減らす行為を続けたのではないか」社員はこのように問題提起をする。

一方、アドベンチャーワールド側は、「調教はタイの古式のやり方であり、調教も短時間だった」「エサを減らした事実はない」
と真っ向から反論する。

いったいアドベンチャーワールドでなにが起こっていたのか、
を徹底検証した。

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