■ ファイナル進出を決める「ポイント制」とは
6戦のシリーズを闘う選手が目指す『グランプリファイナル』へはあと何ポイント必要?
グランプリシリーズ最大の見どころは、各種目40名近い出場選手のなかから、誰がグランプリファイナルに進めるのか、ということ。
昨年は東京で開催されて大いに注目を集めたファイナル、「去年はファイナルだけ見たよ!」という方も多いかもしれない。だが6戦あるシリーズを一試合ずつ見て行けば、ファイナルに残るためのポイントをかけて誰が残っていくか、誰が脱落していくか、スリリングな展開を毎週毎週楽しめるのだ。
ファイナルに進出できるのは各種目とも、たった6名。
選手は各試合でとった順位にそれぞれポイントが与えられ、出場した試合(1選手につき1〜2試合)のポイント数の合計で、上位6名が選ばれる仕組みになっている。
各順位に与えられるポイントは以下のとおり。
1位 15point
2位 13point
3位 11point
4位 9point |
5位 7point
6位 5point
7位 4point
8位 3point |
昨年のスルツカヤ選手のように、1位を2回取れば30ポイント獲得、昨年の村主章枝選手のように2試合で2位と8位を取れば16ポイント獲得、となる。
たとえ一試合で高得点をたたき出して優勝しても、もう一試合で大きな失敗をするとファイナルには残れない。一発勝負に強い選手ではなく、コンスタントに良い成績を上げられる選手、真の実力者が勝ち残れるシステム、と言っていいだろう。
ファイナル進出のためのデッドラインはほぼ22−26ポイント前後と予想される。2試合戦って2度表彰台に乗ったとしても3位が2回(22ポイント)では微妙なところ。一度は優勝、もう一度も3位までに入っておきたい(26−30ポイント)ところだが、優勝がなくとも手堅く2位、3位を一度ずつとっておけば(24ポイント)ファイナルが見えてくる可能性もある。
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なお、ポイント配分は今シーズンから若干の変更あり。1位のポイント比率が低めになるなどしたため、ファイナリスト選出にも少し影響が出そうだ。(昨シーズンは1位12point、2位9point、3位7point、4位5point、5位4point、6位3point)
例えば昨シーズンは1位と6位を取り、15point獲得したソコロワが、2位と4位で14pointのロシェットを上回り、ファイナルに進出した。この2名のポイントを今年の基準で換算するとソコロワ20point、ロシェット22pointとなり、ソコロワに代わりロシェットがファイナリストとなる。 |