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舞うヴァイオリニストの音楽会

投稿日:2018年02月10日 10:30

近年、スケート・シーズンに合わせて、フィギュアスケートの人気曲を集めたコンピレーション・アルバムをレコード会社がリリースするようになりました。これは荒川静香さんがトリノ・オリンピックで金メダルを獲得した際に、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」が大ヒットした影響が大きいのでしょう。フィギュアスケートをきっかけに曲に親しむファンが増えてきました。有力選手たちが新シーズンにどの曲を採用するのかは、ファンのみならず業界関係者も気になるところです。
 今週の「舞うヴァイオリニストの音楽会」で独自の美の世界を披露してくれたヴァイオリニストの川井郁子さんは、そんなフィギュアスケートの世界で大人気のアーティスト。羽生結弦、ミシェル・クワン、村上佳菜子、荒川静香といったそうそうたる顔ぶれのスケーターたちが、川井さんの楽曲を使用してきました。
 なぜそんなに人気があるのか。番組中で荒川静香さんが「(川井さんの楽曲は)スケートの伸びと重なりやすい」というスケーターならではの表現で理由を説明してくれました。これは実際に滑ってみて体感できる感覚なのでしょう。「ヴァイオリンと和楽器の組み合わせによって、強さと繊細の相反する要素が重なり合う」とも。ヴァイオリンとピアノのような純然たる西洋楽器の組合せよりも、性格の異なる楽器を組み合わせたほうが表現の可能性が広がるのは、なんとなくわかるような気がします。
 川井さんのオリジナリティは、音楽的に踊れる曲であるというだけではなく、奏者自らがダンサーと共演して舞うところ。最後に演奏されたピアソラの「リベルタンゴ」は、鬼才ギドン・クレーメルがヴァイオリンで演奏したことがきっかけで、クラシック音楽界でも広く演奏されるようになった曲ですが、この曲で演奏しながら舞ったヴァイオリニストは川井さんだけではないでしょうか。

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コメント

先程のコメントで伝え忘れました。
川井郁子さんのパフォーマンスはもちろん、ピアノの方がとても気になりました!

川井郁子さんのヴァイオリン の音色は、艶やかで力強く繊細で美しい。
パフォーマンスは情熱的で惹き込まれました。
和楽器を始め数々の楽器やダンスとのセッション、本当に素晴らしかったです!

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