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2500回記念②ウィーンのスーパースター軍団と音楽家たち

投稿日:2017年02月12日 09:30

4週にわたる番組2500回記念シリーズの第2弾は「ウィーンのスーパースター軍団と音楽家たち」。7名のスター奏者たちが集まったザ・フィルハーモニクスをスタジオにお招きしました。ジャンルの壁を軽々と飛び越えて、楽しい演奏を披露してくれました。
 歌劇「こうもり」序曲では、演奏の途中から違う曲が混入してくるなど、茶目っ気もたっぷり。こういった遊び心はさすがウィーン・フィルのメンバーといった感じがしますね。
 ザ・フィルハーモニクスはウィーン・フィルのメンバーを中心に結成されたアンサンブルです。ただし、チェロのシュテファン・コンツさんは、2010年にウィーン・フィルからベルリン・フィルへと移籍しています。よく世界の二大オーケストラとして挙げられる両オーケストラですが、そのキャラクターは対照的。番組内でコンツさんは「ウィーン・フィルはロールスロイス、ベルリン・フィルはランボルギーニ」とたとえていました。どちらのクルマにも乗ったことはありませんが、イメージはなんとなく伝わってきます。ウィーン・フィルのサウンドは豊麗で潤いがあり、ベルリン・フィルは緻密でパワフルとでもいいましょうか。レパートリーからも、クラシカルなウィーン・フィル、モダンなベルリン・フィルといった印象があります。
 ウィーン・フィルのメンバーはウィーン国立歌劇場管弦楽団のメンバーでもあります。つまり、日々オペラを演奏するのが彼らの職務。ウィーン国立歌劇場では毎晩のようにオペラやバレエが上演されていますので、常時劇場のピットに入って演奏し、その合間に、ウィーン・フィルとしてコンサートを開いたり、ツアーに出かけたりしているわけです。さらにそれに加えて、メンバーは室内楽やソロ活動を行っています。
 大変な忙しさのはずですが、でも、いつも楽しそうに演奏しているのはウィーン・フィルでもザ・フィルハーモニクスでも同じ。演奏する姿から音楽への尽きるのことのない愛情が伝わってきます。

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