2014年04月13日 09:30

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。東京ではすっかり葉桜となり、夏らしい陽気となってきました。

 さて、今日のゲストは去年「あまちゃん」の音楽で日本中を熱狂させた音楽家・大友良英さんの登場でした!他局ではございますが、私も「あまちゃん」にどっぷりハマった一人で、「朝起きるのが辛い」「月曜日が憂鬱」という一生解決しないと思われた悩みを、「あまちゃん」を見る楽しさでむしろ待ち遠しい気持ちになったものでした。そしていよいよ待ちに待った放送時間に、飛び抜けて明るくて、でもちょっと凸凹な感じのテーマ曲が流れるのを聴いて元気になったものです。そのテーマ曲をはじめ、劇中曲をすべて作曲されたのが、こちら大友良英さんです!
 しかし、こんなに楽しい音楽を書いた大友さんが、実はノイズ・ミュージック界で世界的に有名な方だと分かったのは、これまた他局ではございますが「笑っていいとも!」にご出演された時のタモリさんとのやりとりからでした。音楽通のタモリさんが「あの曲って、ノイズ・ミュージックだよね?」と問いかけたところ、大友さんが大喜びで「よく分かってくれました!」と感激されていたのです。「何だ?ノイズ・ミュージックって?」この瞬間に、番組のテーマが決まりました。
 実際にお会いした大友さんは、とても気持ちのいいまっすぐな方でした。今日の放送でもみなさんお感じ頂けたのではないでしょうか。収録前の佐渡さんとの打ち合わせでも、大友さんは「分からないものに変にいいね、って同調しないで下さい。そんなに共感される音楽ではないので。」とお話しされていた、とても正直な方です。
 そして音楽が大好きな方なんだな、とつくづく感じました。放送ではほんの数秒しか映し出せませんでしたが、大友さんが中学2年生の時に初めて作ったシンセサイザーの製作メモ、よく読むとその試行錯誤ぶりがしっかり書き留められています。例えば「鍵盤のスイッチは高価なエレクトン用のものにすればいいのだが金がないのでやめた」「黒鍵・白鍵をつくる作業はとても難しいので黒鍵は省きVR調整でごまかすことにした」といった主旨の内容など、いかにも中学生らしい、しかし非常に愛情をもって製作に取り組んでいる姿が思い浮かばれます。そして、当時の人気シンセサイザー「Moog(モーグ)」の文字をデザインを加えた書体で書いているあたり、もうこの楽器が大好きでたまらなかったのでしょうね!
 そんな純情中学生がそのまま大人になったような大友さん。「みんなが同じものを好きって言わなくていい。そこからはみ出すものがあっていい」。今回一番心に響いた言葉です。こんな方がすすめるノイズ・ミュージックだったら、ちょっと聴いてみたくなりますよね?

140413

視聴者からのコメント
2014年05月10日 13:01
MAARU

いいですねー。私もあまちゃんだいすき。

2014年04月16日 00:09
吹奏楽ラブ

皆さんとちょっと違うのですが、ふと昔、職場で定時制高校に通ってた人が遅くまで練習している全日性の吹奏楽部の音に悩まされている・・という話を思い出しました。たとえ、きれいな曲、いえ良い曲だから気が散ってしまったのかも?暖かくなってきてカエルの歌が聞こえてくる日も近いです。それも一種のノイズミュージックかな?

2014年04月15日 18:18
nao

遅くなりましたが、皆さんと同じく
ノイズミュージック楽しかったです!家族3人で楽しみました〜
全く知らない音楽でしたが、大友さんが次から次へと音を紹介する時の
お話しが更に楽しかった!
次の日、職場で書類をスキャンしていたら、ノイズミュージックを思い出しました。

2014年04月14日 10:02
nonnmama

大友さんの後ろに飾ってあったバイオリン、フルートを持った女性の置物を探しています。どなたかご存知ないでしょうか。

2014年04月13日 21:28
sato

99さんと同じになりますが、ほんっとうに面白かった!
大友さんが一所懸命に熱く語るところが良かったです。
長時間にわたる収録をうまく編集してあって、今朝録画したものを今、また見てしまいました。
今年の安吾賞受賞者ということもあり、その生き生きとした姿を拝見できて嬉しく思います。
ありがとうございました。

2014年04月13日 18:04
99

今日の放送、とってもおもしろかった!
全然わからないのに!
サイン波って…そんなの音楽なの?って
感じでした。でも大友さんが楽しそうだし、佐渡さんも「お菓子たべよ」と自由だし、なんか「違ってていい」を丸ごと肯定してましたねー。
自分がわからなくても楽しそうに「これが好き」ってオススメされるものは試してみたくなります。
まさに新しいページをめくりましょう♪って感じですね。