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第27回 出光音楽賞受賞者ガラコンサート

投稿日:2017年09月17日 09:30

今週は第27回出光音楽賞受賞者ガラコンサートの模様をお届けいたしました。新進音楽家の登竜門として知られる同賞ですが、今年はピアノの反田恭平さん、オーボエの荒木奏美さん、ソプラノの小林沙羅さんの3名が受賞しました。いずれも現在大活躍中の気鋭の若手ばかり。納得の人選ですよね。
 反田さんは目標とする音楽家にラフマニノフを挙げ、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏してくれました。ラフマニノフは作曲と実演の両方で頂点をきわめたという点で、20世紀最大級の音楽家といえるでしょう。ロシアに生まれ、アメリカに渡ってからは当代一流のピアニストとして名声を築きました。あまりにもピアニストとして多忙だったためか、アメリカ時代に作曲された作品はごくわずかしかありませんが、「パガニーニの主題による狂詩曲」はそんな貴重なアメリカ時代の一曲。反田さんも、いずれはピアニストという存在を越えた音楽家に育ってゆくのでしょうか。
 オーボエの荒木奏美さんは現在、東京交響楽団の首席オーボエ奏者を務めています。オーケストラの首席奏者のポジションを射止めるのは大変なこと。しかし、荒木さんはすでに在学中からこのポジションに就いています。一般にオーケストラは木管楽器の各パートにふたりの首席奏者を配し、演奏会ごとにどちらかが一番奏者を務めるものですが、東京交響楽団のもうひとりの首席オーボエ奏者は、第20回出光音楽賞を受賞した荒絵理子さん。同じ首席オーボエ奏者にふたりの出光音楽賞受賞者が名を連ねるという豪華な陣容になっています。近年際立った躍進ぶりを見せる同楽団ですが、これもすぐれた奏者がいてこそだと改めて実感します。
 小林沙羅さんは声の魅力に加えて、演技力の高さも受賞理由に挙げられていました。レハールの「ジュディッタ」より「熱き口づけ」での間奏のダンスはさすが。客席が一段と熱く盛りあがっていましたね。

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コメント

受賞者の皆様の演奏素晴らしいものでした。いずれも一部しか聴けなくて残念です。過去の受賞者も素晴らしい活躍をなさっている方ばかりですね。4月に地元で反田さんのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を拝聴しました。本日放送でラフマニノフへの想いを語ってましたが反田さんのラフマニノフを生で聴けたのは私の貴重な財産です。
土曜日放送となるとリアルタイムでのお付き合いはできませんが 毎週録画し番組を楽しみたいと思います。

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