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プリンセスの音楽会

投稿日:2015年12月20日 09:30

 今週はディズニー映画を彩る名曲をたっぷりと聴くことができました。ディズニープリンセスの大メドレーがありましたが、改めてディズニーは名曲の宝庫だと実感します。五嶋龍さん、小林美樹さん、塚越慎子さんをはじめ、大勢のアーティストたちがすてきな演奏を聴かせてくれました。特に印象に残ったのはトロンボーンの中川英二郎さん。トロンボーンって、あんなにまろやかで優しい音色が出せるんですね。

 来年、2016年にウォルト・ディズニーは没後50年を迎えます。映像と音楽のコラボレーションに関して、ウォルト・ディズニーほどの先駆者はいません。番組中でも紹介された映画「ファンタジア」が公開されたのは1940年のこと。もう75年も前の作品です。

 映画「ファンタジア」では、アニメーションとクラシックの名曲を高いレベルで融合させて、それまでにない芸術としての鑑賞に耐える映像作品が生み出されました。とりわけ有名なのはデュカス作曲「魔法使いの弟子」の場面でしょうか。ミッキーマウスが見習い魔法使いに扮して出演して、魔法の力でほうきに水汲みをさせようとしますが、魔法の止め方がわからずに水浸しになって一大事に。ユーモラスなストーリーは原曲に添ったものです。

 音楽と映像のコラボレーションを重視するウォルトの姿勢は、その後のディズニー作品にも引き継がれています。1959年のアニメ映画「眠れる森の美女」では、同じ童話を題材としたチャイコフスキーのバレエ音楽が用いられました。主題歌となったオーロラ姫の「いつか夢で」は、このチャイコフスキーのバレエに登場する「ワルツ」に歌詞を添えたものですが、もしかするとディズニー名曲として原曲以上に広く親しまれているかもしれませんね。

 ちなみにこの曲は、2014年公開の映画「マレフィセント」でも使われていました。こちらは「眠れる森の美女」のアップデート・バージョンとでもいいましょうか、原作では悪役だった魔女が主役になっています。同じワルツのメロディが、ダークな雰囲気でアレンジされていたのが見事でした。

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