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「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」に行ってきました!

投稿日:2016年07月19日 09:55

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練馬区立美術館では、7月3日(日)から9月4日(日)まで、「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」を開催中exclamation 朝日新聞に連載中の『地球防衛 家のヒトビト』をはじめ、数多くの独特の批評精神に満ちたギャグ漫画で知られ、アートの世界でも活躍されているしりあがり寿先生ぴかぴか (新しい)
この展覧会は自身初となる美術館での個展です!
「ヤカンが回る!」「ダルマが回る!」
作品だけでなく、映像や日用品などあらゆる物がぐるぐる回る台風そんなシュールな世界観を体感してきましたので、その様子をリポートします!

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◆原画の数々にワクワク

美術館に入るとまず目に入るのが、展覧会のエントランス目 早速、回っていますウッシッシ (顔)「転」の字がぐるぐると回転!入口も少し斜めに傾いており、早くもしりあがり寿先生の世界観に・・・ぴかぴか (新しい)期待がより一層高まります!!

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会場に入ってみると、1階にはたくさんの原画が公開されています!その数およそ70点とのことexclamation

デビュー単行本『エレキな春』のマンガ原稿や、実写映画の原作にもなった『真夜中の弥次さん喜多さん』・『弥次喜多 in DEEP』。じっくりとご覧になっているお客さんの姿が見られましたわーい (嬉しい顔)

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他にも、東日本大震災後の日本をテーマにした漫画集『あの日からのマンガ』も展示されていました。

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朝日新聞に2002年から連載されている4コマ漫画『地球防衛家のヒトビト』の原画コーナーでは、「郵政民営化」や「イラク戦争」などのタイトルに、その時々の時事問題を思い出しながら見入りましたぴかぴか (新しい) 地球防衛家の人々が繰り広げるユーモアあふれる日常と鋭い指摘。皆さんも朝日新聞の夕刊をご覧になってみて下さい!

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◆ゆる~いアニメを放映中 ゆるめ~しょんエリア

続いて2階へ。順路に従って歩いていくと・・・ 真っ暗な部屋に大小たくさんの液晶モニターがある部屋が出現double exclamation

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こちらは「ゆるめ~しょん」エリア。しりあがり寿先生が取り組んでいるロトスコープ(実写で撮影した動画をもとにアニメーションとして描き起こす)などによる「ゆるいアニメーション(=ゆるめ~しょん)」約12点が、大小様々な液晶モニターによって映し出されています。 中にも、2014年にフランス・パリで開催された葛飾北斎の展覧会「Hokusai」の為に制作した『Voyage de HOKUSAI北斎の旅』は必見ですぴかぴか (新しい)是非ご覧になってみて下さい!

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◆回転宣言

いよいよ今展覧会の見どころ、回転作品エリアへ。こちらのエリアに入ると、壁にはしりあがり寿先生の「回転宣言」が掲げられています目
一部ですが、冒頭部分をご紹介します。

【ヤカンが静かに回り出す ゆっくりゆっくりくるりくるり その姿はこのうえなく美しい
しかし回りだした瞬間、それはもう元のヤカンではない
水も汲めない、湯も沸かせない、ただ静かに存在感を放つだけの金属だ
そんな機能も目的も失ったヤカンの存在を許す場所はどこだろう
それは台所でも食堂でも金物屋でもショーウィンドウでもない
そう、それは美術館・・・・・】

続きは会場でお読み下さいわーい (嬉しい顔)そして回る作品を見て何を感じるのか、体感してみて下さい。

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◆あらゆる物が回る 回転作品

●ヤカン
今回の展示の象徴的作品である“回るヤカン”。静止している間はヤカンの上の電光掲示版には「このヤカンは回転している間だけ芸術になります」という文章が流れ、回りだすと赤文字の「芸術」の点滅に変わりますひらめき

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●アトリエ
部屋に入ると、床から壁まで見渡す限り全ての物が回転しています台風デッサン用の石膏像や花瓶、鳥かご、新聞紙、本など、アトリエ内のあらゆるものが回転!壁に掛けられているいくつもの静止画もグルグル、グルグルウッシッシ (顔)めまいがしているような、でも見入ってしまう、不思議な空間です!

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●ダルマ
皆さんはダルマが動く姿を見たことがありますか?回るダルマ、その数12体。こちらでは、日常では考えられない空間が広がっています目実際に声は聞こえませんが、「俺は強いんだぞー!」と回転しながら歌っているそうです。

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●白昼夢
白を基調とするこのエリアには、ティッシュペーパー・領収書・靴下・タバコ・石鹸など日常の何気ない物、約600点が静かに回っています。「何で回っているの?」とつい聞いてみたくなってしまう空間です。

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◆回転道場

こちらでは20分の短編映画が放映されています。もちろんこの映像も・・・回っていますウッシッシ (顔)大小さまざまな大きさに映し出されるスクリーンが回転してますが、一番大きなスクリーンは静止していますので、じっくりご覧になりたい方はこちらをひらめき
映画の舞台は人里離れた“回転道場”。しりあがり寿扮する老師と、“回転”の極意を学ぼうと厳しい修行に明け暮れる弟子たちのエンドレスな日常を描いた作品です。

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◆ピリオド

最後は「ピリオド」と呼ばれる小部屋。真っ暗な部屋に回る謎の物体。会場でご覧になってみて下さいぴかぴか (新しい)

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今展覧会について学芸員の真子みほさんは「この展覧会は一部を除き、写真撮影が可能となっています。そのため、ツイッタ―やフェイスブックなどのSNSで面白さが広がっています。お客さんは20代から40代が多く、男女問わずお越しいただいています。嬉しいことに土日は大変盛況なので、平日の方が比較的おすすめです。茶目っ気たっぷりな展示が多いので、色々と深読みしていただければと思います」と話してくれました。

面白いけど、真面目。ゆるいけども、どこか鋭い。会場内どのエリアでも、しりあがり寿先生の世界観に引き込まれてしまいます。現代美術に興味のある方もそうでない方も、今年の夏はぜひ練馬区立美術館へ足をお運びになり、作品に触れてみて下さいexclamation

◆◇◆しりあがり寿展◇◆◇

会 場:練馬区立美術館
会 期:2016年7月3日(日曜)~9月4日(日曜)
休館日:月曜日(ただし、7月18日(月曜・祝日)は開館、翌19日(火曜)休館)
開館時間:午前10時~午後6時 ※入館は午後5時30分まで
観覧料:一般800円、高校・大学生および65~74歳600円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)400円、障害者(高校・大学生)300円、団体(一般)600円、団体(高校・大学生)500円
ぐるっとパスご利用の方300円(年齢等による割引の適用外になります)
※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳等)
※障害のある方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。

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