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先読みの天才・ヘンデルの音楽会

投稿日:2018年06月16日 10:30

今回は今年生誕333年を迎えたバロック音楽の大作曲家ヘンデルの音楽をお届けいたしました。
 ヘンデルが生まれたのは1685年。実は同じ年にバッハとスカルラッティが生まれています。3人そろって生誕333年ということになるのですが、同じ年にこれだけの才能が集中して誕生したことに驚きます。
 ヘンデルはバッハとは対照的な作風の作曲家です。鈴木優人さんが「バッハは教会の作曲家、ヘンデルは劇場の作曲家」とおっしゃっていたように、ヘンデルは劇場文化が花開いたロンドンで、大きな成功を収めました。1710年にロンドンに渡ると、オペラ「リナルド」で大好評を博し、以来約50年にもわたってオペラやオラトリオを中心とした作曲活動をくりひろげました。
 オラトリオという言葉にはあまりなじみがないかもしれません。オラトリオはオペラとよく似ています。ストーリーに沿って音楽が進み、歌手や合唱とオーケストラが共演します。ただし、オペラのように歌手が演技することはありません。舞台装置もありません。一見、オペラに比べると地味に見えるかもしれませんが、ヘンデルはオペラブームが下火になるとオラトリオを精力的に作曲して、ふたたび人気を獲得しました。オラトリオでは、聖書にもとづく物語など宗教的な題材が選ばれることが多く、また言葉もオペラのようなイタリア語ではなく英語で歌われたことから、ロンドンの中産階級の支持を得たと言われています。娯楽性に「教化」という要素が結び付いたのがよかったんでしょうね。
 ヘンデルはたくさんのオラトリオを書きましたが、いちばん有名なのは「メサイア」でしょう。聴きどころ「ハレルヤ」コーラスがもたらす高揚感は圧倒的。曲を聴いてジョージ1世が立ち上がったというエピソードが有名ですが、王ならずとも思わず立ち上がりたくなるような輝かしさでした。

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