今月の朝生のテーマは「米朝中 どうする?日本の針路」でした。
史上初の米朝首脳会談の衝撃は大きく、
同時に非核化に向けての様々な課題も残しました。
中でも、トランプ大統領が金委員長に「拉致問題」を直接提起したことで、
この問題が大きく動く可能性があります。
日本としては、この機運を日朝首脳会談につなげたいとしていて、
早ければ9月のウラジオストクでの国際会議が、金委員長との最初の接触になるかもしれません。
日朝首脳会談に向けての交渉状況は、現場で取材していてもなかなか見えてきません。
というよりも、外交の機微に関わる情報ほど、政府が「見せて」来ないのです。
水面下での交渉状況を何とか把握しようと、記者は日々取材を続けています。
そもそも、「拉致問題の解決」の具体的内容とは何でしょうか。
政府、外務省、世論との間に温度差がないとは言えません。
また、国交回復、戦後補償、経済支援と、
拉致問題解決の優先順位をどう考えれば良いのでしょうか。
内政に目を向けると、9月には自民党総裁選挙を控えています。
外交の諸課題を抱える中で、「好きか嫌いか」という問題とはまた別に、注目しています。