2013年06月16日 09:30

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。

 今週は月曜日に「題名のない音楽会」収録が東京オペラシティでありました。久しぶりのオーケストラがいない公開収録だったのですが、1本は“世界一のオーケストラ”ベルリン・フィルでコンサートマスターを務める樫本大進さんの特集でした。佐渡さんとは以前より大変仲良しだったこともあり、トークも大盛り上がりでした。そしてもう1本は、村上春樹さんの小説で話題のリスト作曲「巡礼の年」を始め、今話題の“隠れた名曲”をご紹介しました。どちらも放送はまだ先ですが、どうぞお楽しみに!

 

 さて、今日の放送は今年初演から100年を迎えた“20世紀最大の衝撃作”ストラヴィンスキー作曲「春の祭典」を徹底的に語りつくしました!とはいえ30分の放送なので、まだまだ語り足りなかったのですが、“春の祭典大好き!”なクラシック音楽界の大御所が揃い、作曲家目線・演奏家目線・学者目線と色々な角度からお話しできました。

 中でも「5拍子をどう指揮するのか?」は、解説書には載っていない興味深い内容ではなかったでしょうか。もしかしたら作曲者も気付いていない部分も、指揮者や演奏家が作品を深く理解する事により、より理想的な音楽が生まれているのですね。このところ番組でも「指揮者クリニック」などで、いかに作品の魅力を引き出し響かせるかについて取り上げていましたが、作品が100年経っても生き生きと存在し続けるのは、こういったその時代ごとの演奏家たちの思いと理解のおかげでもあるんですね。

 他にも収録では冒頭部分のファゴットについて(実は本来はバスーンというフランスの楽器が指定されており、ほぼ同じく扱われているファゴットとして話しを進めました)バスーンだとまた違う音色の魅力がある、と言った話しや、演奏家が絶対に拍を数えられなくなってしまう“魔のゾーン”がある、と言った話しなどありましたが、是非この機会にこの「春の祭典」を一度全曲通して聴いて頂き、より深みにハマって頂ければと思います。

 

 ちなみに「本間のホン音」でも“メロン話”が出ていましたが、そもそもこの「なんてったって」シリーズは、なかなかテレビでは話しをする機会のない演奏家を“佐渡さんの家”に招いてリラックスした環境で日頃感じている事をお話し頂く、というコンセプトで収録しています。普段しゃべり慣れていない演奏家がトークで緊張しないように、スタジオである事を忘れて頂くためにいつもはみかんをお出ししていました。「なんてったって」シリーズではおなじみの宮本文昭さんは、毎回そのみかんを大層おいしく召し上がって下さり、そのおかげか?“舌好調”だったので、今回は季節外れのみかんに代わりちょっと奮発してメロンをお出しした次第でございました。

 ところがまさかの事態が。宮本さんは“メロンアレルギー”ということが収録現場で発覚!宮本さんが喜ぶ姿をイメージしてご用意したメロンだったのですが、結果的にはメロンなくとも超リラックスしている佐渡さんがパクパク食べた、というお話しでした…。また来週!

130616

視聴者からのコメント
2013年06月16日 12:12

おもしろかった!
普段は流し見してましたが、今日はテレビの前に座り込んでクギヅケで見ました。
「ハルサイ」非常に興味深かったです!