高校卒業と同時にあの“髙橋尚子”を育てた小出義雄氏に師事。
去年の横浜国際女子マラソンでは日本人トップの2位でゴール。
悲願のオリンピック出場へ-新たな挑戦がここから始まる!!
【注目選手】 “小出チルドレン” 那須川瑞穂 33歳
<経歴&主な成績>
1979年11月22日生まれ 岩手県出身 164cm 45kg花巻南高校-積水化学-ユニバーサルエンターテインメント所属 04年 大阪国際女子 4位(初マラソン) 09年 東京マラソン 優勝 10年 北海道マラソン 3位 12年 横浜国際女子 2位(日本人トップ) |
【プロフィール】
高校卒業と同時に積水化学工業にて2000年シドニー五輪金メダリストとなった“高橋尚子”を育てた小出義雄氏の指導を受ける。元々はトラックの選手であり1500m、3000mを中心に走っていた。3000m障害にも挑戦していた。
初マラソンは2004年の大阪国際女子マラソン。初めてのマラソン挑戦ながら、2時間29分49秒で4位に入る健闘を見せた。遅咲きながら開花したマラソン。
2009年には東京マラソンで2時間25分38秒の自己ベストをマークしマラソン初優勝を果たす。
その後期待されたが、食が細く、完璧な練習をこなすことができず、なかなか結果を残せなかった。そんな中、去年11月の横浜国際女子マラソン前に、7月のアメリカボルダーでの高地合宿から食生活を改善。3食すべてで肉を食べ、子牛1頭分に匹敵する肉を食べるまでになった。
そして臨んだ去年の横浜国際女子マラソンではレース後半の伊藤舞選手とのデットヒートを制し、日本人トップとなる2位でフィニッシュ。(2時間26分42秒)
この大会は2013年のモスクワ陸上世界選手権の選考会も兼ねていたため代表入りが有力視されていたが、突然の代表枠削減(5枠→3枠)のあおりを受け代表落選。
涙を止めることができなかった。
国際大会代表入りからオリンピック代表へ!
去年の雪辱を果たす戦いが横浜国際女子マラソンから始まる!
日本女子マラソン界の救世主として期待されるランナー!
高橋尚子に似ていて後継者としての期待が大きい「中里(なかざと)麗美」
去年途中棄権となってしまった同じ舞台で借りを返すことができるか!?
【注目選手】“Qちゃん2世” 中里麗美 25歳
<経歴&主な成績>
1988年6月24日生まれ 群馬県出身 152cm 36kg太田市立商業高校卒業-ダイハツ陸上競技部所属 10年 名古屋国際女子 12位(初マラソン) 11年 横浜国際女子 2位 11年 テグ世界選手権 10位(日本人2位) 12年 名古屋ウィメンズ 3位(日本人2位) 12年 横浜国際女子 途中棄権(36キロ付近) |
マラソン2戦目の11年横浜国際女子マラソンで2位となり一躍脚光を浴びる。
さらにその実績で世界選手権(テグ)代表の座を射止めた。
高橋尚子本人が「私の妹みたい」と言うほど容姿や雰囲気が似ていて、実績も残しており、“Qちゃん2世”の呼び声が高い。また、152cmと小柄ながら焼肉屋でご飯を5杯平気で平らげるほどの大食漢であるところも高橋と重なる。
しかし、走るフォームはストライド走法で、どちらかというと野口みずきタイプである。
去年の名古屋ウィメンズでは尾崎好美とラストまで競り合うも、ゴール前で転倒。
結果、日本人2位となりロンドン五輪代表の座を逃してしまった。
雪辱を期して臨んだ去年の横浜国際女子マラソンでは36キロ付近でまさかの途中棄権。その後ロンドンマラソンにも出場し世界選手権(モスクワ)代表の座を狙ったが、12位と振るわず代表を逃してしまった。
しかし、まだ25歳。
ニューヒロインとして、これからの日本女子マラソン界を牽引していくためにも去年、途中棄権してしまった横浜の借りを横浜で返すための戦いに挑む!
このコースは世界でも屈指のフラットコースで、その高低差は6.7m。
日本の女子マラソンでは最もフラットなコースとなる。
以前の東京国際女子マラソンの高低差は30mだっただけに今回のコースがいかに高低差のないコースか分かる。果たして、記録はどこまで伸びるのか!?
日本記録、世界記録は生まれるのかにも注目が集まる!
レース | コース形状 | 高低差 | |
---|---|---|---|
女子 | 横浜女子 | 折返×2 | 6.7m(最高点:8.1m・最低点:1.4m) |
女子 | 東京女子 | 折返 | 30.6m(最高点:32.8m・最低点:2.2m) |
女子 | 大阪女子 | 折返 | 19.3m(最高点:22.32m・最低点:3.02m) |
女子 | 名古屋女子 | 折返 | 14m(最高点:17m・最低点:3m) |
男女 | 東京マラソン | 1周 | 39m(最高点:41m・最低点:2m) |
男女 | ベルリン | 1周 | 約20m |
男女 | ボストン | 1way | 約141m |
男女 | ニューヨークシティー | 1way | 約130m(最高点:約130m・最低点:約0m) |
男女 | シカゴ | 1周 | 31m |
① 珍しい“2回の折り返し”
13キロ手前の第1折り返し(聖天橋交差点)と31キロ手前の第2折り返し(本牧市民プール)の2つの折り返しがある。折り返しは前後の距離感が把握できるポイントだけに、そこでどんな戦略を立てるのか。勝利のカギを握る!
② 当日の風向きは!?〈浜風〉
海沿いの道が多く、当日の風向きがレース展開に大きな影響を与える。追い風なら最高のコースに、向かい風なら過酷なコースへと、その表情を変えていく。中継では当日の風向きと強さを意識して視聴者に提示していく!
③ ラスト“みなとみらい”での攻防
コース変更により、レース最後の攻防は観覧車、赤レンガ倉庫など横浜ならではの景観が素晴らしい“みなとみらい”となる。直角に近いカーブが多くあるこの終盤でのデットヒートを制しトップで山下公園に帰ってくるのは果たして!?