無職の僕が何故かCDデビューする事になった話

皆さん初めましてこんにちは!ヨッピーです!
写真はレコーディング中の僕です!

普段はプロの無職として、インターネットで1ミリも役に立たない記事ばかり書いて過ごしているのですが、タイトルにもあります通り、このたびテレビ朝日さんの全面協力の元、何故かCDを発売する事になりました。

今回の記事はド音痴の僕がそのCDを発売するまでの苦悩と葛藤、
そしておカタいイメージしか湧かなかったテレビ局の「ここまでやるか?」というやんちゃぶりを軸に経緯を説明させて頂きます。
なんで?なんで僕がCDを出すの?どうしてこうなったんだろう?


ちなみに今回はとんでもない長さの記事ですが飽きずに読んで頂けると幸いです!

では、そんな僕が何故CDを発売する事になったのか、まずはスタートから振り返ってみましょう!



■序章

2014年12月某日 テレビ朝日社内

テレビ朝日担当者テレビ朝日
担当者

「そんなわけでですね、我々テレビ朝日としてもやはり、テレビだけではなく、インターネットでも面白いコンテンツを作っていきたいと考えておりまして。そこで、インターネットに詳しい割に無職で暇なヨッピーさんのお力を借りる事は出来ないかと……」

ヨッピーヨッピー

「まあ、無職で暇は完全に余計ですけど、僕みたいなゴミクズが天下のテレビ朝日さんと組んでやらせて頂けるのであれば断る理由なんて無いですよ。ちなみに既に考えてる企画とかはあるんですか?」

テレビ朝日担当者

「それなんですけど、テレビ朝日で放送中の『musicるTV』という番組の中に、『ミリオン連発音楽作家塾』というコーナーがあるんですね。そこはいわゆる“我こそはヒットを連発する未来のクリエイター!”、という志の高い人達を対象に、プロの作家がオーディションをして、その中から選ばれた人をプロの音楽の世界で活躍させよう、っていうプロジェクトなんです。これと似たような事をインターネットだけでやってみたいんですよね。それに無職で暇なインターネットを代表するクリエイターのヨッピーさんに参加して頂きたいんですよ。“ヒットを連発する未来のクリエイター”ってぴったりですよね」

ヨッピー

「でもジャンルは音楽ですよね。うーん、音楽作家かぁ……。まあ別にそれは構わないんですけど、僕死ぬほど音痴だし音楽の才能ゼロですからね」

テレビ朝日担当者

「そこは大丈夫です!グループ会社のテレビ朝日ミュージックの優秀な作家陣がサポートするんで、1曲できたらネットで配信しましょう!」

ヨッピー

「まあ、ネットでチョロチョロ配信するくらいならいいか……でも、やるからにはガチでやりましょうよ。中途半端にやっても面白くないですし、見てる人をガッカリさせたくないですからね……」

テレビ朝日担当者

「ありがとうございます!じゃあ今度、ヨッピーさんをバックアップするプロの作家陣を呼びます!顔合わせしましょう!ミュージシャンっぽい感じで来て下さい!



■作家さんと顔合わせ

そんなわけで言われるがままテレビ朝日ミュージックさんにお邪魔した僕。
「ミュージシャンらしく」と言われたのでこの恰好で来ました。
楽屋に「ヨッピー様」なんて書かれるとえらくなったような気がするから不思議。
無職なのに。

完全に部屋の主と化す僕。
こんなフッカフカのソファがある部屋をあてがわれるなんて、
ミュージシャンも悪く無い気がしてきた。

この時までは。


そしていよいよ、作家陣と僕の顔合わせがはじまった!
こちらのお二人が僕の曲を担当してくれる作家陣だ!
よろしく頼むよ!アンチャン達!

テレビ朝日担当者

「ご紹介しますね。まずこちらは多田慎也さんです。シンガーソングライターで作詞も作曲もやられていて、嵐やAKB48、ももいろクローバーZ等にも楽曲を提供している方です。代表曲は『ポニーテールとシュシュ』ですね」

ヨッピー

「えーっと」

ヨッピー

「つまり、AKB48の『ポニーテールとシュシュ』を作曲したのがこちらの多田さん?」

テレビ朝日担当者

「はい。そうですよ」

テレビ朝日担当者

「そして、こちらは星野純一さん。サウンドプロデューサーとアレンジャー・トラックメーカーの方ですね。GReeeeN平原綾香などの楽曲に携わられています」

ヨッピー

「うーーーん」

ヨッピー

「つまりこの、嵐だのAKB48だのGReeeeNだのと一緒に仕事してるお二人が僕のサポートをしてくれるってこと?」

テレビ朝日担当者

はい。そうです

ヨッピー

「吐きそう。帰りたい」

テレビ朝日担当者

「ちょっと!何言ってるんですか!せっかく来て頂いたのに!」

ヨッピー

「なんでこんな大ごとになってるんですか!こんなもん完全にガチ勢じゃねえか!」

テレビ朝日担当者

「いや、どうせやるならガチでやった方が面白いじゃないですか。ヨッピーさんも『やるならガチでやりましょう』って言ってたし」

ヨッピー

「言ったけどさー…。それにしたってガチすぎる。僕なんて無職でインターネットでブラブラしてるただのおじさんなのに……!荷が重すぎますよマジで」

テレビ朝日担当者

「ヨッピーさんなら大丈夫!」

ヨッピー

何を根拠に言ってるんだろう



■ヨッピーの歌声を披露

作家のお二人に「ヨッピーさんの『歌手としての実力』が知りたい」と言われ、
「何言ってんだそんなのゼロに決まってんだろ」と思いながらも、
プロ用のレコーディングスタジオで渋々「翼をください」を熱唱する僕。

明らかに「こりゃヤベーな」という顔で見守る多田さん&星野さん。

ヨッピー

「ほら!だから言ったでしょ!僕めちゃくちゃ音痴ですよ、って!」

星野純一

「まあでも、なんとかしますよ!

ヨッピー

「本当かよ…… 音楽っていったってジャンルとか範囲広すぎますよね。どんな曲がいいんですか?」

星野純一

「EDMなんかが良いんじゃないかなと。ヨッピーさんの“らしさ”を出した感じで」

多田慎也

「良いですよね。DAVID GUETTAみたいな。これから夏に向けてイベントなども狙っていけますからね」

ヨッピー

すいません日本語でしゃべってください

星野純一

「EDMはElectric Dance Musicの頭文字で、最近だとウルトラってフェスが日本でも盛り上がってるアレですよ。ダブステップとかエレクトロハウスとかの総称みたいな?」

ヨッピー

はい?

星野純一

「まぁ、取り敢えず流行ってるし、デコったヘッドフォンと、前が見えなさそうなグラサンかけたらヨッピーさんばっちりハマりそうだから、そこを狙いましょう!(笑)」

テレビ朝日担当者

「いいですね。是非それでお願いします」

ヨッピー

もう好きにしてくれ



■人生で初めての作詞作曲

テレビ朝日担当者

「そんなわけで早速ですが曲を作って下さい。あと歌詞もね」

ヨッピー

「アホか!いきなり出来るわけないでしょうが!」

テレビ朝日担当者

「ガチでやるって言いましたよね?オリジナルであれば形式は一切問いませんので」

ヨッピー

「僕、楽器とか音楽つくる機材なんて持ってないですもん」

テレビ朝日担当者

「そうですか・・・ それじゃあiPhoneの録音機能で良いですよ、作曲して吹き込んでください。歌詞は日頃思っている些細なこと、社会に強く訴えたいこと、何でもいいですが、記念すべき1作目ということもありますので、ヨッピーさんの、“これがヨッピーのど真ん中”みたいな歌詞がいいですね」

ヨッピー

「ハードルたけーな」


そんなわけで僕が作った曲がこれです。


玉がでかい 作詞・作曲 ヨッピー

ウォーウォーウォー たまが
ウォーウォーウォー でかい
ウォーウォーウォー たまが
ウォーウォーウォー でかい


記事を読んでいる皆さんには↑の原曲を、どこかでこっそり聞いて頂きたいのですが、
どうですか。どう聞いたって完全にひどいデキです。
でも僕に責任は無いと思う。

テレビ朝日担当者

「いやー、いいなー。いい。ほんといい。ヨッピーさんやっぱ違うわー」

ヨッピー

「バカにしてない?」

テレビ朝日担当者

「後は、多田さん、星野さんのプロ二人が、このヨッピーさんの鼻歌(笑)をカッコイイ曲に仕上げてくれますので…お楽しみに!」

ヨッピー

「もはや不安しかない」



■そして3日後

多田さん&星野さんから連絡を受けて再びテレビ朝日ミュージックに。

星野純一

「じゃあちょっと、これ聞いて貰って良いですか?」

ヨッピー

「え、もう曲出来たんですか?」

星野純一

「ええ」

ヨッピー

いくらなんでも早すぎる

頭の中をクエスチョンマークでいっぱいにしながら、
とりあえず言われるがままに歌う僕。

そしたらこうなりました。

何これ。すごすぎ。

ちょっと待ってーーーー!
なーにーこーれーーーーーーー!
プロってこんなに凄いの!?

ねえ!聞いた!?聞いてない人はマジで聞いて欲しいんですけど!
ちなみに原曲ってこれよ!?

なんかこれ、まともに歌えてる感じになってますけど、
マジでド音痴ですからね。

それをこう、何回も何回も歌って録音しつつ、
マトモに歌えてる部分だけを切り貼りしたり、音程変えたりして出来たのがこれ。
こーーーーわーーーーーーーーー!
プロってこわーーーーーーーーーーーー!

ヨッピー

「ちょっとこれ、マジですごいですね……!」

テレビ朝日担当者

「でしょう。だからガチだって言ったじゃないですか」

ヨッピー

「いや、ちょっと感動すらあるな……。こんな風になるんだ……」

テレビ朝日担当者

「いやー、配信だけにしておくのは勿体ないな。せっかくだからCD作っちゃいましょうか」

ヨッピー

「いくら曲が凄くても、歌うのは僕だしリスクが高すぎるでしょ」

テレビ朝日担当者

やるならガチでやるって言いましたよね?

ヨッピー

「確かに言いましたけど……」

テレビ朝日担当者

ここまで来たら、他の作家陣にもリミックス曲を何曲か作ってもらいましょうよ

ヨッピー

「えーっ!大ごとになりすぎでしょ!」

テレビ朝日担当者

「いやでも、やっぱ我々テレビの人間としては、意地みたいなものを見せたいんですよ。ここまでやるか、っていうのをインターネットの人達に見せたいんです」

ヨッピー

「うーーーーーん、その気持ちは凄く立派だとは思うんですけど、やっぱり怖いですよ僕としては……!音楽不況といわれるこのご時世、仕入れてくれるお店なんてあるの?」

テレビ朝日担当者

大丈夫。きっとありますよ。

ヨッピー

「その自信はどこから来るんだ」



■PVも撮影するハメに

そんなわけでわけのわからない内にCDを出す事になった僕。
行先不明のジェットコースターに乗せられてる気分であります。

更には曲に合わせてグリーンバックで色々と合成を駆使したPVを撮るらしい。
また大がかりになってる…

現在制作中のPVがこれ。

もうここまで来ると笑うしかない。

テレビ朝日担当者

「サンプルできましたよ。見てください。僕が一番好きなヨッピーさんの表情を全面に打ち出しました。それとアーティスト名の「YOPPY」ってロゴ、かっこいいでしょ」



そんなわけで出来上がったCDを手に茫然とする僕。
本当に、大丈夫なのか……!?

ヨッピー

「ところでこれってどうやって売るんですか?Amazon?」

テレビ朝日担当者

「裏面見てください。販売元に「エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ」ってあるでしょ。今回はエイベックスさんの販売網で売ることになりました」

※追記(2015/3/26):
CD販売については、3/28(土)よりヴィレッジヴァンガード下北沢店さんと、ヨッピーさん主催クラブイベントでの限定販売からスタートし、その後Amazonで販売が開始される事が決まりました。

ヨッピー

「「エイベックス」って、あの、EXILEとか浜崎あゆみの?」

テレビ朝日担当者

「はい、あのエイベックスです。僕もまさかとは思いましたが、男気がありますね」

ヨッピー

「ていうか、そんな大手を巻きこんで大丈夫なの? 不安と恐怖がとんでもない感じで襲ってきてますよ、今」

テレビ朝日担当者

「よし、じゃあリリースに合わせてCD発売記念イベントやりますか」

ヨッピー

「そんなのやったって人が来るわけないでしょうが!」

テレビ朝日担当者

「え?来ないんですか?」

ヨッピー

来ないですよ。僕のファンみたいな人なんて、ちょっとクレイジーな人しかいないし」

テレビ朝日担当者

「じゃあ、ヨッピーさんのファンが自然に集まりそうなところでやりましょう」

ヨッピー

「どこですかそれ」

テレビ朝日担当者

「あそこですよ。あそこ」


【お知らせ】
そんなわけで、CD発売イベント、やります!
【日時】
3月28日(土)
【場所】
ヴィレッジ ヴァンガード下北沢店

詳細は、コチラ!

ヨッピー

「ヴィレヴァンさんに迷惑かけちゃいませんかね…」

テレビ朝日担当者

「まあまあ、やってみなけりゃわかんないですから!」

テレ朝サウンドにて先行配信開始!ダウンロードはコチラ!

※「テレ朝サウンド(スマートフォン専用サイト)」へ移動します。

※お断り
本企画はインターネット上のオリジナル企画であり、放送中の番組「musicるTV」とは関係ありません。
「musicるTV」および「ミリオン連発音楽作家塾」につきましては、番組公式サイトをご覧ください。

ヨッピー
ヨッピー

<プロフィール>
1980年生まれ 34歳独身 大阪府出身。
WEBライターとして「オモコロ」「Yahoo!Japan」「トゥギャッチ!」「ぐるなび」「ライブドアニュース」「ねとらぼ」「オモトピア」など多数の媒体で活躍中。
体を張った実験記事の数々で常にインターネットを沸かせている稀有な存在。
TwitterID:@yoppymodel
公式サイト:ヨッピーのブログ(仮)

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