2013年01月13日 09:30
こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。明日は成人の日ですね!新成人になられる皆さま、おめでとうございます。
 
さて今日の放送はイタリア・ミラノから、今年生誕200年を迎える作曲家ヴェルディの特集しました。ヴェルディは「椿姫」「アイーダ」など、イタリア・オペラに大きな変革をもたらした数々のオペラの大作や、現在テレビのBGMとしても欠かせない「レクイエム」を作曲した人として有名です。これらの作品は今でも愛され続けています。
 
そんな名曲を数多く作曲したヴェルディが、「自分の最高傑作」と謳うのが、本日ご紹介した、<音楽家のための憩いの家>です。ヴェルディが他の音楽仲間の恵まれない最期を憂えて,晩年私財を投じて施設を建設した音楽家のための老人ホームです。
現在も多くのかつて名声を浴びていた名演奏家たちが住んでいます。そこには今でも音大生など若い子が、この名教師たちに教えを乞うために足しげく通っており、そのため館内は老人だけでなく若い空気も流れており、音楽を志す者のための空間といった感じでした。
それにしてもリナ・ヴァスタさんの歌は見事でしたね。とても80歳とは思えない艶と伸びのある歌声でした。リナさんには凛とした空気が漂っており、いつも口紅もきちんと塗っている、毅然とした姿もとても印象的でした。
 
「音楽仲間たちが最後まで尊厳を保てるように」と慮って建てたこの家ですが、ヴェルディは非常につらい人生を送っていました。妻子共に失って、失意のどん底で作曲したオペラ「ナブッコ」で、ようやく日の目を見るのですが、そんな痛みも味わったからこそ、こういう行いができたのでしょう。
ヴェルディ自身も、現在この敷地内に妻たちと眠っている、愛してやまない「最高傑作」なのです。
 

 

 

視聴者からのコメント
2013年01月22日 17:52
MINE

リナ・ヴァスタさんの歌声が素晴らしかったと知人から伺いました。残念ながら再放送後にその話を聞いたので完全に見逃してしまいました。今後、観られる機会があれば幸いです。

2013年01月14日 23:55
優介

音楽で取り扱われたアイーダを知り、ヴェルディを知りました。
とっても、引き込まれるものがあり夢中になって観てました!!!
ちょうど、冬休みの課題で鑑賞があるので<音楽家のための憩いの家>に決めて鑑賞することにしました。有難う御座いました。

2013年01月13日 15:09
ゆみこ

リナさんの歌は素敵でした。
気持ちを乗せないと駄目、分かった?と教えていた姿に感動しました。どうぞお元気で益々音楽の素晴らしさを若手に伝えてほしいと思いました。

2013年01月13日 13:07
田代義勝

何と素晴らしい歌声、80歳で音楽仲間と共に人生最高の楽しみを感じて生きているその姿に感動いたしました。私も78歳に成ろうとして居りますが若い頃合唱団で歌っていましたが、生きる希望が沸いて参りました。放送有難う御座いました。